しなびた千切りキャベツが50度のお湯で元通りシャキシャキになるって本当?復活術、再生術を検証します
はじめに
千切りキャベツも時間が経つと、徐々にみずみずしさも失われてしなびてきます。こうしたしなびたキャベツもひと手間加えることで、再びシャキシャキ感を取り戻せるという方法があるそうです。
そこで今回はこうしたしなびたキャベツを復活させる方法を実際に実践してみて、その効果が本当なのかどうかを検証してみます。
しなびる前の千切りキャベツ
まずは今回こちらがしなびる前の千切りキャベツです。色つやもよくみずみずしいです。

重さをはかってみると1つ目は28.7gです。

もう一つは重さは28.8gです。こちらをラップをして冷蔵庫の野菜室で保存します。
しなびた千切りキャベツ
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま10日ほど保存したものです。見てわかるほどにみずみずしさがなくなりしなびています。当然シャキシャキ感も失われています

重さをはかってみると1つ目は24.9gで、当初の28.7gから13.3%減少しています。

2つ目は22.5gで、当初の28.8gから21.9%減少しています。千切りキャベツに含まれる水分が大きく減少していることがわかります。
しなびた千切りキャベツを再生させる方法その1
50度のお湯につけてから水に浸ける
それではしなびた千切りキャベツを再生させる2つの方法を試してみることにします。まずは耐熱容器に50度のお湯を張ります。そこに千切りキャベツを1分30秒ほど浸けておきます。50度のお湯につけておくことで、細胞同士をくっつける働きをするペクチンと呼ばれる物質が活性化するそうです。

後は水に30秒ほど付けます。

つけた後では重さは33.2gとなり、しなびる前の28.7gを超えてさらにそこから15.6%も増加しています。しっかりと水分が吸収されたことがわかります。

問題は触感です。実際に食べてみるとしっかりとシャキシャキ感が戻っていました。正直ここまではっきり変化するとは驚きです。これがペクチンの効果なのかもしれません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
初日の千切りキャベツ | 28.7g |
10日目のしなびた千切りキャベツ | 24.9g(-13.3%) |
お湯と冷水につけた千切りキャベツ | 33.2g(+15.6%) |
しなびた千切りキャベツを再生させる方法その2
容器に水を入れ千切りキャベツを浸す
比較のためにもう一つの方法も試してみます。それはただの水に浸けるというものです。容器に水を入れ、千切りキャベツを2分ほど付けておきます。水温は27.8度です。

つけた後に重さをはかってみると31.5gで、しなびる前の28.8gを超えてさらにそこから9.3%も増えています。こちらもしっかりと水分が吸収されたようです。

肝心の食感ですが、食べてみたところ、50度のお湯につけた時のようなシャキシャキ感はありませんでした。吸水自体はお湯の時よりもしっかりとできているのに、シャキシャキ感は戻っていなかったのは意外でした。
やはりシャキシャキ感を取り戻したいならただの水ではダメなようです。
経過日数 | 重さ(増減率) |
初日の千切りキャベツ | 28.8g |
10日目のしなびた千切りキャベツ | 22.5g(-21.9%) |
お湯と冷水につけた千切りキャベツ | 31.5g(+9.3%) |
ちなみにしなびた千切りキャベツ、しおれた千切りキャベツの再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
千切りキャベツの保存方法
千切りキャベツは上手に保存しないとすぐに鮮度が落ちてしなびてきます。そこで保存法についても紹介します。保存はラップで包むかポリ袋に入れ、よく空気を抜いてから冷蔵庫の冷蔵室で保存します。これで鮮度のいい状態で2〜3日は保存ができます。
キャベツ全般の保存方法について
キャベツの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
まとめ
今回はしなびた千切りキャベツがシャキシャキ感を取り戻せるのかどうかを検証していきました。キャベツにしっかりと水を吸収させたいなら水でも十分です。たださらにシャキシャキ感も取り戻したいなら、50度のお湯につける方法が効果的です。
今回実践してみてここまで違いが出たのは驚きでした。もし千切りキャベツをしなびらせてしまったなら、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。