つるむらさきも上手に保存することで長持ちするといいますが、本当なのでしょうか。気になったのでよく言われているつるむらさきの保存方法を実際に試してみて、その保存効果を検証してみることにします。
今回は比較のために何もしないで保存した場合はどうなるかも合わせてみていきます。
まずは今回試す保存方法を紹介します。ポリ袋を用意してそこにつるむらさきを入れ、軽く口をしめます。こうすることで冷蔵庫の野菜室で保存しても冷風による乾燥を防ぐことができます。
あとは冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。これで1週間ほど保存ができるといわれています。
比較のために、何もしないでそのまま冷蔵庫の野菜室で保存する方法も試してみます。こちらと上の2つの方法とで、鮮度の持ちにどのような差が出るのかを詳しく見ていきます。
まずは初日の状態です。初日のつるむらさきは葉にハリもあり、みずみずしくて濃い緑色です。茎もしっかりとハリがあります。
断面は白くて変色もなく、みずみずしい状態です。
初日のポリ袋に入れて保存するほうのつるむらさきの重さは31.9gです。
そのまま保存するほうのつるむらさきの重さは26.0gです。
こちらはポリ袋に入れて保存した2日目のつるむらさきです。特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左が初日のポリ袋に入れて保存するチンゲンサイで、右は3日目のポリ袋に入れて保存したチンゲンサイです。両者に大きな差がないのがわかるかと思います。
断面もそんなに変化はありません。
並べるとこんな感じです。左は初日のポリ袋に入れて保存するチンゲンサイの断面で、右は3日目のポリ袋に入れて保存したチンゲンサイの断面です。断面にそれほど変化がないのがわかるかと思います。
重さは31.9gで、初日の31.9gからは変化がありません。
こちらはそのまま野菜室で保存した2日目のつるむらさきです。葉もだいぶしなびれてきて、色も濃い緑色だったものがだいぶ色あせてきています。
並べるとこんな感じです。左が初日のそのまま保存したチンゲンサイで、右は2日目のそのまま保存したつるむらさきです。たった一日でかなりしなびれているのがわかるかと思います。
断面は乾燥して縮んで来ています。
並べるとこんな感じです。左は初日のそのまま保存するつるむらさきの断面で、右は2日目のそのまま保存したつるむらさきの断面です。こちらも1日で大きくしなびれて縮まっているのがわかるかと思います。
重さは22.4gで、初日の26.0gからは13.9%も減少しています。
こちらはポリ袋に入れて保存した3日目のつるむらさきです。こちらは特に見た目に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左が初日のポリ袋に入れて保存するチンゲンサイで、真ん中は3日目のポリ袋に入れて保存したチンゲンサイ、右は5日目のチンゲンサイです。
5日たっても特に変わっていないのがわかるかと思います。
こちらは断面もそれほど変化していません。
並べるとこんな感じです。左は初日のそのまま保存するチンゲンサイの断面で、真ん中は3日目のそのまま保存したチンゲンサイの断面、右は5日目のチンゲンサイの断面です。
重さは31.5gで、初日の31.9gからは1.3%減少しています。
こちらはそのまま野菜室で保存した3日目のつるむらさきです。2日目からさらにしなびれてきています。
並べるとこんな感じです。左が初日のそのまま保存するつるむらさきで、真ん中は2日目のそのまま保存したつるむらさき、右は3日目のつるむらさきです。1日経過するごとにどんどんしなびれて行ってるのがわかるかと思います。
持ってみるとこんな感じでハリがなくだらんと垂れ下がってしまいます。
断面もさらに乾燥して縮まってきています。
並べるとこんな感じです。左は初日のそのまま保存するつるむらさきの断面で、真ん中は2日目のそのまま保存したつるむらさきの断面、右は3日目のつるむらさきの断面です。徐々に縮まっている様子がわかるかと思います。
重さは18.8gで、初日の26.0gからは27.7%減少しています。3日目でかなりしなびれてしまっているので、そのまま保存する方の検証はここまでにします。
