たまねぎは本来長期保存が可能な野菜ですが、保存期間があまりに長くなると発芽して緑の芽が出てきます。芽の出たたまねぎはまだ食べられるのかどうか気になるかと思います。
そこで今回は緑の芽が出たたまねぎを食べて見て問題がないのか、味や食感がどのように違うのかを検証してみることにします。
まずはこちらが緑の芽が出てきたたまねぎです。冷蔵庫の野菜室で保存して3か月ほどたったものです。奇麗な緑色の芽が出ているのがわかるかと思います。
カットして断面を見てみるとこんな感じです。中心から少し外側の部分が緑色の変化してきています。
先から延びている緑の芽は、このようにまた別の部分から延びてきているようです。
こちらが緑の芽の部分を切り離したものです。見た目はどちらかといえば長ねぎに近い感じになっています。実際に食べて見たところ味は通常のたまねぎとは違い甘さはそこまで強くなく、かなりさっぱりとした薄味でした。
ただ食べた後のツンとした刺激は弱まってはいるもので、結構残っていました。
食感はたまねぎのようなジューシーな感じではなく、長ねぎに近いシャキシャキとした繊維質な食感でした。
そもそもたまねぎはねぎと近い品種で、たまねぎも土に埋めておくと緑の芽が伸びてきます。個の緑の芽は伸びると長ねぎのような見た目になります。伸びた芽も食べられます。伸びてその都度カットすれば、また芽が伸びてきて、何度か芽を収穫できるようです。
このように芽も食用として利用できるので、たまねぎの先から少し出てきた緑の芽の部分も問題なく食べることができます。
たまねぎは土に植えておけば白いたまねぎの部分の栄養を使って緑の芽の部分が成長していきます。なので芽の成長と共に徐々に栄養分が失われ、しなびていきます。とわいえ緑の芽が出始めた段階だとたまねぎの味や食感に変化は出るのでしょうか。
気になったので緑の芽が出てきたたまねぎと、芽の出ていないたまねぎで味を食べ比べてみることにしました。
まずは緑の芽の出ていないたまねぎです。こちらは薄切りにしたものです。食べて見たところジューシーでたまねぎの香りや甘さもしっかりとあり、また食べた後のツンとした強い刺激もありました。
一方こちらは緑の芽が出始めたたまねぎを薄切りにしたものです。食べて見たところ特に味が落ちることもなく、しっかりと香りや甘みがあり、食べた後の強い刺激も問題なくありました。まだ芽が出てもまだこの程度なら、特に味に大きな変化は見られないようです。
ちなみに緑の芽が出てきたたまねぎについては以下の動画でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。
今回は緑の芽が出てきたたまねぎが食べられるのかどうか、味や食感に変化はあるのかどうかを実際に食べて見て検証しました。緑の芽の部分は長ねぎに似た食感で、味はたまねぎよりもさっぱりとした薄味でした。強い刺激はやや穏やかになっていました。
白いたまねぎの部分は味に特に大きな変化は見られませんでした。芽が出てきて傷んでいるのか心配になって捨ててしまう方もいるかもしれませんが、芽が出たとしても問題なく食べられます。また緑の芽の部分も食べることができるので、わざわざカットしなくても大丈夫です。