HOME > 食材の加熱調理の疑問 > とうもろこしの保存は生のまま、茹でてからのどっちが正解?保存の仕方で甘さがこんなに違うの?
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とうもろこしは一般に収穫してから甘みや栄養価が落ちるのが早いといわれていて、買ってきて保存する場合はその日のうちに茹でてから保存した方がいいといわれていますが、本当なのでしょうか。
気になったので実際に検証してみることにしました。
まずは皮付きのとうもろこしを買ってきました。こちらは粒が黄色と白の2色のバイカラコーンという品種で、甘みが強いのが特徴だそうです。
こちらの皮を1,2枚残してむいていきます。
次に鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら皮付きのままとうもろこしを加えて10分ほど茹でます。
ゆであがったら残った皮をむき、熱いままでラップで包みます。こうしておくと冷めた時に粒にしわが寄りにくくなります。粗熱でしっかり火が通るので、このまま冷めるまでおいておきます。
冷めたらポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
一方比較のために皮付きのとうもろこしをポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
初日の見た目はこんな感じです。
こちらは保存して5日たったものです。ひげ根は黒っぽくなっていますが、それ以外はほとんど変化は見られません。
並べるとこんな感じです。ひげ根の色以外はそんなに変化がないのがわかるかと思います。
初日の重さは378.6gです。5日目の重さは375.1gで、初日の378.6gからは1.0%減少しています。こちらも皮を1、2枚ほど残してむいていきます。
鍋に水を入れて沸騰させたら、とうもろこしを加えて10分ほど茹でます。
こちらは茹であがったものです。
実際5日間保存したことで味の方に変化があるのかどうかを確かめるため、実際に食べて見ることにします。こちらは食べやすいようにカットしたものです。
5日たったので、だいぶ味が落ちているのかなと想像していたのですが、意外にもとうもろこしの甘さが割とあり、十分おいしくいただけるレベルでした。
もしかしてそこまで味はおちないのかもとちょっと思い始めてきたのですが、確認のため初日に茹でて冷蔵庫で保存したものも食べて見ることにしました。こちらは初日に茹でて5日間冷蔵庫で保存したとうもろこしです。
ちなみにそのまま5日間保存してから茹でたとうもろこしと比較するとこんな感じです。見た目はそんなに大きな違いは見られません。
これを食べやすいようにカットします。こちらはカットしたものです。食べて見たところこっちは甘さが濃厚で、すぐに違いが判りました。
最初に食べた5日間冷蔵庫で保存してから茹でたものも甘さがありましたが、やはり初日に茹でたものの方が味は深く濃厚でおいしかったです。
5日間保存した後でも比較的甘さは残っていて、おいしくいただけますが、やはりよりおいしく頂きたいなら断然買ってきた初日に茹でておくことをおすすめします。
それぞれの味の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はとうもろこしは買ってきてすぐ茹でてから保存した方がおいしいのかどうかを実際に検証してみました。やはりよく言われている通り、買ってきてすぐ茹でた方が味はずっとよかったです。
冷蔵庫に5日間保存してもそれなりに甘さは維持していておいしくいただけはしますが、よりおいしく頂きたいなら買ってきてすぐに茹でてから冷蔵庫で保存しておくことをおすすめします。