玉ねぎは長期保存がきく野菜です。とれたての玉ねぎなら常温保存で最高で5カ月ほど保存することもできます。玉ねぎは常温保存が基本です。そこでまずは玉ねぎを保存するさいの基本的な事項をとりあげ、そのうえで常温保存の方法について見て行きます。そして冷蔵庫や冷凍庫での保存方法、オイルや塩などにつけての保存方法についても取り上げます。
玉ねぎは常温保存で2ヵ月、冷蔵で1ヵ月、冷凍で1ヵ月、漬物で2週間保存ができます。下の表は各保存方法と保存期間の一覧です。
保存方法 | 常温 | 冷蔵 | 冷凍 | 漬物 | 乾物 | 土中 |
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保存期間 | 2ヵ月 | 1ヵ月 | 1ヵ月 | 2週間 | - | 一冬 |
たまねぎは2ヶ月以上と長期保存できる野菜です。ただし、水分が多く香りが強い新たまねぎ、赤たまねぎは、すぐに風味が落ちてしまうので2〜3日程度がおいしく食べれる限度です。赤たまねぎはサラダなどでよく使います。新たまねぎは3月ごろから出回り4、5月が旬です。
通常玉ねぎは常温保存が適していますが、新たまねぎは水分が多いので常温で保存するとすぐに皮がぬめぬめしてきます。湿気対策のため新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存すれば1週間は持ちます。
多くの野菜では乾燥によるしおれやしなびれを防ぐため、湿度を保つことが望まれますが、たまねぎの場合は湿度が高いと腐敗の原因となるため50〜70%ほどの湿度がよいとされています。また湿度が高いとすぐに根や芽が出て栄養と風味も落ちてしまいます。風通しのいい場所で保存しましょう。
リンゴの出すエチレンガスはたまねぎの成長を促進してしまいます。味も風味も落ちておいしくなくなるので注意してください。
たまねぎの腐ってきた部分はすぐに他に伝染します。ほうっておくといいたまねぎまであっという間に腐ってしまうので早めに取りだすようにしましょう。
玉ねぎは通年で回っていますが、本来は冬場の野菜です。このため保存に適した温度も0〜5度と低いのが特徴です。たまねぎは野菜室ではなく冷蔵室で保存するといいでしょう。多くの野菜では高湿度の環境での保存が望ましいケースが多いのですが、たまねぎの保存に適した湿度は50〜70%です。
上でも説明しましたが玉ねぎは湿度にも注意が必要です。たまねぎ以外の野菜の最適保存温度、湿度については野菜の最適保存温度と最適保存湿度についてで解説しています。
たまねぎは風通しがよくて日のあたらない場所に吊るしておくとよいです。みかんのネットやストッキングなどがあると吊るすのに便利です。たまねぎ1個ごとに結び目を入れておくと湿気がこもりにくく、使う時も結び目をきれば一個ずつ使えるので便利です。
実際にたまねぎをネットに入れて吊るして常温保存できるのかどうかは検証してみました。このように通気性のいいネットに入れて、室内で常温保存しました。
こちらは1日目の吊るして保存したたまねぎです。
こちらは2カ月目の吊るして保存したたまねぎですが、このように2カ月たっても色つやもよく奇麗な状態で保存ができます。
詳しくはたまねぎをネットに入れて吊るして常温保存したら本当に長持ちするのか検証してみた!でも解説しているので、併せて参考にしてみてください。
カゴに入れて保存する時は、たまねぎ1個ずつ新聞紙に包んで入れると湿気対策になります。籠は風通しのいい所に置いてください。
タマネギは冷蔵庫で保存するよりも、常温で風通しのいい所、日のあたらない所に保存する方が長持ちするそうです。玉ねぎは冷暗所なら2ヵ月は保存ができます。ただし1度切ったものは冷蔵庫のほうが長持ちします。
たまねぎは0〜5度くらいの温度が保存に適しています。寒い季節なら冷暗所での保存も可能ですが、夏場は外気も高いので冷暗所自体の確保も難しいです。したがって冷蔵庫で保存しましょう。
保存方法 | 保存期間 |
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たまねぎを常温保存 | 2ヵ月 |
たまねぎは冷蔵庫の野菜室、もしくは冷蔵室で保存するといいです。保存は新聞紙で包んでポリ袋に入れ、軽く口を閉めて保存します。通常のたまねぎなら2ヵ月、新たまねぎ、赤たまねぎなら1週間ほど保存が可能です。
実際にたまねぎを新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室と冷蔵室で保存するとどのくらい鮮度は持つのでしょうか。気になったので実践してみることにしました。
