HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびたかぶが元通りになるの?かぶの復活術、再生術を検証します
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かぶも上手に保存しないと、しなびれてしわがより、ハリもなくなっていまいます。そこで今回は一度しなびてしまったかぶを再びハリやみずみずしさのあるかぶに復活させる方法を実際に実践してみて、本当に効果があるのかどうかを検証していきます。
まずはこちらがしなびれる前のかぶです。白い根はハリとツヤがあり、触ってみてもしっかりとした固さがあります。
重さは162.2gです。こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま2週間保存したものです。表面にはかなりしわがよっています。
また指で押さえるとこのように凹んでしまうほどにだいぶ柔らかくなっています。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のかぶで、右がしなびたかぶです。しなびて大きさも全体的に小さくなっています。
重さも86.6gで、初日の162.2gからは46.7%も減少しています。
それではしなびたかぶを再生させる方法を試してみることにします。まずはペットボトルを半分にカットして、切り口でけがをしないようにビニールテープでカバーします。ここに水を入れます。
さらにしなびたかぶを入れます。
さらに乾燥しないように、上からポリ袋をかぶせます。この状態で冷蔵庫の野菜室に入れ、1日置いておきます。
1日経過すると、しわがよっていたかぶも水分を吸収して、大分ハリが戻ってきました。ただそれでもまだひょめんにはかなりしわが見られます。
また指で押さえてみると、まだ柔らかくてこのように指が沈み込んでしまいます。しなびる前の状態ほどには回復していないので、もう1日ほど様子を見てみることにします。
重さは102.3gで、しなびる前のかぶの重さは162.2gに対して37.0%減にまで戻しています。しなびた状態が86.6gで、減少率は46.7%だったので、9.7%戻していることになります。
3日目では見た目にもだいぶしわも減ってきてハリがだいぶ戻ってきています。
指で押さえた感じは一部ではまだ柔らかさが残っていて、押すと指が沈み込む部分もありますが、しっかりと固くなっている部分もあります。まだ柔らかい部分もあるので、もう1日様子を見てみることにします。
重さは114.0gで、しなびる前のかぶの重さは162.2gに対して29.8%減にまで戻しています。しなびた状態の86.6gで減少率は46.7%だったので、16.9%戻していることになります。
4日目ではさらに膨らんできて、しわも減りだいぶパンパンに張ってきました。
指で押さえた感じはだいぶ固くなっている範囲が広がっていますが、一部でまだ柔らかさの残る部分もあります。
重さは123.3gで、しなびる前の162.2gに対して24.0%減にまで戻しています。しなびた状態の86.6gで減少率は46.7%だったので、22.7%戻していることになります。
5日目では見た目にもだいぶハリが戻り、大きくなってきています。
柔らかさが残っていた部分も、指で押さえると少し凹む程度にかなり固さが戻ってきています。
重さは131.8gで、しなびる前の162.2gに対して18.8%減にまで戻しています。しなびた状態が86.6gで減少率が46.7%減だったので、27.9%戻していることになります。
6日目ではすでにだいぶハリも戻ていて、見た目にはそこまで変化はありません。
柔らかさが残っていた部分も、表面は固くなり、指で押さえて少し凹む程度にまで戻っています。
重さは140.0gで、しなびる前の162.2gに対して13.7%減にまで戻しています。しなびた状態が86.6gで、減少率が46.7%減だったので、33%戻していることになります。
正直元の162.2g近くまで戻るか、水分を吸収するペースがガクンと落ちたら検証をやめようと思っていたのですが、以前日ごとの水分吸収ペースがおちないので、もう1日様子を見てみることにします。
7日目になるともうすでにしっかりとハリも戻り、形も当初のように丸みが戻っています。
しなびた状態からどのように変化したかを並べるとこんな感じです。徐々にハリが戻り全体的に膨らみも戻ってきていく様子がわかるかと思います。
またしなびる前と、しなびた後、そこから水に浸けて7日たったものを並べるとこんな感じです。当初と比べてもかなりハリや形も戻っているのがわかるかと思います。
柔らかさが残っていた部分も、押してもほとんど凹まないぐらいしっかりと固くなっています。
重さは153.6gで、しなびる前の162.2gに対して5.4%減にまで戻しています。しなびた状態が86.6gで、減少率が46.7%減だったので、41.3%戻していることになります。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびれる前のかぶ | 162.2g |
しなびたかぶ | 86.6g(-46.7%) |
水につけて2日目のかぶ | 102.3g(-37.0%) |
水につけて3日目のかぶ | 114.0g(-29.8%) |
水につけて4日目のかぶ | 123.3g(-24.0%) |
水につけて5日目のかぶ | 131.8g(-18.8%) |
水につけて6日目のかぶ | 140.0g(-13.7%) |
水につけて1週間目のかぶ | 153.6g(-5.4%) |
見た目やハリは1週間水に浸けることで、ほぼ元の状態にまで回復しましたが、気になるのは味の方です。そこで、買ってきたばかりのかぶと食べ比べてみて、その味や食感の違いを確かめてみました。
まずはこちらは買ってきたばかりのかぶを食べやすいようにカットしたものです。味はしっかりとかぶの味がして、食感もよくおいしかったです。
一方こちらはしなびてから1週間水に浸けて復活させたかぶをカットしたものです。正直すでにかってからだいぶ日が経ち、またしなびた状態から水を大分吸っているので、味は薄味になっているだろうと思っていました。
しかしながら食べて見たところ、水っぽいということもなく、買ってきたばかりのものと味や食感にもそんなに差はありませんでした。これは逆に意外でした。
ちなみに今回の検証については以下の動画でも取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
かぶは上手に保存しないと鮮度が落ちてしなびてしまいます。そこで保存法についても紹介します。かぶはポリ袋に入れ、口を軽くしめてから冷蔵庫の野菜室で保存します。こうすれば2週間は保存ができます。
他にもさっと茹でてからカットして冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存すれば1か月は持ちます。保存方法について詳しくはかぶの保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。
かぶを少しでも長く日持ちさせたいならまずは購入段階でしっかりといいものを選ぶことも大切です。かぶはハリツヤがあってキズやしわのないもの、触ってみてしっかりとした固さのあるものがいいです。
葉は濃い緑でみずみずしくてハリのあるものが、持ってみてピンと立つものが新鮮です。かぶの詳しい見分け方についてはかぶの見分け方・選び方、鮮度が良い悪いで比較!え、こんなに違うの?で解説しています。
今回はしなびたかぶを再生させる方法についてみていきました。かぶもそのまま保存すると2週間もすれば半分近くにまで重さも減ってかなりしなびてしまいます。そのためしっかりと保存法を実践して保存しておくことが鮮度を保つポイントです。
かなりしなびてしまったかぶも、時間はかかりますが水に浸けて1週間置いておくだけで、元の状態にと同じくらいまでハリや固さを取り戻すことができます。
なのでかぶをしなびらせてしまった場合は、今回の方法を一度試してみてください。