HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびたピーマンが元通りになるの?ピーマンの復活術、再生術を検証します
|
ピーマンは水分が多く含まれていて、上手に保存しなければすぐに水分が抜け出てしおれてきます。そこで今回はこうしたしなびたピーマンを再びハリや固さのあるピーマンに復活させる方法を紹介します。さらにその方法が本当に効果があるのかどうかも検証していきます。
まずはこちらがしなびる前のピーマンです。しっかりとハリと固さがあります。
重さは42.9gです。こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま1週間ほど保存したものです。見てわかるほどにしなびています。触るとハリや固さも減り、柔らかくて弾力があります。
重さをはかってみると39.4gで当初の42.9gから8.2%減少しています。
それではしなびたピーマンを再生させる2つの方法を試してみることにします。まずはピーマンを半分にカットし、へたと種を取り除きます。
へたと種を取り除いたピーマンの片方の重さは18.2gです。
これを水を張った容器に入れ、断面が水に浸るようにします。
横から見るとこんな感じです。これを冷蔵庫の野菜室で1日置いておきます。
結果は以下の画像の通りです。しわはやや改善してはいますが、まだだいぶあります。触ったときのハリや固さも前日よりはだいぶ改善はしていますが、まだ柔らかさが残っています。
重さは19.4gで、しなびた状態の18.2gからは6.5%増加しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびたピーマン | 18.2g |
再生法2日目のしなびたピーマン | 19.4g(+6.5%) |
もう一つの方法も試してみます。こちらはカットしてへたと種を取りもう片方のピーマンです。
重さは15.6gです。
こちらを容器に入れ、カットしたピーマン全体が浸るように水を入れます。ピーマンが浮いてこないようにスプーンを重石代わりにのせます。これを冷蔵庫の野菜室に入れ、1日置いておきます。
1日たつとこちらはしわもだいぶ目立たなくなってきています。さらに触ったときのハリや固さもかなり改善しています。
重さは18.7gで、しなびた状態の15.6gからは19.8%も増加しています。全体をつけていたほうが吸水力は3倍も違います。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびたピーマン | 15.6g |
再生法2日目のしなびたピーマン | 18.7g(+19.8%) |
ちなみにしなびたピーマン、しおれたピーマンの再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ここまではしなびてしまったピーマンを水に浸けて復活させる方法についてみてきましたが、そもそもしなびていない通常のピーマンの場合はどうなるのでしょうか。
わざわざしなびてもいないのに何で水に浸けるの?ッと疑問に思われる方もいるかもしれませんが、巷ではパリパリピーマンというものがあるそうです。
こちらは通常のピーマンを水に浸けることでパリパリとした食感になるというものです。
そこで実際に試してみることにします。こちらは半分にカットしたピーマンです。これを水に浸けて容器にふたをし、冷蔵庫で2日ほど置いておきます。
こちらは2日たったものです。水に浸けておくことで通常のピーマンよりもかなり固くハリのある状態になっています。
このように割ってみるとパリっとした音がします。
食べてみたところ通常のピーマンよりも大分肉厚でパリっとした食感になっています。味の方は水分を吸収したことでやや薄い味になっています。
このまま食べてもいいですが、塩をさっと振りかけて食べても甘みが引き立っておいしいです。さらに肉みそをのせて一緒に食べてもかなりおいしいのでおすすめです。
パリパリピーマンの作り方や肉みそのレシピについてはパリパリピーマンって氷はいるの?水に浸けるのは1日、2日どっちが正解?でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
ピーマンは上手に保存しないと鮮度が落ちてしなびて柔らかくなります。そこで保存法についても紹介します。ピーマンは新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。こうすれば2週間は保存ができます。
他にも茹でてからカットして冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存すれば1か月は持ちます。保存方法について詳しくはピーマンの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
ちなみに以下の動画では実際に新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、ピーマンをしおらせてしまわないためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいピーマンを見分けるポイントを紹介します。ピーマンは緑色で色つやがいいもの、へたがみずみずしいものがいいです。
また触ってみてハリがあるものも、重みがあるものも良品です。くわしくはおいしいピーマンの見分け方・選び方でも解説しています。
以下ではピーマンの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はしなびたピーマンを再生させる方法についてみていきました。しなびてしまったピーマンも水に浸けておくことで、できてしまったしわや、ハリや固さがかなり改善することがわかりました。
断面だけ水に浸けておく方法でも、それなりに改善しますが、全体をつけていたほうに比べるとかなり劣ります。その点全体をつけたほうは見た目のしわの改善だけでなく、ハリや固さもしっかりと改善していました。もしピーマンをしなびらせてしまった場合は、全体を水に浸けておく方法を試してみることをおすすめします。