何もしないで野菜室で保存したたまねぎと新聞紙とポリ袋に入れて野菜室で保存したたまねぎ、新聞紙とポリ袋に入れて冷蔵室で保存したたまねぎを比較してみたところ次のようになりました。
経過日数 | そのままのたまねぎ | 新聞紙とポリ袋(野菜室) | 新聞紙とポリ袋(冷蔵室) |
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1日目 | 352.1g | 285.4g | 304.6g |
1週間目 | 350.7g(-0.4%) | 285.2g(-0.08%) | 304.5g(-0.04%) |
4週間目 | 345.7g(-1.9%) | 284.0g(-0.5%) | 303.5g(-0.4%) |
6週間目 | 342.7g(-2.7%) | 283.5g(-0.7%) | 303.0g(-0.6%) |
何の対策もしてない方は6週間ほど保存したところ、外側の皮が浮いて剥がれてきました。重さも2.7%ほど減少しています。ただ剥がれてきた皮の下の部分はまだしっかりと固さがあります。野菜室で何もせずそのまま保存してもある程度は鮮度は維持できるようです。
一方で以下は新聞紙で包んでポリ袋に入れて野菜室で保存したほうです。こちらは6週間たっても見た目はほとんど変わりません。重さもわずか0.7%しか減っていません。
こちらは新聞紙とポリ袋に入れ冷蔵室で保存したたまねぎです。こちらも6週間たっても見た目はほとんど変わりません。重さもわずか0.6%しか減っていません。
たまねぎはそのまま野菜室で保存しても意外と長持ちします。ただ新聞紙とポリ袋に入れたほうが外葉まで変わらず鮮度を維持でき、また乾燥による重さの減少も少ないです。なので新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存する方法をおすすめします。
ちなみに冷蔵室で保存しても野菜室で保存しても大きな違いは見られませんでした。なのでどちらか開いてる方で保存するといいです。
なお以下の動画でも新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存する方法の効果を、1日目、1週間目、4週間目、6週間目と検証しているので、併せて参考にされてみてください。
よく乾燥した通常のたまねぎなら野菜室で6週間保存しても、しっかりと鮮度を維持できるのはわかりました。ただ水分が多くて傷みやすいといわれている新たまねぎの場合はどうでしょうか。気になったので実際に検証してみました。
結果はこのように6週間たっても特に傷んだ様子もありませんでした。
こちらはカットした断面です。中も特に傷んだ様子もありません。
新たまねぎの場合でも通常のたまねぎと同様新聞紙とポリ袋に入れて野菜室で保存すれば、比較的長く保存ができます。詳しくは新たまねぎは本当に傷みやすいのか検証してみたら驚きの結果に!でも解説していす。
ポリ袋に入れて保存する場合は口は下の画像のように軽くしめて保存します。固くしめると密閉されるので、むれてきて玉ねぎが傷むのが早くなってしまいます。
保存方法 | 保存期間 |
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たまねぎを冷蔵保存 | 2ヵ月 |
新たまねぎ、赤たまねぎを冷蔵保存 | 1週間 |
たまねぎはそのままだとかなり長期間保存ができますが、カットすると鮮度の落ちも早くなります。そのまま何もせずに野菜室で保存すると5日目には以下の画像のようにかなり乾燥してしまいます。
一方でラップで包んで保存すれば、1週間でも以下の画像のようにしっかりと鮮度を保てます。
なので1週間をめどに使いきるようにするといいです。詳しくはカットして余ったたまねぎの保存方法の効果を検証してみたら驚きの結果にでも解説しています。
また以下の動画でもカットしたたまねぎの保存方法について検証しています。
たまねぎを薄切りまたはみじん切りにして、炒めて火を通せば冷凍保存も可能です。タマネギはさっと炒めると甘味が、じっくりと炒めるとコクとうまみが出てきます。これは生なら揮発する辛味成分が過熱されると甘みやうまみ成分に変わるからです。
下の画像はたまねぎをあめ色になるまで炒めたものです。炒めるときは油が少ないと焦げ付きやすくなります。玉ねぎ1個で大さじ2くらいの油を使うといいでしょう。
