HOME > 食品の重さをチェック > パイナップルの重さは1個、半分、1/4、1枚で何グラム、大きさやカロリーは?
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パイナップルはブラジル原産のトロピカルフルーツで、日本では沖縄や鹿児島などで栽培されています。今回はパイナップルが1個でどのくらいの重さなのか、果実から緑の芽の部分である伸びる冠芽(かんが)や果皮、その中の果肉の部分の重さもはかっていきます。
さらにパイナップルを食べやすい大きさに切った1切れの重さや100g分の重量、パイナップルに含まれる栄養素についても見ていきます。
パイナップルは通常1個、2個と数えます。まれに1本、2本と数えることもあります。パイナップルの数え方についてはパイナップルの数え方・単位は1個、1本?でも詳しく解説しています。
パイナップルにも様々な大きさがありますが、今回通常サイズのものと少し大きなサイズのものを検証しました。まずは通常サイズです。大きさは緑の芽の部分である冠芽も合わせると縦36cmで、果実の部分だけだと縦13cmです。横は10.5cmです。
次に少し大きなサイズのパイナップルです。こちらは冠芽も含めた縦のサイズは43cmで、果実の部分だけだと縦19cmです。横は11.3cmになります。
通常サイズのパイナップル1個の重さは931.4gです。
パイナップルの冠芽の部分の重さは165.3gです。
パイナップルの果実の部分は重さは718.8gです。
パイナップルの底の部分の重さは45.8gです。パイナップルの可食部は冠芽を切り離した果実の部分の重量に対して計算します。この場合果実の部分718.8gと底の部分45.8gを足した764.6gが果実の重さになります。ここから果皮と芯の部分を取り除くと可食部となります。
その割合は日本食品標準成分表では45%と設定されています。つまり残りの55%が可食部の重さになります。
計算すると764.6に55%をかけて420.5gが可食部重量となります。このときのカロリーは227.0kcalです。
大きめのパイナップル1個の重さは1835.4gです。
パイナップルの冠芽の重さは284.3gです。
パイナップルの果実の部分の重さは1491.2gです。
パイナップルの底の部分の重さは62.1gです。底と合わせた果実の重さは1553.3gで、可食部重量は854.3gです。この時のカロリーは461.3kcalになります。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
パイナップル1個 | 931.4g | ||
パイナップルの冠芽 | 165.3g | ||
パイナップルの果実 | 764.6g | 420.5g | 227.0kcal |
大きなパイナップル1個 | 1835.4g | ||
大きなパイナップルの冠芽 | 284.3g | ||
大きなパイナップルの果実 | 1553.3g | 854.3g | 461.3kcal |
パイナップルを半分に切ったときの重さは403.5gで、可食部の重量は221.9gです。この時のカロリーは119.8kcalです。
大きなパイナップルを半分に切ったときの重さは743.5gで、可食部の重量は408.9gです。この時のカロリーは220.8kcalです。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
パイナップル半分 | 403.5g | 221.9g | 119.8kcal |
大きなパイナップル半分 | 743.5g | 408.9g | 220.8kcal |
パイナップル半分をさらに半分にカットして4分の1のサイズにした時の重さは214.3gで、可食部の重さは117.8gです。この時のカロリーは63.6kcalです。
4分の1にカットしたパイナップルの皮をむいて、芯の部分をカットすると重さは90.5gでした。7訂食品成分表2016では廃棄率は45%で計算すると117.8gでしたが、実際皮をむいて芯をカットすると廃棄率は58%で、重さは90.5gでした。
皮をむく厚さや芯をカットする量などで廃棄率は変わってきますが、それでも14%の差というのは大きな差でした。この時のカロリーは48.8kcalです。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
パイナップル4分の1 | 214.3g | 117.8g | 63.6kcal |
皮と芯をとったパイナップル4分の1 | 90.5g | 90.5g | 48.8kcal |
大きなパイナップル半分をさらに半分にカットして4分の1のサイズにした時の重さは370.9gで、可食部の重さは203.9gです。この時のカロリーは110.1kcalです。
4分の1に切った大きなパイナップルの芯と皮をカットすると重さは192.7gで、7訂食品成分表2016の廃棄率で計算した203.9よりも11gほど軽くなりました。この時のカロリーは104.5kcalです。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
