トマトの保存ではヘタは上向きよりも下にして保存した方がいいといいますが本当なのでしょうか。
気になったので実際にへたを上にしたものと下にしたものをそれぞれ保存してみて、両者に違いはあるのか、どのような違いが出るのかを検証してみることにします。
そもそもなぜトマトはヘタを下にして保存した方がいいといわれているのでしょうか。調べてみたところトマトの下側は比較的実が柔らかいので、下側にして保存すると実も傷みやすいそうです。
一方へた周りの上側は比較的実も固めなので、実も傷みにくいそうです。実際へた側と下側のトマトの実を押してみて固さを比較してみましたが、正直どちらもそんなに変わりませんでした。
一応別の日に別に買ってきたトマトでも確認してみました。こちらは触ってみたところ確かに下側の方が少しですが柔らかめでした。どうやらトマトの種類や熟し具合などでも変わってくるようです。
もう一つの理由としてはへたの反対側は割ととがっているの対し、へた側は比較的平らなので、安定して転がりにくいというのもあるそうです。
コロコロしてしまうと輸送の際にトマト同士がぶつかったりして傷む原因にもなります。こちらもなるほど理にかなっているなと思います。
それでは実際にへたを上向きにしたものと下向きにしたものを保存してみてその違いを見ていくことにします。まずは保存の仕方を解説します。
保存はトマトが乾燥しないようにこのようにポリ袋に入れて口をしめます。あとはへたを上にしたものと下にしたものをそれぞれ野菜室で冷蔵保存します。
まずはへたを上にしたものです。1日目はへたもハリがあり、実の方も鮮やかな赤色できれいです。
こちらは3日目ですが特に変化は見られません。
こちらは1週間目ですが特に変化は見られません。
こちらは2週間目ですが特に変化はありません。
2週間目までの変化を並べるとこんな感じです。初日と比べるとへた付近の黄緑だった部分が熟して赤みを帯びてきていますが、それ以外はほとんど変化は見られません。
底側の2週間目までの変化を並べるとこんな感じです。こちらも特に変化は見られません。
次はへたを下にしたものを見ていきます。1日目はこちらもへたにはしっかりハリがあり、実の方も鮮やかな赤色で色つやもいいです。
こちらは2週間目です。特に変化は見られません。
並べるとこんな感じです。並べるとこちらも初日と比べて少し熟して黄緑の部分も赤みが増してきている感じはありますが、それ以外はほとんど変化がありません。
へたを上にして保存したトマトと並べるとこんな感じです。どちらも特に違いは見られません。
底側の2週間目までの変化を並べるとこんな感じです。こちらも特に変化は見られません。
へたを上にして保存したトマトと並べるとこんな感じです。こちらも特に違いは見られません。
ヘタを上にした方も下にした方もどちらも見た目にはそんなに変化はありませんでした。ただ味や食感の方はどうなのでしょうか。気になったので食べ比べてみることにします。
まずはへたを上にして保存したトマトを半分にカットしました。見たところ色もきれいで果肉もみずみずしく、特に傷んだ様子はありません。
こちらは食べやすいようにカットしたものです。食べてみたところトマトの酸味と甘みがしっかりあっておいしかったです。食感もハリがありよかったです。
こちらはへたを下にして保存したトマトを半分にカットしたものです。こちらも色もきれいでみずみずしいです。
並べてみるとこんな感じです。特に違いがないのがわかるかと思います。
こちらは食べやすいようにカットしたものです。食べてみたところこちらも酸味や甘みがしっかりあって、特に味に違いはありません。食感もよかったです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はトマトを保存するならヘタを上にした方がいいのか、下にした方がいいのかを検証してみました。結果としてはどちらもみための変化や味や食感について特に違いは見られませんでした。
市販のトマトでへたを下にしたものが多いのは、やはり流通時の安定感などを重視する理由の方が大きいのではないかと思われます。
トマトがある程度容器で固定されていて動かないようになっているものなら特に気にせずへたは上向きでも下向きでも大丈夫だと思います。
トマトの保存でも下向きか上向きかはそこまで気にしなくても大丈夫です。ただ下向きだと置いた時の安定感は増すので、ぐらぐらさせたくないなら下向きにして保存するといいです。