HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびたほうれん草が元通りになるの?ほうれん草の復活術、再生術を検証します
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ほうれん草は水分が非常に抜けやすい野菜の一つで、上手に保存しないとたった1日でもすぐにしなびれてしまいます。そこで今回は一度しなびてしまったほうれん草を再びハリやみずみずしさのあるほうれん草に復活させる方法を紹介します。さらにその方法が本当に効果があるのかどうかも検証していきます。
まずはこちらがしなびる前のほうれん草です。みずみずしくてハリがあり、葉先もピンとしています。
重さは36.0gです。こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま3日間ほど保存したものです。見てわかるほどにしなびています。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のほうれん草で、右がしなびたほうれん草です。しなびて葉や茎に元気がないだけでなく、色の鮮やかさもなくなっています。
重さをはかってみると29.4gで、初日の36.0gからは18.4%も減少しています。
それではしなびたほうれん草を再生させる方法を試してみることにします。まずは茎の付け根の部分をハサミでカットします。こうすることで吸水力を上げます。
ちなみに付け根をカットしたしなびたほうれん草の重さは25.6gです。
次に細長い容器に水を入れ、ほうれん草を縦になるようにして入れ、切り口部分を水に浸けます。どうしても葉の一部は垂れ下がって水につかってしまいますが、そのまま冷蔵庫の野菜室で1日おいておきます。
1日経過すると、ほうれん草は葉もみずみずしさをとりもどしています。またしっかりとハリがあり、葉先までピンとした状態に戻っています。
正直1日でここまで変わるとは思っていませんでした。カットした断面からしっかりと水分が吸収されたようです。
並べるとこんな感じです。左は初日のほうれん草で、真ん中はしなびたほうれん草、右は水に浸けて再生させてほうれん草です。買ってきた初日と同じくらいみずみずしさやハリが戻っているのがわかるかと思います。
重さは38.5gで、しなびた状態のほうれん草の重さ25.6gに対して50.3%も増加しています。
買った当初の重さが36.0gなので、茎の付け根をカットしているにもかかわらず、初日よりも6.9%も増加しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびたほうれん草 | 25.6g |
水につけて2日目のほうれん草 | 38.5g(+50.3%) |
ちなみにしなびたほうれん草、しおれたほうれん草の再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ほうれん草は上手に保存しないと鮮度が落ちてしなびてしまいます。そこで保存法についても紹介します。ほうれん草は新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。こうすれば1週間は保存ができます。
他にもさっと茹でてからカットして冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存すれば1か月は持ちます。保存方法について詳しくはほうれん草の保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
ちなみに以下の動画では実際に新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、ほうれん草をしおらせてしまわないためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいほうれん草を見分けるポイントを紹介します。ほうれん草は濃い緑色でみずみずしいもの、葉先までピンとしているものがいいです。
また根元がピンク色で、切り口もみずみずしいものも良品です。くわしくはおいしいほうれん草の見分け方・選び方でも解説しています。
以下ではほうれん草の見分け方・選び方をドアップの動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はしなびたほうれん草を再生させる方法についてみていきました。ほうれん草はそのままだととにかくすぐに水分が抜けしなびれてしまいます。そのためしっかりと保存法を実践して保存しておくことが鮮度を保つポイントです。
しなびてしまったほうれん草は付け根のところをカットして水につけておくことで、もう一度ハリやみずみずしさを取り戻すことができます。ほうれん草をしなびらせてしまった場合はぜひ試してみてください。