春先から出始める新たまねぎですが、通常のたまねぎよりもみずみずしくて実も柔らかく、辛味もマイルドなので生食に向いているといわれています。ただ水分が多い分傷むのも早いといいます。
ただ実際のところどのくらい傷むのが早いのかが気になったので、今回検証してみることにしました。
今回試す保存方法を紹介します。まずは乾燥しないように新たまねぎを新聞紙で包みます。
これをポリ袋に入れ、軽く口をしめてから冷蔵庫の野菜室で保存します。
同じように通常のたまねぎも新聞紙で包み、ポリ袋に入れて口をしめ、冷蔵庫の野菜室で保存します。これで日数が経過するごとに、両者にどのような違いが出るかを見ていきます。
まずは保存する新たまねぎの初日の状態を確認しましょう。初日の新たまねぎは黄色に違い色をしていて、表面の薄皮がやや剥がれています。
重さは219.9gです。
こちらは通常のたまねぎの初日の状態です。オレンジ色をした皮にはしっかりとしたハリとつやがあります。
重さは285.4gです。
1週間目の新たまねぎは見た目には特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左は初日の新たまねぎで、右は1週間目の新たまねぎです。比べても特に違いがないのがわかるかと思います。
重さは219.9gで、初日の219.9gからは変わっていません。
1週間目の通常のたまねぎの方は、こちらも見た目には特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左は初日のたまねぎで、右は1週間目のたまねぎです。こちらも特に大きな差がないのがわかるかと思います。
重さは285.2gで、初日の285.4gからは0.08%減少しています。
4週間目の新たまねぎは見た目には特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左は初日の新たまねぎで、真ん中は1週間目の新たまねぎ、右は4週間目の新たまねぎです。3つ並べてもほとんど差は見られません。
重さは219.2gで、初日の219.9gからは0.4%減少しています。
4週間目の通常のたまねぎの方は、こちらも見た目には特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左は初日のたまねぎで、真ん中は1週間目のたまねぎ、右は4週間目のたまねぎです。こちらも3つともほとんど差がありません。
重さは284.0gで、初日の285.4gからは0.5%減少しています。
6週間目の新たまねぎは見た目には特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左上は初日の新たまねぎで、右上は1週間目のもの、左下は4週間目のもので右下は6週間目のものです。並べてみると少しずつですが、外葉が通常のたまねぎのように赤みがかってきているようにも見えます。
ちなみにカットした断面を見てみると、このように6週間たってもみずみずしいままです。食べて見たところみずみずしくて甘みもしっかりとあり、新たまねぎそのものの味でした。
重さは218.7gで、初日の219.9gからは0.6%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の新たまねぎ | 219.9g |
1週間目の新たまねぎ | 219.9g |
4週間目の新たまねぎ | 219.2g(-0.4%) |
6週間目の新たまねぎ | 218.7g(-0.6%) |
6週間目の通常のたまねぎの方は、こちらも見た目には特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左上は初日のたまねぎで、右上は1週間目のもの、左下は4週間目のもので右下は6週間目のものです。こちらは並べて見ても特に変化は見られません。
重さは283.5gで、初日の285.4gからは0.7%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のたまねぎ | 285.4g |
1週間目のたまねぎ | 285.2g(-0.08%) |
4週間目のたまねぎ | 284.0g(-0.5%) |
6週間目のたまねぎ | 283.5g(-0.7%) |
ちなみに今回の検証については以下の動画でも取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
新たまねぎも基本的に通常のたまねぎと鮮度を見分けるポイントは変わりません。形は球形に近いもの、芽が出ていないもの、持ってみて重みがあり、頭の部分を押してもへこまないものが良品です。
詳しくはおいしいたまねぎの見分け方・選び方で解説しています。また以下の動画でも詳しく検証しているので合わせて参考にしてみてください。
今回は新たまねぎが本当に傷みやすいのかどうかを検証してみました。結果は意外なことに6週間たっても新鮮なままで、通常のたまねぎと同様しっかりと長期間保存することができました。
新たまねぎは通常のたまねぎよりも水分が多くて傷みやすいといわれていますが、1日、2日、1週間そこらで傷むようなことはなく、比較的長期間保存ができるようです。