玉ねぎは生でも食べられますが、そのままだと辛みが強いので辛味抜きが必要です。たまねぎの辛味抜きといえば水に浸けておく方法が有名ですが、そのまま空気にさらしておくだけでも辛みは抜けるそうです。
実際どのくらい効果があるのかきになったので、今回時間を変えて空気にさらしてみてどのくらい辛みが抜けるのかを検証します。さらに水に浸けた場合と比較してみて辛味抜きの効果がどのくらいあるのかも検証します。
まずはたまねぎの皮をむいてこのように薄切りにします。
こちらをボウルなどになるべく重ならないようにして並べます。あとはこのまま室内に置いておきます。
ちなみにカットしてすぐの状態だと食べた直後に甘みと少し辛みがあり、後味でツンとする辛みがかなり強く出てきます。この時の辛さを10とします。
こちらは1時間たったものです。1時間たつと部屋中にかなりたまねぎの匂いが充満しています。ツンとした感じまではありませんが、成分がかなり空気中に発散しているのがわかります。
食べてみたところ、辛味は1時間前よりは少し減りましたがまだ大分あります。こちらは辛味は9ぐらいです。
さらに1時間置いてみて合計2時間たったものです。食べてみたところ1時間前よりさらに少し辛みは減っていますが、まだ後味での辛みは大分あります。こちらは辛味は7くらいです。
こちらは6時間置いたものです。食べてみたところ辛みはさらに減りましたがまだ結構あります。こちらの辛みは6くらいです。
こちらは12時間置いたものです。食べてみたところ辛みはだいぶ減っては来ましたが、まだツンとする辛みはあります。こちらの辛みは4.3くらいです。
こちらは24時間置いたものです。食べてみたところ後味でのツンとする辛みはだいぶ減ってきました。辛味はまだあるにはありますが、ポン酢や調味料などをかけて食べれば問題なく食べれそうです。こちらの辛みは3くらいです。
調べたところ1日置けば辛みは全然なくなるとありましたが、実際はかなり減りましたがなくなるまではいかなくて辛味自体は残っていました。
置いた時間と辛みの残り具合をまとめるとこんな感じです。6時間くらいならまだ辛みは結構残っていますが食べれないことはないです。辛味が得意な方はこれでもいいと思います。ただしっかり辛みを抜きたいなら1日は置いておきたいところです。
今回は春でそんなに気温も高くはなかったので、常温で室内で1日置いておきましたが、夏場だと1日常温でおいておくのは少し心配かもしれません。
その場合は冷蔵庫にいれておくのも一つの方法です。ただこの場合冷蔵庫内がかなりたまねぎ臭くなってしまいます。なので匂いの方も気になる場合は次で紹介する水に浸けて辛味を抜く方法を試すといいです。
それでは水に浸けて辛味を抜く場合も見ていきます。このようにたまねぎを薄切りにしたものを水を入れた容器に浸けます。
こちらは3分浸けたものです。辛味は7くらいに減っています。
こちらは5分浸けたものです。辛味は6くらいです。ちょうど空気に6時間さらしたぐらいの減り具合です。ただ水に浸けていたので少し水っぽくなっていて、たまねぎの味も少し薄くなっています。
こちらは10分浸けたものです。辛味は3くらいです。ちょうど空気に24時間晒したぐらいの減り具合です。水にさらす方法だとたったの10分で1日空気にさらしたのと同じくらいの効果が得られます。
ただ水に浸けていたのでさらに水っぽさが増したのと、味もさらに少し薄くなっています。空気にさらす方法だと時間はかかりますが、味が薄くなったり、食感が水っぽくなったりはしません。
水に浸けた時間と辛みの残り具合をまとめるとこんな感じです。
最期に新たまねぎの場合は空気にさらす方法でどのくらい辛みが減るのかも試してみました。
新たまねぎもこのように薄切りにします。このまま食べてみましたが、そもそも新たまねぎは辛味がかなり少ないので、この状態でも後味での辛さが2くらいです。なので辛味抜きをしなくても食べれる辛さです。
こちらもボウルに並べて空気にさらします。
こちらは1時間置いておいたものです。食べてみたところ辛みは少し減っています。辛味の数値は1.7くらいです。
こちらは2時間置いておいたものです。食べてみたところさらに少し辛みが減っています。辛味の数値は1.5くらいです。
さすがに大分辛さは減っているのでこちらの検証は2時間までとします。
ちなみにこちらも水に浸けて5分くらいで1.5くらいに辛さは減ります。ただ水に浸ける場合は少し味が薄くなって食感もやや水っぽくなります。
なので時間があれば空気にさらす方法がおすすめです。多少味や食感が落ちても時間をかけずに少しでも辛みを減らしたいときは水に浸けるといいです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
通常のたまねぎよりも新たまねぎの方が辛みは少ないですが、小さなたまねぎも辛みは少ないので辛味が苦手な方はこちらも狙い目です。
小さなたまねぎは通常のたまねぎに比べると味や風味もやや薄いのですが、その分辛みも薄めです。もちろん全く辛みがないわけではないので、食べてみてそれでもまだ気になる方は空気にさらすなどして辛味抜きをするといいです。
ちなみに大・中・小とサイズごとに食べ比べてみた感想についてはたまねぎを選ぶなら大・中・小どれが正解?食べ比べてみたら意外な事実が!でも取り上げているのでこちらも参考にしてみてください。
今回はたまねぎは空気にさらすだけでも辛みが抜けるのかどうかを検証しました。結果は時間はかかりますが、空気にさらすだけでもしっかりと辛みは抜けます。
また水に浸けないので味が薄くなったり、食感が水っぽくなる心配もありません。ただどうしても時間はかなりかかってしまうので、時間がないときは味や食感は落ちますが、水に浸ける方法を選ぶといいです。