
にんじんは栄養価も高く、鮮やかな赤で料理にいろどりを加える際にも重宝される定番のお野菜です。今回はおいしいにんじんの見分け方・選び方を様々な角度から検証します。
にんじんのおいしい旬の紹介や、にんじんの見た目や食感での見分け方、選び方、にんじんの品種による見分け方などを詳しく見ていきます。またにんじんの重さや保存方法についても取り上げます。

にんじんは1年中出回っています。秋から冬にかけて出回る秋冬ものは北海道や青森、千葉、茨城、愛知などで生産されます。秋冬物の旬は11月から12月にかけてです。春から夏に出回る春夏物のにんじんは千葉や徳島、愛知などで生産されます。春夏物の旬は4月から7月にかけてです。春夏物は収穫までに日数が短いので、軸の部分が緑がかったものが新鮮です。
3月から5月に出回る新にんじんは甘みが強く柔らかいのでサラダなどの生食に特に適しています。
にんじんは色が濃く鮮やかなものを選びます。赤みが強い物ほど、カロテンが多く含まれます。

色が薄くなってきたにんじんは味も落ちます。こちらは色があせてきたにんじんです。

並べるとこんな感じです。左が色の濃いにんじんで、右が色があせてきたにんじんです。並べると色の違いがよくわかるかと思います。

にんじんは鮮度のいいものはハリつやもあり見るからに新鮮です。

鮮度が落ちてくるとハリがなくなり、全体的にしわがよってきます。

並べるとこんな感じです。左がハリのあるにんじんで、右がハリのないにんじんです。並べると表面のハリやしわの寄り具合の違いがよくわかるかと思います。

にんじんはやや小さすぎて小ぶりなものを見かけることもあるかと思います。ただこうしたにんじんは大きなものに比べるとやや甘みが弱いです。

選ぶならこのぐらいの大きさはほしいところです。

並べるとこんな感じです。大きさの違いがよくわかるかと思います。実際に大小で食べてみた時の味や糖度の違いについてはにんじんを選ぶなら大きいのと小さいののどっちが正解?食べ比べてみたら意外な事実が!でも詳しく検証しているので合わせて参考にしてみてください。

にんじんにも先まで丸みをおびているものと先に向かって細くなって尖っているものがあります。選ぶなら先まで丸みを帯びたものがいいです。

こちらのほうがにんじん臭さも少なく甘みも強いです。また食感もみずみずしくて柔らかいです。
逆に先が細く尖っているものはにんじん臭さも強く、水分も少なめなので食感もややパサつきがあります。

2つを並べるとこんな感じです。違いがよくわかるかと思います。因みに実際に生で食べたり炒めて食べた時の違いについて丸みのある人参と先が細く尖っている人参、選ぶならどっちが正解?実際に食べ比べてみたら意外な事実が!で詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。

ひげ根が生えて伸びてしまっているものも鮮度はよくありません。通常ひげ根はカットされていることが多いですが、カットしてもさらに日数がたつとひげ根は再び生えてきます。

こちらはひげ根のないキレイなにんじんです。

並べるとこんな感じです。左はひげ根のないにんじんで、右はひげ根が生えてきたにんじんです。ひげ根があるのとないのでは全然違うのがわかるかと思います。
ちなみにひげ根の生えたにんじんについてはひげ根の生えた人参これ食べれるの?実際に食べて見たら意外な事実が!でも詳しく検証しているので、こちらも参考にしてみてください。

葉がついていた部分の断面がにんじん全体の大きさに対して細いものほど、その先の芯も細く繊維質も少ないのでやわらかいです。栄養価で見ても断面が太いものほど、葉に養分を取られてしまっているので栄養価も少なくなります。
また葉を切り落とした断面が黒いものは、古くなっているので甘みや味が落ちます。こちらは芯が細いにんじんです。

こちらはかなり芯が太くなっているにんじんです。

並べるとこんな感じです。左が芯の細いにんじんで、右が芯の太いにんじんです。並べると太さが全然違うのがわかるかと思います。

ちなみに縦半分にカットして断面を見てみると、芯の細いにんじんは中の芯も細く伸びています。

一方芯の太い方はカットした断面で見ても、太い芯が先まで伸びています。


ちなみに芯の太いにんじんは本当に味が落ちるのかどうかが気になったので、実際に食べてみた感想を芯が太いにんじんは本当に味が落ちるのかを検証してみたら意外な結果に!に掲載しています。
また以下の動画でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。
通常鮮度のいいにんじんはこのようにへたの部分を見ても特に芽などは出ていません。