あとは1回に使う分ごとにラップで包むか冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存すれば1ヶ月ほど持ちます。 使うときはカレーやハンバーグ、オニオンスープなどに使うといいでしょう。
ちなみにあめ色たまねぎは生のままで炒めるとかなり時間がかかります。実際に試したところあめ色になるまで37分かかりました。これをどうにか短縮するためにいくつかの方法を試してみました。
一つはたまねぎをみじん切りにしてからレンジで加熱する方法です。加熱はたまねぎ1個で600Wで3分(500Wなら3分40秒)です。この方で炒めた場合34分であめ色たまねぎが出来上がりました。
4分の短縮ではそこまで大きな時短にはなっていないのでさらにもう一つの方法も試してみました。こちらはみじん切りにしてからいったん冷凍するという方法です。冷凍してから炒めると24分であめ色に炒めることができました。
この方法なら13分と大幅な時短が可能です。ちなみにあめ色たまねぎを短時間で作るにはどの方法がおすすめなのかを検証してみたでも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
調理方法 | かかった時間 |
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そのまま炒める | 37分 |
細かく刻んで冷凍してから炒める | 24分 |
レンジで加熱してから炒める | 34分 |
また以下の動画でもあめ色たまねぎを時短方法について検証しているので合わせて参考にしてみてください。
電子レンジで手軽に調理して保存もできます。まずたまねぎの皮をむいてくし切りにします。こちらを耐熱容器に入れ、上からラップはせずにそのままレンジで加熱します。
加熱時間はたまねぎ100gあたりで600Wなら2分、500Wなら2分30秒です。たまねぎの量が倍になるならその分加熱時間も倍になります。
加熱したらそのまま冷めるまで待ちます。冷めたら冷凍用保存袋にいれて冷凍保存します。これで1カ月は保存ができます。
ちなみに冷凍保存する場合にたまねぎはレンジで何分ぐらい加熱するのがちょうどいいのかも検証してみました。
たまねぎ100gあたりで1分、2分、3分と加熱時間を変えてレンジで加熱し、そのあとに冷凍保存してみて味や食感の違いを検証しましたが、2分が最も味や食感がよかったです。詳しくはたまねぎをレンジで加熱するなら1分、2分、3分の何分が正解?検証したら意外な結果に!でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
たまねぎは時間はかかりますがオニオンペーストにして、冷凍保存してもいいです。まずはたまねぎをざく切りにしてフードプロセッサーでペースト状にします。
ちなみに今回はamazonや楽天市場で人気の以下のフードプロセッサーを使いました。
つぎにフライパンに油(たまねぎ3個で大さじ2)を引いてペースト状のたまねぎをくわえて強火で炒めます。焦げないように水分が減ってきたら中火から弱火へと弱めていきます。
弱火のまま1時間ほどまぜながら炒めると徐々にブラウン色になってきます。
さらに1時間ほど炒めるとオニオンペーストの完成です。
後は小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。これで1ヵ月は持ちます。オニオンペーストはカレーやミートソースに加えるだけでコクが深まり、おいしさが1段も2段も上がります。また溶かしてオニオンスープにしてもおいしいです。
保存方法 | 保存期間 |
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たまねぎを冷凍保存 | 1ヵ月 |
たまねぎは生で保存するよりも加熱してから保存した方が保存性は増します。これはたまねぎの腐敗を進める酵素を加熱処理により壊すことで、その働きを抑えることによります。ブランチングとも呼ばれる手法で、ゆでたり炒めたりしてから保存した方がたまねぎの冷凍保存での保存性は増すのです。
冷凍保存は長期保存ができるため、使うのを忘れてしまいがちです。後になって気づいていつ保存したのかがわからなくなるなんてこともあります。そこで保存する際は保存袋やラップに保存日と保存した中身を記載しておくようにすると、後になってもいつ保存したのかがすぐわかるので便利です。
ちなみに冷凍用保存袋といえばジップロックが有名ですが、こちらはあらかじめ保存袋の表面に日付や保存する食材名を記入する欄がプリントされています。ジップロックはS、M、Lとサイズがあり、スーパーやドラッグストアなどでも売っていますが、ネットでまとめて購入することもできます。
