HOME > 冷凍食品の味や食感を検証 > 業務スーパーの冷凍とろろって味や食感はどうなの?産直の長芋をすって冷凍したものと食べ比べて見た
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業務スーパーではたくさんの冷凍食品がお値打ち価格で販売されています。今回は業務スーパーの冷凍とろろを実際に購入してみることにします。
こちらを産直で買ってきた長芋をすりおろして冷凍したものと食べ比べて見て、味や食感がどのくらい違うのか、本当においしいのかどうかを検証してみることにします。
まずはこちらが今回購入した業務スーパーの冷凍とろろです。パッケージには国産と書いています。とろろご飯やとろろ鍋などにとも記載されています。
1kg入って価格は1058円(税込)でした。大きさにもよりますが市販の長芋3パック分くらいの量でこの価格なので、正直特別安くもなく高くもないといった感じです。
すでにすりおろしてあるので、すりおろす手間は省けます。
次に産地はどこなのかを確認してみることにします。すでに国産だということはわかっていますが、裏面で確認してみても国産と記載されています。宮城の宮城製粉という会社で作られている商品のようです。
価格的にも安いわけではないので、これで中国産だったらどうしようと思っていましたが、どうやら国産の長芋のようです。
ただ国産とはいえ実際の所食べて見ないと味や食感はどうなのかはわかりません。
そこで今回は近所の産地直売所で生の長芋を買ってきてすりおろしてから冷凍保存したものと食べ比べてみて、味や食感がどのように違うのかを実際に検証してみることにします。
まずは産地直売所で買ってきた長芋をすりおろして冷凍保存します。最初に長芋の皮をむきます。これをすりおろし器ですりおろします。
こちらを冷凍用保存袋に入れて2週間ほど冷凍保存します。このすりおろして冷凍したとろろと業務スーパーで買ってきた冷凍とろろを解凍してみて、味や食感がどのように違うかを検証します。
ちなみに業務スーパーの冷凍とろろはこのように結構厚みがあってさらに溝などもついていないので、小分けにして使う際には不便です。
一度解凍して柔らかくして小分けにし、再び冷凍する方法もありますが、一度解凍して冷凍するとさらに鮮度が落ちてしまいます。なので解凍は避けたいところです。
そこでこのように上にタオルをのせ、斜めに立てかけ、金づちの平たい方で叩いて割ります。結構固いので何度か叩く必要があります。
するとこのようにひびが入って割ることができます。
結構力を入れて叩くので袋が破けてしまうこともあります。この場合は大きめのポリ袋などに入れて口をしめて冷凍保存するといいです。
こちらは割った業務スーパーの冷凍とろろです。
これをポリ袋に入れます。この時ストローなどを使って中の空気をしっかり抜いてから締めるといいです。このように密封にします。
これを容器に入れて、上から水をたらして流水解凍します。今回は水温が14度ほどで15分ほどで解凍できました。
8分ぐらいではまだ大きな塊もありますが、柔らかくなり始めているので手で押しつぶすと細かくつぶれたりします。小さくした方が早く解凍できるので、こうするとその分時短になります。
こちらは流水解凍したものです。食べてみたところ普通にとろろの味や風味があっておいしかったです。とろみもしっかりありましたがやや薄めかなという気もしました。
次は自分で長芋を買ってきてすりおろしてから冷凍したものです。
こちらはそれを流水解凍したものです。食べてみたところこちらの方が業スーのモノよりも少し味や風味が濃かったです。とろみもこちらの方がやや強かったです。
2つを食べ比べてみた結果は味もとろみも自分で買ってきて冷凍したとろろの方がよかったです。ただ業スーの方もそれには劣りますが充分においしかったです。
味に関しては自分で冷凍したとろろが星5なら、業スーの方は星4.4といった感じです。
とろみに関しては自分で冷凍したとろろが星5なら、業スーの方は星4.2といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
