HOME > カット野菜、余った野菜保存 > カットしたトマト、使いかけで余ったトマトの保存法が本当に効果があるのかを検証してみた
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トマトも1個全部使いきれなくて、どうしても余ってしまうという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。トマトはカットしても保存ができるのか?保存した場合どうなるか気になる方も多いかと思います。
そこで今回はカットしたトマトを少しでも長持ちさせるための保存方法を実際に実施してみて、その効果を検証します。
まずは保存の仕方を解説します。へたやその下の部分は汚れや雑菌などがついているので、まずはこのように先にトマトへたを指でつまんで取っておきます。中心の太い芯はとらなくてもいいです。
こちらをこのようにしっかりと水洗いします。
あとはキッチンペーパーでよく水けをふき取ります。
次にトマトのへた側を下にして半分にカットします。ここでいったん包丁を洗います。
さらにカットしたトマトのへたの部分をこのように3角に包丁でカットします。
あとはこのようにラップをします。
これをポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
もう一つはラップはせずにこのままポリ袋に入れて保存します。
最後に比較としてポリ袋にも入れないでそのまま野菜室で保存します。この3つの保存の仕方でどのような違いが出るかを検証していきます。
まずはラップで包んでポリ袋に入れたカットしたトマトの変化を見ていきます。こちらは1日目です。断面はみずみずしくてきれいです。
こちらは2日目です。特に大きな変化は見られません。
3日目は若干断面が乾いたかなという感じもしますが、そんなに変化はありません。
5日目はそんなに変化は見られません。
5日目までの変化を並べてみるとこんな感じです。5日たってもそんなに変化は見られません。
5日目までの重さの変化はこんな感じです。1日目は80.8gで2日目は79.9g(-1.2%)、3日目は79.6g(-1.5%)で5日目は79.2g(-2.0%)です。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
ラップとポリ袋で保存したトマト1日目 | 80.8g |
ラップとポリ袋で保存したトマト2日目 | 79.9g(-1.2%) |
ラップとポリ袋で保存したトマト3日目 | 79.6g(-1.5%) |
ラップとポリ袋で保存したトマト5日目 | 79.2g(-2.0%) |
食べやすい大きさにカットして食べて見ましたが、しっかりと酸味と甘みがあり、おいしいトマトでした。
次はポリ袋に入れて保存したカットしたトマトの変化を見ていきます。こちらは1日目です。こちらも断面はきれいでみずみずしいです。
こちらは5日目です。そんなに変化は見られません。
5日目までの変化を見てみるとこんな感じです。こちらも初日からそんなに変化していないのがわかるかと思います。
5日目までの重さの変化はこんな感じです。1日目は84.6gで2日目は84.0g(-0.8%)、3日目は83.4g(-1.5%)で5日目は83.2g(-1.7%)です。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
ポリ袋で保存したトマト1日目 | 84.6g |
ポリ袋で保存したトマト2日目 | 84.0g(-0.8%) |
ポリ袋で保存したトマト3日目 | 83.4g(-1.5%) |
ポリ袋で保存したナス5日目 | 83.2g(-1.7%) |
食べやすい大きさにカットして食べて見ましたが、しっかりと酸味と甘みがあり、おいしいトマトでした。
最後にポリ袋に入れ入れずにそのまま保存したカットしたトマトの変化を見ていきます。こちらは1日目です。
2日目ではすでに断面は少し乾燥してきていて、ゼリー状の部分も少し盛り上がってきています。
3日目も若干断面の乾燥が進でいます。
5日目では乾燥が進み外側の皮もややよれてきています。
5日目までの変化を見てみるとこんな感じです。日が経つごとに乾燥が進み、皮もよれてきているのがわかるかと思います。
ちなみに乾燥した断面を少しカットしてみると中はまだみずみずしい状態でした。こっち側と矢印を刺しているほうが乾燥した断面をカットした方です。
5日目までの重さの変化はこんな感じです。1日目は84.6gで2日目は79.7g(-5.8%)、3日目は75.3g(-11%)で5日目は67.3g(-20.5%)です。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
そのまま保存したトマト1日目 | 84.6g |
そのまま保存したトマト2日目 | 79.7g(-5.8%) |
そのまま保存したトマト3日目 | 75.3g(-11%) |
そのまま保存したトマト5日目 | 67.3g(-20.5%) |
味については食べやすい大きさにカットして食べて見ましたが、酸味や甘みがだいぶ薄れ、その分青臭さが強調されているのか、あまりおいしくはありませんでした。
空気に触れて酸化したことで味にも影響が出たのかもしれません。ちなみに空気に触れてない内側の部分をカットして食べて見ましたが、こちらは酸味や甘みもあり、おいしくいただけました。やはり断面部分が味が落ちるようです。
ちなみにそれぞれの保存方法での変化を並べてみるとこうなります。そのまま保存したものがかなりしなびれて皮がよれている一方、ポリ袋に入れた方と、ラップをしてポリ袋に入れた方は、そこまで変化がないのがわかるかと思います。
重さの減りはそのままが一番多く、ポリ袋は若干の減少、ラップとポリ袋は初日と変わりなしでした。
味の違いについてはまとめるとこんな感じです。
カットしたトマトの保存方法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットしたトマトを生のままいかに鮮度を保って保存するかを実践し、その効果を検証してみましたが、冷凍保存しておくことも可能です。冷凍保存なら長期保存も可能です。
まずはトマトを使いやすいようにざく切りにします。これを保存袋に入れて冷凍保存します。これで1か月は保存が可能です。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、カットしたトマトを長持ちさせるためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいトマトを見分けるポイントを紹介します。トマトは鮮やかな赤色で色ムラのないものがいいです。
へたはぴんと張ってしなびれていないもの、持ってみて重量感のあるものも良品です。くわしくはおいしいトマトの見分け方・選び方でも解説しています。
今回はカットしたトマトを保存する方法がほんとに効果があるのかを、保存方法を実践した方としない方で比較して検証してみました。何もせずにそのまま保存すると、やはり乾燥が進み、断面がしなしなになってきます。さらに味の方も酸味や甘みが薄れ、青臭さが増しておいしくなくなります。
一方ポリ袋に入れたほうは、5日たっても断面もそこまで変化はなく、また味の方もおいしい状態を維持していました。ラップをしてからポリ袋に入れて保存した方も、同様に乾燥もなく、味もおいしいままでした。
ラップに関してはしてもしなくても乾燥や味や食感にはそんなに差は出なかったので、してもしなくてもどちらでもいいです。