大きなパイナップル4分の1 | 370.9g | 203.9g | 110.1kcal |
皮と芯をとった大きなパイナップル4分の1 | 192.7g | 192.7g | 104.5kcal |
カットしたパイナップル1切れの重さは13.6gで、この時のカロリーは7.3kcalです。
カットしたパイナップル3切れの重さは37.2gで、この時のカロリーは20.0kcalです。
カットしたパイナップル5切れの重さは57.2gで、この時のカロリーは30.8kcalです。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
カットしたパイナップル1切れ | 13.6g | 13.6g | 7.3kcal |
カットしたパイナップル3切れ | 37.2g | 37.2g | 20.0kcal |
カットしたパイナップル5切れ | 57.2g | 57.2g | 30.8kcal |
パイナップルは皮と芯をカットして輪切りにしたものが、缶詰として売られています。そこで輪切りにされたパイナップル1枚だとどのくらいの重さになるのかも調べてみました。 10枚入りの缶詰の場合、パイナップル1枚(幅0.9cm)の重さは39.2gで、この時のカロリーは29.7kcalです。
5枚入りの缶詰のパイナップル1枚(幅1.8cm)の重さは73.8gで、この時のカロリーは56.0kcalです。缶詰のパイナップルの重さについてはパイナップルの缶詰の重さは1缶、1枚で何グラム、大きさやカロリーは?でも詳しく取り上げています。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
パイナップル1枚(幅0.9cm) | 39.2g | 39.2g | 29.7kcal |
パイナップル1枚(幅1.8cm) | 73.8g | 73.8g | 56.0kcal |
日本食品標準成分表をみると各食品の栄養素一覧が記載されていますが、目安となる分量は食品1個当たりではなく100gあたりとなっています。そこでパイナップルが100gあたりだと、どのくらいの分量になるのかを見ていきます。パイナップルは上記の画像のような分量でだいたい100gとなります。
それではいったんここでパイナップル1個当たり、冠芽や果実、半分、4分の1の大きさ、皮と芯を取り除いたときの重さを、見やすいように通常サイズのパイナップルと大きなサイズのパイナップルそれぞれで一覧表にしてまとめてみます。
パイナップルの重さ一覧
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
パイナップル1個 | 931.4g | ||
パイナップルの冠芽 | 165.3g | ||
パイナップルの果実 | 764.6g | 420.5g | 227.0kcal |
パイナップル半分 | 403.5g | 221.9g | 119.8kcal |
パイナップル4分の1 | 214.3g | 117.8g | 63.6kcal |
皮と芯をとったパイナップル4分の1 | 90.5g | 90.5g | 48.8kcal |
カットしたパイナップル1切れ | 13.6g | 13.6g | 7.3kcal |
大きなパイナップルの重さ一覧
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
大きなパイナップル1個 | 1835.4g | ||
大きなパイナップルの冠芽 | 284.3g | ||
大きなパイナップルの果実 | 1553.3g | 854.3g | 461.3kcal |
大きなパイナップル半分 | 743.5g | 408.9g | 220.8kcal |
大きなパイナップル4分の1 | 370.9g | 203.9g | 110.1kcal |
皮と芯をとった大きなパイナップル4分の1 | 192.7g | 192.7g | 104.5kcal |
パイナップルは4分の1個の可食部分で90gほどなので、90g中にどのような栄養素が多く含まれているのかを見ていくことにします。パイナップルにはビタミンCが豊富に含まれます。
ビタミンCは体を酸化や老化から守ってくれる抗酸化物質の一つで、がんや動脈硬化の予防などの働きがあります。他にも肌のはりや潤いを保つコラーゲンの合成にも必要です。
栄養素 | パイナップル100gの含有量 | 成年男性の1日の推奨量 | 成年女性の1日の推奨量 |
ビタミンC | 24mg | 100mg | 100mg |
パイナップルといえば酢豚にも使われることがありますが、パイナップルにはたんぱく質を分解する酵素であるブロメラインが含まれており、これにより肉が柔らかくなる効果があります。またブロメラインには腸液の分泌を活発にして、胃腸の調子を整えたり、腸内の老廃物を分解する働きもあります。
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より