HOME > 食材を外で常温保存する方法 > とうもろこしを夏に常温保存しちゃダメなの?検証してみたら意外な結果に!
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とうもろこしを保存する場合、通常は冷蔵庫の野菜室で保存します。ただ常温でも保存ができるのか気になったので、今回は夏場の暑い時期に常温で保存した場合にどうなるのかを実際に試してみることにします。
まずは今回試すとうもろこしの常温での保存方法を紹介します。皮付きを買ってきたのでこのように皮で覆われています。こちらを乾燥しないようにポリ袋に入れます。
あとは新聞紙を敷いたダンボールの中に立てかけて室内で常温保存します。
まずは初日の状態です。
3日目ではところどころ茶色っぽく変色している部分は見られますが、全体的にはそこまで変化はありません。またポリ袋から開封するととうもろこしの甘い匂いが大分出てきています。
5日目ではだいぶ外の皮も枯れてきて、ところどころ変色も進んできています。開封したときのとうもろこしの甘い香りもさらに強く出てきているので、検証は5日目までとします。
並べてみるとこんな感じです。左が初日の常温で保存するとうもろこしで、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。日ごとに葉がだいぶ枯れてきているのがわかるかと思います。
今度は芯の変化を見ていきます。左が初日の常温で保存するとうもろこしの芯で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。少しずつ変色しているのがわかるかと思います。
次は重さの変化です。1日目の重さは328.2gです。3日目の重さは323.7gで、初日の328.2gからは1.4%減少しています。5日目の重さは320.4gで、初日の328.2gからは2.4%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の常温で保存するとうもろこし | 328.2g |
3日目の常温で保存したとうもろこし | 323.7g(-1.4%) |
5日目の常温で保存したとうもろこし | 320.4g(-2.4%) |
ちなみに1日目の気温は26度で、湿度は47%です。3日目の気温は25度で、湿度は64%でした。5日目の気温は26で、湿度は60%でした。
5日間常温保存したとうもろこしですが、皮をむいてみるとなかはこんな感じでした。見たところ特に傷んだ様子もなくきれいな状態です。
比較のためにとうもろこしを同じようにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存した場合もみていきます。
まずは初日の状態です。
3日目ですがそんなに変化は見られません。また特に甘いにおいなどは出てきていません。
5日目ではひげ根は黒っぽくなっていますが、それ以外はそんなに変化はしていません。甘い匂いもでていません。
並べてみるとこんな感じです。左が初日の野菜室で保存するとうもろこしで、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。やや変色してきていますが、そんなに変わってはいません。
5日間常温保存したとうもろこしと野菜室で保存したとうもろこしを並べて比較するとこうなります。常温保存したものがだいぶ枯れてきているのがわかるかと思います。
今度は芯の変化を見ていきます。左が初日の野菜室で保存するとうもろこしの芯で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。少しずつ変色してきています。
常温保存した方と比べるとこんな感じです。芯はどちらもやや変色してきています。
次は重さの変化です。1日目の重さは345.5gです。3日目の重さは342.8gで、初日の345.5gからは0.8%減少しています。5日目の重さは342.1gで、初日の342.8gからは1.0減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の冷蔵庫の野菜室でで保存するとうもろこし | 345.5g |
3日目の冷蔵庫の野菜室でで保存したとうもろこし | 342.8g(-0.8%) |
5日目の冷蔵庫の野菜室でで保存したとうもろこし | 342.1g(-1.0%) |
常温保存した方と比べるとこんな感じです。こちらは常温の方が少し減りが多いです。
5日間野菜室で保存したとうもろこしですが、皮をむいてみるとこちらも中はこんな感じで、特に傷んだ様子もなくきれいでした。
皮をむいた中身を比較すると、こちらは見た目には両者にそんなに違いは見られません。
ちなみに味の方に変化はないかを検証するために、買った初日にレンジで加熱してから冷蔵庫で保存したものと、野菜室で5日間保存してからレンジで加熱したもの、常温で5日間保存してからレンジで加熱したものをそれぞれ食べ比べてみました。
まずはこちらが初日にレンジで加熱して冷蔵庫で5日間保存していたとうもろこしです。
レンジでの加熱はさっととうもろこしを水にさらしてからラップで包みます。
とうもろこし1個に対して600Wで2分30秒(500Wなら3分)レンジで加熱し、ひっくり返してからさらに2分30秒加熱します。
あとはラップで包んだまま粗熱が取れるまで待ちます。冷めたら冷蔵庫で保存します。
初日にレンジで加熱して5日たったものでを食べやすいようにこのようにカットしました。食べて見ましたが5日間たっても特に傷んだ様子もなく、味も濃厚なとうもろこしの味がして、おいしかったです。
こちらは5日間野菜室で保存したものをレンジで加熱したものです。
カットするとこうなります。食べて見たところ比較的甘みはありましたが、やはり初日に茹でたものと比べるとだいぶ味が薄くなっていました。
こちらは5日間常温で保存したものをレンジで加熱したものです。
カットするとこうなります。食べて見たところかなり味が薄くなっていました。
ここまで薄くなってしまうのかと驚きました。保存中にだいぶ甘い香りが出ていましたが、甘さや栄養分が保存中にもだいぶ放出されていたのかもしれません。
それぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はとうもろこしを夏場に常温保存するとどうなるかを検証してみました。皮付きで保存すると、皮はだいぶ枯れてきますが、皮をむいた中身は特に傷んだ様子もなく保存ができます。
ただ実際にレンジで加熱して食べて見ると、野菜室で同じように保存していたものに比べるとかなり味が薄くなってしまいます。
一番は買ったその日にレンジで加熱して冷蔵庫で保存していたものです。こちらは5日たってもしっかりととうもろこしの味が残っていました。なので保存するなら買ってきた初日にさっとレンジで加熱して冷蔵庫で保存しておくことをおすすめします。