HOME > 料理の便利グッズが本当に使えるかを検証 > ダイソーの炭酸キープキャップって本当に使えるの?これで炭酸の気が抜けないのか検証してみた!
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ダイソーの店内で「炭酸キープキャップ」という商品を発見。パッケージを見たところどうやら一度ふたを開けた炭酸ペットボトルの気が抜けるのを押さえる商品のようです。
ただこれ本当に使えるのかどうかも気になるところです。そこで今回実際に使ってみてその効果を検証してみることにします。
まずはこちらの商品の価格です。価格は110円(税込)でした。ダイソーで売られている一般的な商品の価格になります。アイデア商品ですが110円ならまだダメもとで試せる価格ではあります。
ダイソーにはこのほか220円や330円、550円といった商品も売られています。
つぎにこちらの商品を見ていきます。パッケージの商品名とペットボトルにはめて使っている画像、それから対応しているペットボトルのサイズが記載されています。どうやら500mlと1.5リットルに対応しているようです。
裏面にはこのようにこちらの商品の使い方が記載されています。
さらに使用上の注意点も記載されています。
中の商品を取り出してみるとこんな感じです。ペットボトル用のキャップに空気を入れるポンプがついています。
ポンプには小さな穴が開いていて、空気を入れる際はここを指で押さえて入れるようです。
キャップの裏はこのように弁がついていて、ポンプで空気を入れるとココから空気が出てくるようです。弁なのでポンプを押していないときは外に空気が漏れない仕組みになっています。
ちなみになぜポンプで空気を入れると炭酸の気が抜けるのかについて先に説明します。まず炭酸飲料には圧力をかけて二酸化炭素が多く含まれています。
さらに炭酸飲料のペットボトルや瓶は外よりも圧力をかけていて、炭酸が漏れ出てこないようにしています。キャップを開けた時にポンといのはこのせいです。
一度キャップを開けると圧が抜けてしまいます。なので飲みかけでおいておくと徐々に二酸化炭素が漏れ出してきて気が抜けてしまうわけです。またコップに注いだ炭酸飲料の気が徐々に抜けていくのも同じ理由です。
こちらの商品は一度キャップをしたペットボトルに再びポンプで空気を入れて圧をかけます。そうすることで二酸化炭素が漏れ出すのを押さえる仕組みと考えられます。
それでは実際にこちらの商品を使ってみることにします。今回はasahiの三ツ矢サイダー500mlで検証します。
まずはこちらをコップに半分ほど注ぎます。まだキャップを開けたばっかりなので、このように炭酸もしっかり入っています。飲んでみましたが炭酸がしっかり入っていておいしかったです。
残りはこんな感じです。一度キャップを開けてしまったので、このままだと時間とともに気が抜けてくるのが心配です。そこで炭酸キープキャップを使ってみます。
まずはこのようにあいたペットボトルの口を炭酸キープキャップで締めます。
しっかりしめたらポンプの穴の部分を指で押さえてポンプを押し、中に空気を入れていきます。何回かやるとポンプも固くなってくるのでそこで押すのをやめます。
ちなみにこのくらいペットボトルには空気が入っています。
こちらは入れる前との比較です。押さえてもふにゃっとしてたのが、しっかり固くなっているのがわかるかと思います。
ちなみに空気は入れすぎると破裂の心配もあるので、入れすぎには注意が必要です。あとはこのまま冷蔵庫で2日ほど置いておきます。
比較のために同じ量だけ炭酸飲料をそそいだものもこのように通常通りふたをして冷蔵庫に置いておきます。それでは2日間たって両者の違いを見ていくことにします。
こちらはそのままふたをして2日間たった炭酸飲料です。押さえてみるとこのようにだいぶ固くなっています。2日前がだいぶ柔らかかったので、おそらく炭酸飲料から出た二酸化炭素がペットボトル内に充満したのだと考えられます。
実際にそそいでみて初日の状態と比較してみましたが、泡立ちはやはり初日のキャップを開けたばかりの方がいいです。
飲んでみたところ炭酸は初日と比べるとやはり少し抜けていました。ただ思ったほどではなくて初日が5なら、今は3.8ぐらいな感じです。
次はダイソーの炭酸キープキャップの方を見ていきます。こちらもこのように注いでみたところ泡立ちはそのままふたをしたものとそんなに差はありませんでした。
また初日と比べるとそのままキャップをしたものと同じくらい泡立ちは落ちていたので、意外にもダイソーのキャップでも炭酸の気はそこそこ抜けてしまうようです。
こちらも実際に飲んでみたところ、正直そのままキャップをしたものとそんなに差は感じませんでした。少しこちらの方がまだマシかなといった感じです。
星で表すなら4.0ぐらいです。そのままキャップをしたものが3.8だったので多少マシかなといった感じです。
予想だともう少しはっきりと差が出るかなと思ったのですが、残念ながら結果は期待したほどではありませんでした。
一応500mlと量も少なくて、半分近く残った状態での比較だったので、炭酸の抜け自体もそこまで大きくはなくて、差がわかりにくかったのかもしれません。
そこで今度は1.5リットルのこちらのコカ・コーラでも試してみることにします。
まずはキャップを開けてみてコップにコーラをそそいでみます。最初はこのようにしっかりと炭酸があります。
こちらをこのように半分ほど残して炭酸キープキャップをはめて固くなるまでしっかりと空気を入れます。これで1日ほど置いておきます。
コーラを半分残して普通にキャップをしたものも同じように1日置いておき、両者で飲み比べてみました。
まずはそそぐ様子の比較です。初日と比べるとやはりだいぶ泡立ちは落ちています。意外なのは、ダイソーの炭酸キープキャップをした方も普通のキャップをしたものもどちらも差がないくらいに泡立ちは落ちています。
それぞれのみ比べてみましたが、こちらも若干炭酸キープキャップの方が炭酸が残っている気がしますが、そこまで大きな差はないです。炭酸の差を星で表すと初日が星5ならキープキャップをした方が星3で、通常のキャップは星2.8ぐらいでした。
残念ながら大容量の炭酸飲料で試してみてもそこまで大きな差はでませんでした。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、合わせて参考にしてみてください。
今回はダイソーの炭酸キープキャップで本当にキャップを開けた炭酸飲料の炭酸が抜けるのを抑えることができるのかどうか検証しました。
確かに空気を入れることでペットボトルをパンパンにした状態で保存はできるのですが、意外にも炭酸の抜けを抑える効果はそれほど高くはありませんでした。
比べれば多少の差は確かにありましたが、この程度の差ならわざわざ使うほどではないかなというのが正直な感想です。