HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびたチンゲンサイが元通りになるの?チンゲンサイの復活術、再生術を検証します
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チンゲンサイも保存の仕方が悪かったり、保存が長期に及ぶと徐々にしなびれてしまいます。そこで今回は一度しなびてしまったチンゲンサイを再びハリやみずみずしさのあるチンゲンサイに復活させる方法を紹介します。さらにその方法が本当に効果があるのかどうかも検証していきます。
まずはこちらがしなびれる前のチンゲンサイです。みずみずしくてハリがあり、葉先もピンとしています。
重さは103.4gです。こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま1週間ほど保存したものです。見てわかるほどにしなびています。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のチンゲンサイで、右がしなびたチンゲンサイです。しなびて葉にはハリがありません。
重さをはかってみると77.3gで、初日の103.4gからは25.3%も減少しています。
それではしなびたチンゲンサイを再生させる方法を試してみることにします。まずはペットボトルを半分にカットして、切り口でけがをしないようにビニールテープでカバーします。ここに水を入れます。
そこにしなびたチンゲンサイを入れます。さらにでている葉が乾燥しないように、上からポリ袋をかぶせます。この状態で冷蔵庫の野菜室に入れ、1日置いておきます。
1日経過すると、チンゲンサイは葉もだいぶハリが戻ってきました。ただ当初の状態に比べるとまだ少しハリがないです。
並べるとこんな感じです。左はしなびる前のチンゲンサイで、真ん中はしなびたチンゲンサイ、右は1日水に浸けて再生させてチンゲンサイです。しなびた当初の状態よりはかなりましにはなっています。
重さは88.8gで、しなびれる前のチンゲンサイの重さは103.4gに対して14.2%減にまで戻しています。しなびた状態が77.3gで、減少率は25.3%だったので、11.1%戻していることになります。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびれる前のチンゲンサイ | 103.4g |
しなびたチンゲンサイ | 77.3g(-25.3%) |
水につけて2日目のチンゲンサイ | 88.8g(-11.1%) |
この方法でもだいぶ効果はあったのですが、当所の重さともやや開きがあるので、もう1つ別の方法を試してみることにしました。まずはこちらがしなびれる前のチンゲンサイです。みずみずしくてハリがあり、葉先もピンとしています。
重さは108.5gです。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま1週間ほど保存したものです。見てわかるほどにしなびています。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のチンゲンサイで、右がしなびたチンゲンサイです。しなびて葉にはハリがありません。
重さは81.9gで、初日の108.5gからは24.6%減少しています。
今回はしなびたチンゲンサイをそのまま水に浸けるのではなく、まずは葉を1本1本芯からはがしていきます。全部はがすとこんな感じで葉と芯に分かれます。
これをペットボトルに水を入れて、そこに浸します。チンゲンサイのはがした断面を水に浸けることで、吸水率のアップを期待するものです。
さらにでている葉が乾燥しないように上からポリ袋をかぶせます。これを冷蔵庫の野菜室に入れて1日置いておきます。
1日経過すると、チンゲンサイは葉もしなびる前と同じくらいにしっかりとハリとみずみずしさが戻ってきています。
並べるとこんな感じです。左はしなびる前のチンゲンサイで、真ん中はしなびたチンゲンサイ、右は1日水に浸けて再生させてチンゲンサイです。しなびる前と比べてもかなり元に戻ってきているのがわかるかと思います。
重さは105.7gで、初日の108.5gに対して2.6%減にまで戻しています。
こちらの方法なら1日でもしっかりと水分を吸収して、元の状態に近いほどハリやみずみずしさを取り戻すことができました。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびれる前のチンゲンサイ | 108.5g |
しなびたほうれん草 | 81.9g(-24.6%) |
水につけて2日目のチンゲンサイ | 105.7g(-2.6%) |
ちなみにそれぞれの再生法での結果を並べるとこうなります。右側の剥がしてから水に浸けたほうが茎までしっかりとハリが戻っているのがわかるかと思います。
今回のしなびたチンゲンサイ、しおれたチンゲンサイの再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
チンゲンサイは上手に保存しないと鮮度が落ちてしなびてしまいます。そこで保存法についても紹介します。チンゲンサイはポリ袋に入れ、口を軽くしめてから冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。こうすれば2週間は保存ができます。
他にもさっと茹でてからカットして冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存すれば1か月は持ちます。保存方法について詳しくはチンゲンサイの保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。
ちなみに以下の動画では実際にポリ袋に入れて保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、チンゲンサイをしおらせてしまわないためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいチンゲンサイを見分けるポイントを紹介します。
チンゲンサイは鮮やかな緑色でみずみずしいもの、葉や茎にハリがあり、茎は肉厚なものがいいです。詳しくはチンゲンサイのただの見分け方・選び方じゃない、いいものと悪いものを並べてその違いを詳しく解説でも解説しています。
以下ではチンゲンサイの見分け方・選び方をドアップの動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はしなびたチンゲンサイを再生させる方法についてみていきました。チンゲンサイもそのまま保存すると1週間もするとかなりしなびれてしまいます。そのためしっかりと保存法を実践して保存しておくことが鮮度を保つポイントです。
しなびてしまったチンゲンサイはそのまま断面を水に浸けて1日置いておくだけでもかなりハリやみずみずしさは改善します。ただ元の状態と比べるとややハリやみずみずしさは弱いです。
一方葉を一枚ずつ芯からはがしてから水に浸けておくと、1日でもしっかりとハリとみずみずしさを取り戻すことができました。なので試してみるならこちらの方法をおすすめします。