HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびた大根が元通りになるの?大根の復活術、再生術を検証します
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大根も保存の仕方が悪かったり、日にちがたったりすると徐々にしなびれてきます。そこで今回は一度しなびてしまった大根を、再びハリや固さのある大根へと復活させる方法を紹介します。さらにその方法が本当に効果があるのかどうかも検証していきます。
まずはこちらがしなびる前の大根です。見た目にもなめらかでハリもあり、触るとしっかりとした固さがあります。
重さは1254.5gです。
こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま13日間ほど保存したものです。表面にはしわがより、触ると当初の固さはなくなり、押すとへこむ程度に柔らかくなっています。
並べるとこんな感じです。左は買った初日の大根で、右は13日たった大根です。表面はなめらかだったものがしわしわになり、見てはっきりとわかるほどに違いがあります。
重さは1056.6gで、初日の1254.5gからは15.8%も減少しています。
それではしなびた大根を再生させる方法を試してみることにします。まずは洗った空のペットボトルをカットして、切り口でけがをしないようにビニールテープで養生します。
次に大根を適当な大きさにカットして、カットしたペットボトルに入れ、断面が浸る程度に水を加えます。
あとはこれを冷蔵庫の野菜室に1日置いておきます。ちなみにカットしたしなびた大根の重さは352.3gです。
1日経過したところ、水に浸けていた断面側はしわも減ってきて、触るとしっかりとした固さが戻っています。ただ水に浸かっていない反対側はまだかなりしわが目立ち、押すとへこむ程度の柔らかさも残っています。
並べるとこんな感じです。左側が再生させる前で、右側が再生法を試して1日たったものです。左に比べるとしわも減り、ハリも戻ってきている感じがしますが、並べると完全に元に戻ったといえるほどではありません。
重さは374.1gで、しなびた当初の352.3gから6.1%増加しています。
一部だけを水に浸ける方法では十分にしわや柔らかさを改善させるまでには至らないようです。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびたカットした大根 | 352.3g |
一部を水につけて1日たった大根 | 374.1g(+6.1%) |
このままだと再生法は失敗ということになるので、もう一つの再生法を試してみます。今度はカットした大根全体を水に浸けてみることにします。
カットしたペットボトルに大根を入れ、大根全体が浸るまで水を入れます。あとはこのまま野菜室に置いておき、1日待ちます。
ちなみにカットしたしなびた大根の重さは288.9gです。
1日たつと全体を水に浸けておいた方は、しわも目立たなくなり、表面も滑らかで、触るとしっかりと固くなっています。押してもへこみません。
並べるとこんな感じです。左は再生法を試す前で、右は試して1日たったものです。しわがほとんどなくなり、パンパンに張っていてハリやみずみずしさが戻っているのがわかるかと思います。
重さは369.8gで、しなびた当初の288.9gからは24.5%も増えています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびたカットした大根 | 288.9g |
全体を水につけて2日目のしなびた大根 | 369.8g(+24.5%) |
それぞれの再生法での2日目の変化を並べて比べてみると以下のようになります。全体を水に浸けたほうがしっかりとしわがなくなってハリが戻ってきているのがわかるかと思います。
ちなみにしなびた大根、しおれた大根の再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
大根は上手に保存しないと鮮度が落ちてしなびてしまいます。そこで保存法についても紹介します。大根は新聞紙でつつんでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。こうすれば2週間は保存ができます。
他にも用途に合わせてカットしてから、さっとゆでたり塩もみして冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存もできます。これで1か月は持ちます。くわしくは大根の保存方法、長持ちのコツでも解説しています。
ちなみに以下の動画では実際に新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷蔵保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、大根をしおらせてしまわないためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいい大根を見分けるポイントを紹介します。大根はまっすぐ伸びて丸みのあるもの、ツヤがありみずみずしいもの、ひげ根の少ないものが良品です。
触ってみてしっかりとした重さがあり、ハリや固さのあるものも鮮度がいいです。くわしくはおいしい大根の見分け方・選び方でも解説しています。
また以下では大根の見分け方・選び方をドアップの映像で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回は一度しなびてしまった大根を再びハリや固さのある大根へと再生させる方法についてみていきました。しなびてしまった大根は一部だけを水に浸けておいても、浸けて置いた部分から少しの範囲しかしわや固さは改善しません。
全体をしっかりと元に戻したいなら、全体を水に浸けておくといいです。こうすればしわもほとんど目立たなくなり、触ったときの固さも元通りになります。
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