しかしながら保存の仕方が悪かったり、収穫から日数がたってくると、このようにへたの部分から芽が出てきます。芽が出るとその成長に栄養分が消費され、味がどんどんと落ちていきます。なので芽が出ているものは避けましょう。

並べるとこんな感じです。左が芽の出ていないにんじんで、右が芽の出たにんじんです。並べると違いがよくわかるかと思います。

ちなみににんじんの保存に失敗して芽が出てしまった失敗談をにんじんから芽が出てきた!間違った保存法でこんなことに!ちなみにまだ食べれるの?で解説しているので併せて参考にしてみてください。
にんじんは色鮮やかで赤みの強いものほどよいと書きましたが、本来にんじんは肉質を守るために半透明の薄皮で覆われています。人参は色鮮やかなものほど良質なので市販のにんじんはこの薄皮部分がブラッシングされむかれているものが多いです。
本来なら薄皮がついたままのほうが鮮度を保つ上ではいいのですが、そうなるとむいてあるものよりは色みが薄れてしまいます。色味だけで判断するのではなく断面の芯の大きさや色、持った感じの重量感などもあわせてチェックするようにしましょう。
にんじんは表面のでこぼこが少なくてなめらかな物を選びます。表面が荒れているものは甘みも少なく味も落ちます。

実がしまっていて、重量感のある物を選びます。鮮度が落ちて水分が抜けてくると軽くなってきます。

触ってみてしっかりとした固さのあるものは鮮度がいいです。鮮度が落ちてくると水分が抜け、ハリや固さがなくなってきます。

こちらは水分が抜けてしわがより、ハリや固さもなくなって柔らかくなっているにんじんです。

並べるとこんな感じです。左がハリや固さのあるにんじんで、右がハリが無くやわらかいにんじんです。柔らかいものは指で押すと指が少し沈む程度に柔らかくなっています。

ただこの状態であればまだハリや固さを復活させる方法はあります。詳しくはしなびたにんじんが元通りになるの?にんじんの復活術、再生術を検証しますで解説しています。
また以下の動画でもその効果を検証しています。
また以下ではにんじんの見分け方・選び方を鮮度のいいものと悪いものとを比較しながらわかりやすく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ではにんじんの重さはどのくらいなのでしょうか。実際計ってみることにしました。検証したのは縦15�僉�横5cmのサイズのものです。

このサイズでの重さは156.1gでした。さらににんじんの重さは1本で何グラム、大きさやカロリーは?ではにんじんを薄切り、千切り、乱切り、短冊切りにした時の重さなども検証しています。

葉付きのものは収穫してそれほど時間がたっていないものです。葉付きのにんじんを購入する場合は、買った後すぐに葉を切り落としましょう。そのままにしておくと葉に栄養をどんどんと奪われてしまいます。
ちなみに葉も食べられます。葉はビタミンCやカルシウムが豊富です。葉はパセリのような風味でサラダや炒め物、あえ物にするといいです。

にんじんの葉はいきいきとした濃い緑色でしなびていないものを選びましょう。


それではここでニンジンの葉を使ったレシピを一つ紹介します。今回紹介するのはにんじんの葉の胡麻和えです。使う材料は以下の通りです。
まずはにんじんの葉をカットして4cmほどの長さに切り分けます。
次に鍋に水を入れて沸騰させたら、にんじんの葉を2分ほど茹でて取り出します。

ボウルに調味料を加えて混ぜ合わせます。

ここにゆでたにんじんの葉を加えてよく和えたら出来上がりです。

にんじんは日数が経過すると黒や茶色に変色してくる部分が現れます。まだこの時点なら変色した部分を取り除けば食べられます。ちなみにこちらは表面がかなり黒く変色したにんじんです。

こちらをピーラーで皮をむくとこうなります。中はきれいなオレンジ色で特に傷んだ様子も見られません。

ちなみに黒く変色したにんじんを実際に食べて見た体験談についてはにんじんが黒く変色!まだ食べられるの?実際に食べて検証してみた!でも詳しく取り上げているのでこちらも参考にしてみてください。
なお更に日数が経過すると表面がぶよぶよしてきたり、ぬめりが出たり、異臭が出てきます。こうなるともう食べられません。諦めて処分しましょう。
にんじんは鮮度が落ちてくると、変色やぬめり以外にも白カビがはえてくることもあります。白カビが一部であればその部分を多めに切り取れば残りは使えます。ただ広く白カビが繁殖した場合は食べられないので捨てましょう。
にんじんの保存に失敗して、白カビが発生した失敗談についてはにんじんに白カビが!この保存方法だけはやっちゃダメ、ちなみにまだ食べれるの?でも詳しく解説しています。

