ニラの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!
はじめに
ニラは炒め物や中華料理など様々な料理で使われる食材で、栄養価も高いのが特徴です。ニラは鮮度の落ちが早い食品なので、購入段階で鮮度のいいものを選びたいものです。そこで今回はニラの鮮度の見分け方や選び方のコツを詳しく見ていくことにします。
さらにニラの種類や含まれる栄養素、傷んだニラの見分け方や上手な保存方法についても取り上げます。
ニラを旬で選ぶ

ニラはハウス栽培により通年で回りますが、旬は11月から3月にかけてです。旬に出回るものは葉がやや柔らかめです。おもな産地は高知、栃木、茨木、群馬などで、周年で栽培されています。
ニラの色や見た目での見分け方・選び方
葉が鮮やかな緑でつやがある

葉の緑が濃く鮮やかで、つやのあるものほど鮮度がいいです。葉が枯れているものなどは避けましょう。
葉先がぴんとしてる

ニラは張りがあって葉先までピンとしているものがいいです。ニラは葉先から水分が蒸発していくので、鮮度が落ちてくると葉先からしなびてきます。
葉に幅があって肉厚
葉に幅があって肉厚なものほどいいです。
切り口が新鮮でみずみずしい

切り口が新鮮でみずみずしいものを選びましょう。鮮度が落ちてくるとからからに乾燥したり、茶色く変色することがあります。
手に取った時のニラの見分け方・選び方
たつほど張りがある

ニラは根元を持った時に立つほどハリのあるものが新鮮です。しんなりしてハリがなく、だらっと垂れ下がるものは日がたったものか、同じ株から何度も収穫して、繊維質なニラの可能性があるので避けたほうがいいです。
ニラは同じ株から何度も収穫できますが、収穫数を重ねるほど細く筋っぽくなります。そのため売られているのはせいぜい4、5回くらいまでのものになります。
弾力がある
ニラは指でつまんだときに弾力のあるものがいいです。
ニラの種類での見分け方・選び方
ニラの原産地と日本での歴史
ニラは東アジア原産のねぎの仲間で、中国から日本に入ってきたといわれています。万葉集や古事記にも記載があり、漢方薬として古くから日本でも利用されてきました。野菜として栽培されるようになってきたのは明治時代に入ってからです。
ニラの種類
ニラは大きく分類すると市場に多く出回る葉ニラと薄黄色の黄ニラ、それから花と茎を利用する花ニラに分けれます。葉ニラになかでも葉幅の広いグリーンベルトという品種が、全国的に多く栽培されています。
種類 | 見た目 | 特徴 |
葉ニラ | 緑 | 一般的なニラ。葉幅が広く大葉ニラと、葉が細くてやわらかめの小葉ニラがあります。代表的な品種は大葉ニラのグリーンベルトです。 |
黄ニラ | 薄い黄緑 | 日光を当てずに軟白栽培したもので、柔らかくて甘みもあります。ニラもやしともよばれています。 |
花ニラ | 緑 | 花付きのニラで、花ごと食用にします。香りはマイルドで甘みがあり、歯触りも良いです。 |
なかみどり | 緑 | ねぎとニラを掛け合わせたもので、中は中空で甘みがあり、にんにくに似た香りとシャキシャキとした食感が特徴です。 |
ニラが傷んだり腐ってくるとどうなる?
ニラは傷みやすい野菜です。傷んでくると茶色く変色してきます。まだ一部分ならそこをカットして食べることもできます。ただしぬめりが出て来たり、異臭がしたり、ドロッと溶け始めている部分が出てきたら傷みが進んでいるので食べないほうがいいです。
ニラを栄養素で選ぶ
抗酸化ビタミンが豊富
ニラには体を酸化や老化から守ってくれる抗酸化物質であるビタミンCや葉酸、β-カロテンが豊富に含まれます。ビタミンCにはほかにも肌のはりや弾力を担うコラーゲンの合成にもかかわります。葉酸は貧血予防や胎児の成長や妊娠の維持にも関わります。
栄養素
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ニラ100g中の含有量
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成年男性の1日の推奨量
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成年女性の1日の推奨量
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ビタミンC
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19mg
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100mg
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100mg
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葉酸
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100μg
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240μg
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240μg
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ビタミンA(β-カロテンのビタミンA換算値)
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290μgRAE
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850μgRAE
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650μgRAE
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ビタミンKが豊富
ニラには血液凝固反応や骨の形成にもかかわるビタミンKも多く含まれます。
栄養素
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ニラ100g中の含有量
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成年男性の1日の推奨量
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成年女性の1日の推奨量
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ビタミンK
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180μg
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150μg
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150μg
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カリウムも豊富
ニラには高血圧の除圧効果のあるカリウムも豊富に含まれます。
栄養素
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ニラ100g中の含有量
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成年男性の1日の目標量
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成年女性の1日の目標量
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カリウム
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510mg
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3000mg
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2600mg
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香り成分の硫化アリル
ニラの含まれる香り成分の硫化アリルは、ビタミンB1の吸収率を高め、糖の分解を促進させます。また血行を良くして体を温めたり、胃腸の働きも助けるので風邪の予防や回復にも効果があります。
硫化アリルは葉の白い根元の部分に多く含まれ、うまみとシャキシャキ感もあるので、切り捨てずに利用するといいです。
ニラの保存方法

鮮度のいいニラ、おいしいニラを買ってきても上手に保存せずに腐らせてしまっては元も子もありません。見分け方や選び方だけでなく保存の仕方を知っておくことも大切です。ニラは新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存すれば3、4日は持ちます。
湯通ししたり、もやしと一緒に炒めてから冷凍保存しておいてもいいです。この場合は1か月ほど持ちます。詳しくは
ニラの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
ニラの見分け方・選び方まとめ
まずは見た目のチェックです。ニラは濃い緑でつやがあるもの、葉先がぴんとしているもの、葉が幅があり肉厚なもの、切り口が新鮮でみずみずしいものを選びます。
手に取ったときには茎の部分を持った時に葉先までピンと立つもの、指でつまんだときに弾力があるものがいいです。
ニラのチェックの流れ
- 色や見た目での見分け方
- 鮮やかな濃い緑でつやがある
- 葉先がぴんとしている
- 葉に幅があって肉厚
- 切り口が新鮮でみずみずしい
- 手に取ってみる見分け方
参考書籍
新・野菜の便利帳
もっとからだにおいしい野菜の便利帳
からだにおいしい 野菜の便利帳
新版食材図典 生鮮食材篇
栽培技術・利用方法がわかる野菜・山菜ハンドブック
食の教科書 野菜の基礎知識
野菜のソムリエ
材料の下ごしらえ百科
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この記事を書いた人

生活知恵袋
生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。
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