HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびたゴーヤ(にがうり)が元通りになるの?復活術、再生術を検証します
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ゴーヤは水分が多く含まれていて、上手に保存しなければすぐに水分が抜け出てしおれてきます。そこで今回はこうしたしなびたゴーヤを再びハリや固さのあるゴーヤに復活させる方法を紹介します。さらにその方法が本当に効果があるのかどうかも検証していきます。
まずはこちらがしなびる前のピーマンです。みずみずしくて表面の粒もハリとつやがあります。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま1週間ほど保存したものです。見てわかるとおり、表面の粒にもしわがよってハリがなくなり、固さも弱まってきています。
並べるとこんな感じです。左は初日のゴーヤで、右はそのまま野菜室で保存して1週間たったゴーヤです。ハリのある粒が1週間でしなっとしているのがよくわかるかと思います。
半分にカットして種とワタを取り、重さをはかってみます。片方の重さは109.2gです。
もう片方の重さは87.1gです。
それではしなびたゴーヤを再生させる2つの方法を試してみることにします。まずは断面を水に浸ける方法を試します。
容器に水を入れ、ゴーヤを入れて断面が水に浸かるようにします。これで一日置いておきます。
結果は以下の画像の通りです。厚みも増し、触るとしっかりと固さが戻っていました。ただ表面の粒にできたしわはそこまで変化はありません。
並べるとこんな感じです。左は初日のゴーヤで、真ん中は1週間目のしなびたゴーヤ、右は再生法を実施して2日目のゴーヤです。しなびた状態からだいぶ戻ってはいますが、それでもまだ粒にはしわがよっているのがわかるかと思います。
重さは125.5gで当初の109.2gから14.9%増えています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびたゴーヤ | 109.2g |
断面を水につけて2日目のゴーヤ | 125.5g(+14.9%) |
もう一つはゴーヤを半分にカットして、へたと種を取り除きます。半分にカットしたら、容器にゴーヤ全体がつかるよう水を入れ、ゴーヤを加えて全体を浸します。あとは冷蔵庫の野菜室でおいておきます。
1日たつとこちらは厚みも増して、触ったときのへなった感じもかなり良くなっています。ハリや固さもかなり戻ってきています。さらに表面の粒のしなびた感じも改善して、ハリのある状態に戻っています。
並べるとこんな感じです。左は初日のゴーヤで、真ん中は1週間目のしなびたゴーヤ、右は再生法を実施して2日目のゴーヤです。こちらは粒もしわもなくなり、元の状態のようなハリが戻ってきているのがわかるかと思います。
重さは105.4gで、しなびた当初の87.1gからは21%増えています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびたゴーヤ | 87.1g |
断面を水につけて2日目のゴーヤ | 105.4g(+21%) |
断面を水に浸けておいたしなびたゴーヤと、全体を水に浸けておいたしなびたゴーヤの再生法2日目の結果を並べてみるとこうなります。断面をつけた方はまだいぼがしなっとしている部分が残っていますが、全体をつけた方はしっかりいぼにハリが戻っているのがわかるかと思います。
ちなみにしなびたゴーヤ、しおれたゴーヤの再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ゴーヤは上手に保存しないと鮮度が落ちてしなびて柔らかくなります。そこで保存法についても紹介します。ゴーヤは買ってきたら半分にカットして、先に種とワタをくりぬいておきます。そしてキッチンペーパーとラップでしっかりと包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。こうすれば1週間は保存ができます。
他にもカットして茹でてから冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存すれば1か月は持ちます。保存方法について詳しくはゴーヤ(にがうり)の保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、ゴーヤをしおらせてしまわないためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいゴーヤを見分けるポイントを紹介します。ゴーヤは緑が濃くて粒が隙間なく詰まっているもの、太さが均一で先がとがっているものがいいです。
また触ってみてハリや固さがしっかりあるものも、重量感があるものも良品です。くわしくはゴーヤ(にがうり)の見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!でも解説しています。
以下ではゴーヤの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はしなびたゴーヤを再生させる方法についてみていきました。ゴーヤも日にちが足ったり、保存の仕方が悪いとしなびてしまいやすいので、しっかりと保存法を実践して保存しておくことが長持ちの秘訣です。
しなびてしまったゴーヤは水につけておくことで、もう一度ハリや固さを取り戻すことができます。水につける場合は、断面だけをつける方法でもハリや固さ、みずみずしさはかなり改善しますが、しなびた粒が十分に戻るまでには至りません。
全体を付けておく方法ならしなびた粒までハリのある状態に戻るので、ゴーヤを再生するなら全体を水に浸けておく方法をおすすめします。