にんじんの種類での見分け方、選び方も紹介します。にんじんはアフガニスタン北部が原産地で10世紀ごろに西へと伝わったものがヨーロッパ産と呼ばれる品種になり、シルクロードを通って東へと伝わったものがアジア産と呼ばれる品種になりました。
日本にはまず江戸時代初期にアジア産が入り、江戸時代後期になってヨーロッパ産が流入しました。栽培しにくいことから現在ではアジア産の品種のにんじんの生産は少なく、大半はヨーロッパ産の品種となっています。
西洋ニンジンでは長崎で生まれた五寸ニンジンなどが有名で流通量も最も多いです。アジア産では唯一実用栽培されているのが金時ニンジン(京人参)です。このほか10�僂曚匹両�型種であるミニキャロットや中国系とかけあせた黄色い人参である金美にんじん、沖縄の原産種で黄色くごぼうのように細長い島ニンジンなどがあります。
| 種類 | 見た目 | 味とあう料理 | 主な生産地 |
|---|---|---|---|
| 西洋にんじん | にんじん特有の赤みがあって張りがある | 肉質が緻密で甘みが強い | |
| 金時にんじん | 細長く鮮やかな赤色 | 肉質は柔らかい、煮崩れしにくいので煮物などにも | 関西 |
| 金美にんじん | 見た目は西洋ニンジンに似ていて色は黄色 | くせがなく肉質は柔らかい | |
| 島にんじん | ごぼうのように細長くて黄色い | 沖縄 | |
| ミニキャロット | 10�僂曚匹両�型種 | サラダや付け合わせなどに |
もともとアジア産のにんじんは紫や黄色、白、赤などカラフルなものが多く、昔の日本ではこうしたカラフルなにんじんが一般的でした。しかしながら栽培のしやすい西洋産のにんじんが入ってきたことで、アジア産の生産量も大きく減ってきました。
近年では生産のしやすい西洋産とカラフルなアジア産の特徴を持ったハイブリット型のカラフルニンジンも流通してきています。こちらは白い見た目の白ニンジン、スノースティックです。

こちらは黄色の見た目の黄色にんじん、イエロースティックです。

こちらは紫色の見た目の紫にんじん、パープルスティックです。

各色のカラフルにんじんを食べ比べてみた感想については橙、白、黄色、紫、カラフルにんじんは色で味も違うのか検証してみたら意外な結果に!で詳しく解説しています。
にんじんの栄養素についても解説します。にんじんにはβ-カロテンが豊富に含まれます。β-カロテンは免疫力を高め、皮膚や粘膜の健康を維持するほか、がんや心臓病、動脈硬化の予防効果もあるとされる栄養素です。このほかビタミンCやカリウム、カルシウムなども豊富です。
β-カロテンはニンジンの表皮の下の部分に特に多く含まれるので、調理の際はなるべく皮はむかないか、薄くむくことでより多くのβ-カロテンを摂取できます。皮を千切りにしてきんぴらなどにしてもいいでしょう。
また油でいためるとβ-カロテンの吸収率も高まるので油を使った調理もおすすめです。β-カロテンは体内でビタミンAへと変わるためプロビタミンAとも呼ばれます。β-カロテンについてはビタミンAの多い食品・食べ物と含有量一覧でも詳しく解説しています。

野菜は育った状態そのままの方が長持ちするので冷蔵庫でも土の中と同じように立てて保存します。土付きならそのまま土付きで保存した方がいいです。また水分が付くと傷みも早くなるので調湿作用のある新聞紙に包んで保存してもいいです。カットしたものは断面から水分が流出しやすいのでしっかりとラップをして保存しましょう。

カットしたものを固ゆでして冷凍保存することもできます。保存の目安は冷蔵庫なら2週間ほど、冷凍保存なら1か月ほど可能です。他にも天日干しにして保存したり、ピクルス漬けにして保存することもできます。どちらも1か月ほど保存できます。保存方法について詳しくはにんじんの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。

ちなみに以下の動画では実際に新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
まずは全体的に鮮やかな赤みかをチェックし、そのまま葉の断面の部分を確認し、断面が大きすぎないか、色味は茶色から黒味がかってないかを確認します。次に手にとってみて身がしまって重量感があるかどうかを確認します。また凸凹が少なく、触ってみてなめらかかどうかもチェックします。