ちなみにしなびてしまったつるむらさきも、再生させて再びハリやみずみずしさを取り戻すこともできます。要は水につけて戻す方法なのですが、詳しくはしなびたつるむらさきが元通りになるの?つるむらさきの復活術、再生術を検証しますで解説しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のそのまま保存するつるむらさき | 26.0g |
2日目のそのまま保存したつるむらさき | 22.4g(-13.9%) |
3日目のそのまま保存したつるむらさき | 18.8g(-28.7%) |
こちらはポリ袋に入れて保存した1週間目のつるむらさきです。こちらもそれほど変化はなく、葉も茎もハリがありみずみずしいままです。
並べるとこんな感じです。左上が初日のポリ袋に入れて保存するつるむらさきで、右上は2日目のポリ袋に入れて保存したつるむらさき、左下は3日目のつるむらさき、右下は1週間目のつるむらさきです。
初日からあまり変化がないのがわかるかと思います。
手で持ってみてもこんな感じで、しっかりとハリがあるのでぴんと立ちます。
断面は少し周囲の変色が進んでいます。
並べるとこんな感じです。左上は初日のポリ袋に入れて保存するつるむらさきの断面で、右上は2日目のポリ袋に入れて保存したつるむらさきの断面、左下は3日目のつるむらさきの断面、右下は1週間目のつるむらさきの断面です。
1週間たつとさすがに色の変色も出てきましたが、それでも乾燥もそこまで進んでおらず、比較的みずみずしさを維持しています。
重さは30.7gで、初日の31.9gからは3.8%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のポリ袋に入れて保存するつるむらさき | 31.9g |
2日目のポリ袋に入れて保存したつるむらさき | 31.9g |
3日目のポリ袋に入れて保存したつるむらさき | 31.5g(-1.3%) |
1週間目のポリ袋に入れて保存したつるむらさき | 30.7g(-3.8%) |
ちなみにこちら3日間そのまま野菜室で保存してつるむらさきと、1週間ポリ袋に入れて野菜室で保存したつるむらさきです。ハリやみずみずしさが全然違うのがわかるかと思います。
手で持った感じもそのまま保存したものはだらんと垂れ下がっていますが、ポリ袋に入れて保存したものはしっかりとピンと立っています。
断面もそのまま保存したものは乾燥して縮まっていますが、ポリ袋に入れた方はまだみずみずしさを維持しています。
今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
つるむらさきはゆでてから冷凍庫で保存してもいいです。まずは鍋に水を入れ、水1リットルに対して大さじ1の塩を加えて火にかけます。
沸騰したらまずは茎の部分を湯につけて30秒ほど茹でます。
葉の部分も浸してさらに30秒茹でたら鍋から上げます。
冷水にさらしてから水けをしぼります。キッチンペーパーで押さえて水けをふき取ったら、適当な大きさにカットします。あとは冷凍用保存袋に平らになるように入れ、冷凍保存します。これで1か月は保存ができます。
つるむらさきを少しでも長く日持ちさせたいならまずは購入段階でしっかりといいものを選ぶことも大切です。つるむらさきは葉が濃い緑色でツヤがあり、葉にハリがあるもの、葉を触ると適度に柔らかいものがいいです。
茎はまっすぐ伸びていて、茎の断面がみずみずしいもの、茎にもハリがあるものも良品です。つるむらさきの詳しい見分け方についてはつるむらさきの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!で解説しています。
今回はつるむらさきの保存方法が本当に効果があるのかどうかを検証してみました。結果はそのまま保存するとかなりしなびれてしまいますが、ポリ袋に入れるだけでもしっかりと乾燥を防げ、1週間たっても葉や茎にハリやみずみずしさを維持することができました。
ポリ袋に入れて保存しておくだけで、長持ちさせることができるので、保存するならこちらの方法をおすすめします。