トマトも食感をよくするために皮をむいてから料理に使うこともよくあります。トマトの皮むきといえば一般的には熱湯に浸す湯むきが有名ですが、他にも火であぶったり、箸で表面をこする方法などもあります。
ただどの方法が一番いいのかは気になるところです。そこで今回実際にそれぞれの方法を試してみてどれが一番いのかを検証してみることにします。
まずは一般的なトマトの皮むきの方法である湯むきを試してみます。最初にトマトのお尻の側にこのように包丁で十字に切り込みを入れておきます。
つぎに鍋にトマトがしっかり浸るだけのたっぷりの水を入れ火にかけます。沸騰したらトマトを玉杓子に乗せて熱湯に入れ、20秒から30秒浸します。
あとは水に浸けて手の腹でこすりながら皮をむきます。こうするとこのように簡単にペロンと皮がむけます。
こちらは湯むきしたトマトです。薄皮がきれいにむけるのでこのように皮をむいたトマトも表面はきれいです。
ただ加熱したことで味が変わってしまうのではないかと気になったので、このようにカットして食べてみました。
食べてみたところ特に味も生のトマトとほぼ変わらず、薄皮をむいただけなので表面も適度にハリがあって食感もよかったです。
次は火であぶってみることにします。こちらもまずはトマトのお尻側に十字に切り込みを入れます。つぎにへた側に抜けないようにフォークをしっかりさします。
ガスコンロの火を点火し、このようにトマト全体をまんべんなくあぶっていきます。この時フォークをあまり立ててしまうと抜けてしまって、トマトがコンロに落ちてしまうので角度をあまり立てすぎないようにしてください。
トマトの皮がめくれて来たらこちらもさっと水に浸けます。あとは指の腹でこすって皮をむいていきます。こちらも茹でた時のように簡単に薄皮がきれいにむけました。ただ全体をまんべんなくあぶるのは結構手間はかかります。
こちらは火であぶってから皮をむいたトマトです。こちらも表面はきれいです。
たべやすいようにカットしてみました。食べてみたところこちらも湯むきしたトマトとあまり変わらず生のトマトとほとんど味は変わりません。食感も薄皮をむいただけなので適度にハリがあってよかったです。
次は箸でこすってから皮をむく方法です。こちらはお湯を沸かす必要もありませんし、コンロ自体必要ありません。トマトを加熱もしません。
まずはやり方を解説します。菜箸などでこのようにトマト表面をまんべんなくこすっていきます。側面だけでなく上側や下側もしっかりこすって1周します。
あとはお尻側にこのように包丁で十字に切り込みを入れます。
これで皮をむいてみましたが、割と皮はむけたのですが、こすり具合にムラがあったのか、一部の皮が残っていたりして思ったほどきれいにはむけませんでした。
そこで今度は全体を1周ではなく2周してこすってみました。これはかなり地味な作業で、時間も手間も結構かかります。
ただこちらも同じように皮をむいてみましたが、今度は途中で皮が残ったり破けたりせず、すっと全部綺麗に皮がはがれました。
こちらは箸でこすってから皮をむいたトマトです。表面をこすっているので大分表面は荒くなっています。皮も薄皮だけではなくてトマトの身の一部も一緒にはがれています。
こちらも食べやすいようにカットしました。食べてみたところ味に関しては生のトマトそのものです。以外にも湯むきや火であぶったものとそんなに味に違いはありませんでした。
食感は表面が押しつぶされているので、表面のハリはあまりありません。全体的に柔らかいトマトといった感じです。
3つの方法でトマトの皮をむいてみましたが、味については加熱する方法もあったのですが、意外にもどれもそんなに変わりはありませんでした。そんな中、箸でむく方法は水を沸かす必要もないし、コンロの火も必要ありません。
水道光熱費が一番お得な方法だといえます。ただ他の方法に比べて表面はでこぼこした仕上がりになります。また全体をまんべんなくこする必要があるので、手間も結構かかります。食感も外側のハリがないのが生で食べる場合には物足りなさも感じます。
一方火であぶる方法なら、水を沸かす必要がないので、まだ経済的です。それに薄皮だけをはがしているので見た目もきれいで、食感も適度にハリもあります。ただこちらもまんべんなくあぶる必要があるので、これも結構手間はかかります。
個人的に一番よかったのは湯むきでした。お湯を沸かす手間と水道代、光熱費はかかりますが、沸かしてしまえば熱湯に浸すだけです。これで薄皮だけ綺麗にむけるので、仕上がりもきれいで食感もよく、手間もかかりません。
1個だけでもそうですがトマトが2個、3個ともなるとさらにその手間の差は大きくなることも考えればやはり一番のおすすめは湯むきです。それぞれの特徴をまとめるとこんな感じです。
最期にもう一つの方法も試してみます。こちらは包丁で皮をむくというものです。まずはこのようにトマトを8等分にくし切りにします。
つぎにまな板の手前の端にこのようにトマトを置きます。包丁の腹の部分をまな板に密着させながらトマトの皮に刃先を入れ、あとはこのようにトマトを転がしながら皮をむいてきます。
この時包丁の腹をまな板に押し付けるようにすると皮を薄くむけます。上側が最初にむいたもので結構皮が厚くなりましたが、慣れると下側のように皮を薄くむけます。
この方法なら水道代も光熱費もかかりませんし、箸でこすったときのよりも綺麗に皮をむけます。また食感も外側に適度にハリがあってよかったです。
ただ包丁だと湯むきの時のように薄皮だけをむくのは難しくて、どうしても多少は皮に身が残ってしまいます。なので一番におすすめなのはやはり湯むきです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はトマトの皮をむくなら湯むきと、火であぶるのと、箸でこするののどれが一番いいのかを検証しました。結果は湯むきがよかったです。
水を沸かす必要はありますが、手間もかからず簡単に皮をむけ、仕上がりもよく、加熱しても味も生とほぼ変わらず食感もいいです。なのでトマトの皮をむくのに個人的に1番おすすめなのは湯むきです。