ここまで業務スーパーの冷凍とろろの味や食感についてみていきましたが、実際に料理で使ってみておいしいのかどうかも確かめてみることにします。今回3つのレシピを作ってみることにします。
まずは1品目です。最初はとろろご飯を作ってみます。こちらは業務スーパーの冷凍とろろの裏面に記載されていたレシピです。
とろろご飯は4人前で冷凍とろろは400gほど使います。量にするとこんな感じです。
業務スーパーの冷凍とろろの残りは626gです。袋で見るとこのぐらいの量が残っています。
とろろご飯で使う材料は以下の通りです。
作り方を解説します。まずは冷凍とろろを流水解凍します。つぎにボウルに流水解凍したとろろとチューブの練りわさび5cm分ほど、めんつゆストレート80mlを入れてよく混ぜ合わせます。
こちらをご飯の上にかけ、ウズラの卵を割り入れ、刻みのりを振りかけたら出来上がりです。
食べてみましたが、とろろの味もよくわさびの程よい風味や辛みもよかったです。うずらの卵を溶き混ぜると卵の濃厚な味も加わってよりおいしかったです。
次はとろろ鍋を作ってみます。こちらも業務スーパーの冷凍とろろの袋にのっていたレシピです。
こちらも4人前で業務スーパーの冷凍とろろを400gほど使います。量にするとこんな感じです。
業務スーパーの冷凍とろろの残りは224gです。袋で見るとこのぐらいの量が残っています。
とろろ鍋で使う材料は以下の通りです。
今回は白だし2倍濃縮ではなくてストレートタイプを使ったので、白だし2倍濃縮100mlではなくて白だしストレート200mlを使用します。
さらにその分水も500mlから100ml減らして400mlにします。
まずは冷凍とろろを流水解凍します。白菜は食べやすい大きさにカットします。
長ねぎは斜め切りにします。
しいたけは半分にカットします。
えのきは石づき部分をカットしてほぐしておきます。
油揚げは4等分に切ります。
鍋に水400mlと白だしストレート200mlを入れたら火にかけます。
沸騰したら豚こま切れ肉を入れて煮ます。
豚こま切れ肉に火が通ったらとろろ以外の材料を全部入れます。
後はふたをして煮ます。
しっかりと全体に火が通ったら火を止めて上からとろろを回し入れて出来上がりです。
食べてみましたが肉や野菜にも味がしっかりしみていて、とろろと一緒に食べるとさらにおいしかったです。
最後は長芋のふわふわ焼きです。こちらは3人前で業務スーパーの冷凍とろろを200gほど使います。量にするとこんな感じです。
これでこのように袋も空になりました。
長芋のふわふわ焼きで使う材料は以下の通りです。
まずは冷凍とろろをポリ袋に入れて密封し、流水解凍します。ボウルに流水解凍したとろろと卵1個、めんつゆ(2倍濃縮)大さじ2、塩小さじ1/4を入れてよく混ぜ合わせます。
小さめのフライパンかスキレットにサラダ油大さじ1入れて中火にかけます。
温まってきたら調味料と混ぜ合わせたとろろを加えて弱火にします。
後はふたをして6分ほど加熱します。
しっかり焼けてきたら皿にひっくり返します。
これをフライパンに戻して2分ほど加熱します。
あとは皿に移し、小ねぎとかつお節を適量ふりかけ、ポン酢しょうゆ大さじ1を振りかけたら出来上がりです。
食べてみましたがふわふわ食感で味もよくかなりおいしかったです。
ちなみに実際に業務スーパーの冷凍とろろで3品作ってみたレシピ動画もあげているので、こちらも参考にしてみて下さい。
今回は業務スーパーの冷凍とろろがおいしいのかどうかを検証してみました。味やとろみについてはやはり自分で冷凍したものの方がよかったです。ただそれには劣るとはいえ業務スーパーの冷凍とろろも十分おいしかったです。
こちらはすりおろす手間が省けるので手がかゆくなることもありません。ただ小分けで使うときは金づちなどが必要で少し手間がかかります。
それでもいつでも手軽に使えて保存も効くので便利な商品だと思います。味も十分おいしかったので購入してみるのもありだと思います。