HOME > 食材を外で常温保存する方法 > トマトは夏に常温保存しちゃダメなの?検証してみたら意外な結果に!
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トマトを保存する場合、通常は冷蔵庫の野菜室で保存します。ただ常温でも保存ができるのか気になったので、今回は夏場の暑い時期に常温で保存した場合にどうなるのかを実際に試してみることにします。
まずは常温での保存の仕方について解説します。トマトが乾燥しないようにポリ袋に入れて口を閉めたら、新聞紙を敷いたダンボールに入れて常温保存します。
まずは初日の状態です。きれいな赤色でハリやみずみずしさもしっかりとあります。ヘタもハリがあります。
こちらは3日目です。特に見た目に大きな変化は見られません。
こちらは1週間目です。1週間でもそこまで変化はありません。
こちらは10日目の状態です。見た感じの変化はあまりありません。
10日目までの変化を並べるとこんな感じです。10日たっても見た目はほとんど変化はありません。
重さの変化を見ていくとこんな感じです。まずは1日目です。重さは143.3gです。
3日目は143.1gで初日からは0.3%減、1週間目は142.1gで初日からは1.0%減、10日目は141.1gで初日からは1.5%減となっています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の夏場に常温保存するトマト | 143.3g |
3日目の夏場に常温保存したトマト | 143.1g(-0.3%) |
1週間目の夏場に常温保存したトマト | 142.1g(-1.0%) |
10日目の夏場に常温保存したトマト | 141.1g(-1.5%) |
ちなみに保存期間中の気温と湿度はこんな感じです。まずは1日目です。気温は29度で、湿度は52%です。
3日目の気温は29度で、湿度は66%、1週間目の気温は28度、湿度は57%、10日目の気温は29度で、湿度は57%でした。今回の検証は28度から29度の温度帯での検証になりました。
夏場に常温保存しても見た目にはそんなに変化がでなかったトマトですが、味の方はどうなっているのかも確かめてみました。
まずは半分にカットしてみます。みずみずしくて特に傷んだ様子も見られません。
こちらは食べやすい大きさにカットしたものです。食べてみたところ酸味や甘みがかなり減っていて、その分青臭さが強調され、あまりおいしい味はしませんでした。
見た目にはあまり変化はありませんでしたが、味の方は大分落ちてしまうようです。
比較のためにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するものもみていきます。
初日の状態はこちらです。
こちらは10日目のものです。10日間たっても実はしっかりと固くみずみずしい状態です。へたも青々としてハリがあります。
並べるとこんな感じです。並べてもそんなに違いは見られません。
常温と野菜室で保存した結果を並べるとこんな感じです。意外なことに見た目では10日間常温で保存しても、野菜室で保存してもそれほど差はありませんでした。
重さの変化を見ていくとこんな感じです。まずは1日目です。重さは145.9gです。10日目は145.4gで初日からは0.4%減となっています。こちらもそんなに減ってはいません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の野菜室で保存するトマト | 145.9g |
10日目の野菜室で保存したトマト | 145.4g(-0.4%) |
こちらも味の変化を確かめてみることにします。まずは半分にカットしてみます。断面の色もきれいでみずみずしいです。
常温保存した方と比べるとこんな感じです。どちらも色もきれいでみずみずしいです。
こちらも食べやすいようにカットします。食べてみたところトマトの酸味と甘みがしっかりとあり、おいしいトマトの味がしました。
常温保存したトマトと野菜室で保存したトマトの味の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
またトマトの保存方法全般についてはトマトの保存方法と保存期間、長持ちのコツでも詳しく解説しています。
今回はトマトを夏場に常温で保存したらどうなるかを検証してみました。結果は意外なことに夏場の暑い時期に常温で保存してもそんなに見た目に変化は見られませんでした
しかしながら食べてみたところ、味の方は大分落ちていました。一方で野菜室なら特に味が落ちることもなく、おいしさを維持したまま保存ができます。なので保存するなら野菜室がおすすめです。