HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > ヨーグルトは冷凍保存しちゃダメ!実際に検証してみたら驚きの結果に!
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プレーンヨーグルトはそのまま冷凍すると味や滑らかさが大きく落ちるのでヨーグルトは冷凍しちゃダメだと言われています。
今回本当にダメなのかどうか気になったので実際に検証してみることにします。さらに砂糖やジャムを加えると冷凍してもいいと言われているので、こちらも検証してみます。
そもそもなぜそのまま冷凍するのがダメなのかというと、プレーンヨーグルトはそのまま冷凍すると乳脂肪分が分離して滑らかさがなくなり、さらに味や風味も落ちてしまうからです。
ただ先に砂糖やジャムを加えてよく混ぜることで、解凍時の分離を抑えることができるそうです。
それでは実際に本当なのかどうかを検証してみることにします。まずはプレーンヨーグルトをそのまま冷凍します。

このように容器にプレーンヨーグルトを100g入れて蓋をして2週間ほど冷凍保存します。

次にこちらに砂糖を加えてよく混ぜてから冷凍保存します。加える砂糖は通常の上白糖ではなく、ヨーグルト用のフロストシュガーがおすすめです。

通常の上白糖だと溶けるのに時間がかかるので、混ぜ合わせてもヨーグルトに砂糖のざらざらとした食感がやや残ります。

フロストシュガーは多孔質(細かい穴の開いた構造)になっていて、これによりヨーグルトに加えた時にさっと溶けてしっかり混ざり合います。
昔はヨーグルトにもフロストシュガーが付属したタイプが売られていたのですが、現在はフロストシュガーなしのプレーンヨーグルトタイプが主流です。フロストシュガーは大きなスーパーなどに行くと売っていると思います。
フロストシュガーを加える量はヨーグルトの10%です。ヨーグルト100g分ならフロストシュガーは10g加えます。

あとはしっかり混ぜ合わせます。こちらも蓋をして2週間ほど冷凍保存します。

最期はジャムを加えて冷凍します。今回はこちらのイチゴジャムを使いました。

こちらも10gをヨーグルト100gに加えます。

あとはよく混ぜ合わせます。こちらも蓋をして2週間ほど冷凍保存します。

それでは実際に冷凍したヨーグルトを解凍して食べてみます。まずは冷凍したプレーンヨーグルトです。こちらを冷蔵庫に半日ほどおいておき自然解凍します。

こちらは自然解凍したものです。見るからに水っぽくなっています。食べてみましたが滑らかな食感はあまりなく、かなり水っぽくなっています。

味の方は乳製品の風味やコクはだいぶ減っていて代わりに酸味が引き立っています。食べれないことはありませんが、冷凍していないヨーグルトの方がおいしいです。
次は砂糖を加えて混ぜてから冷凍したヨーグルトです。

こちらも冷蔵庫で自然解凍しました。食べてみたところプレーンヨーグルトよりも少しは滑らかさがありますが、それでもやはりこちらも水っぽいです。

味の方は酸味はあって、砂糖の甘みもあるのでだいぶ食べやすいです。乳製品の風味やコクはこちらも減っています。
最後はジャムを加えて混ぜてから冷凍したヨーグルトです。

こちらも冷蔵庫で自然解凍しました。食べてみたところこちらも砂糖を加えて冷凍したヨーグルトぐらいは滑らかさがありましたが、やはり水っぽさがだいぶあります。

食感はこちらもジャムがあるので酸味が引き立っていてもまだ食べやすいですが、乳製品の風味やコクはだいぶ減っています。
3つを食べ比べた感想はプレーンのままだと冷凍して解凍するとかなり水っぽくなって味も落ちます。砂糖やジャムを加えて冷凍すると確かにプレーンよりも滑らかさは維持できますが、それでもだいぶ水っぽくなり味も落ちます。
正直砂糖とジャムを加えてもここまで水っぽくなるのなら、ヨーグルトの冷凍自体をお勧めしません。
星で表すなら冷凍前のヨーグルトが星5なら、砂糖とジャムを加えて冷凍したものが星2、プレーンで冷凍したものが星1といった感じです。

ちなみに常温で1時間ほどおいて少し解凍させてから食べてもみました。シャーベットというよりやや固めでした。あじも酸味が引き立ったヨーグルトという感じです。これなら普通に冷凍せずに食べた方がおいしいです。

ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はヨーグルトは冷凍保存したらダメなのかどうかを検証しました。結果は冷凍すると乳脂肪分が分離して滑らかさがなくなり、水っぽくなって味もだいぶ落ちます。
砂糖やジャムを加えて混ぜてから冷凍すると多少は滑らかさは維持できますが、それでもだいぶ水っぽくはなります。なのでヨーグルトは冷凍保存はしない方がいいです。