保存袋で冷凍保存する場合は空気をしっかりと抜くことが大切です。雑菌は空気に触れることで繁殖するので残っている空気が多いほど増え、食材が痛むのも早くなります。
冷凍保存では食品を急速に冷凍させるほど食品の品質を損なわずに保存することができます。金属トレイなど熱伝導率の高いものを下に敷いて保存することで通常よりも早く食品を冷凍することができます。
食品の冷凍で大事なのはいかに早く冷凍するかですが、そのためにも保存する際は食材をなるべく薄く平らにして保存しましょう。こうすると素早く均一に冷凍することができます。また解凍時の時間も短縮することができます。
みじん切りを素早く行うコツはまずは玉ねぎを半分に切り、図のように根元にまで包丁を入れないようにして放射線状に縦に隠し包丁を入れます。そして横に切っていけば簡単にみじん切りが行えます。
冷凍したあめ色になるまで炒めた玉ねぎやたまねぎペーストを料理で使う際はカレーなど煮込み料理で使うならそのまま料理に加えてもかまいません。
ハンバーグなどに使う場合は前日に冷蔵庫に移して自然解凍させておきます。自然解凍には大体7~8時間ほどかかります。急ぐ場合は電子レンジで解凍してもいいです。電子レンジに解凍キーがあればそれを押し、なければ弱で加熱します。
くし切りにしてレンジで加熱してから冷凍したたまねぎは、使う際は流水解凍してから使うといいです。炒めたり煮込んだりなど加熱料理で使う場合は冷凍のまま使うといいです。
冷凍したたまねぎの解凍については冷凍したたまねぎの解凍方法、自然解凍、流水解凍、氷水解凍のどれがいいのか検証してみたでも詳しく検証しているので合わせて参考にしてみてください。
たまねぎをみじん切りにしてワインビネガーに浸けて冷蔵庫で保存しておき、ポテトサラダやサラダドレッシングに加えると味がぐんとおいしくなります。保存は2週間ほど可能です。ワインビネガーとはブドウから作られる果実酢のことです。使うときはサラダドレッシングやポテトサラダに加えるといいです。
玉ねぎをみじん切りにして分量の2%の塩を加えて混ぜ合わせ、瓶に詰めて冷蔵庫で保存します。保存は2週間ほど可能です。手軽にスープや炒め物などに加えて利用できるので便利です。
保存方法 | 保存期間 |
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ワインビネガーにつけて冷蔵保存 | 2週間 |
塩たまねぎにして冷蔵保存 | 2週間 |
玉ねぎを作りおき料理にして冷凍保存しておけば、解凍するだけで手軽に逸品を加えることができて便利です。そこでたまねぎを使った作りおきレシピをいくつか紹介します。まずは簡単に作れるたまねぎのマリネです。保存期間は冷凍保存で1ヵ月です。
作り方は玉ねぎを薄切りにしてオリーブオイルと塩と混ぜ合わせるだけです。使うときは前日の夜に冷蔵庫に移して自然解凍させてそのまま食べてもいいですし、ハムや野菜と混ぜてサラダにしてもおいしいです。
次にたまねぎのそぼろ煮を紹介します。こちらは保存期間は冷蔵庫で4〜5日、冷凍庫で2週間ほどです。
まずはたまねぎを1.5cm角にきります。次にフライパンにごま油を引き中火で熱し、鶏のひき肉を色が変わるまで炒めます。そしてたまねぎをくわえて透明になるまで炒めたら、調味料を加えて時々まぜ、汁けがなくなってきたら完成です。
次にたまねぎのコンソメ煮を紹介します。こちらは保存期間は冷蔵庫で4〜5日、冷凍庫で2週間ほどです。
作り方は簡単でまずはたまねぎを縦に6等分に切ります。そして切ったたまねぎとコンソメの素、水を鍋に入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にして柔らかくなるまで15分ほど煮込み、最後に塩・胡椒で味付けするだけです。
たまねぎの作りおきレシピはいずれも冷蔵庫で保存するなら容器やカップに入れて保存してもいいですが、冷凍保存する場合は冷凍用保存袋に入れて平らにして保存しましょう。この方が冷気が伝わりやすく早く冷凍できます。何を保存したかわかるように保存した日とレシピ名を保存袋に記載しておきましょう。
保存方法 | 保存期間 |
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たまねぎのマリネ | 冷蔵4〜5日、冷凍2週間 |
たまねぎのそぼろ煮 | 冷蔵4〜5日、冷凍2週間 |
たまねぎのコンソメ煮 | 冷蔵4〜5日、冷凍2週間 |
たまねぎは常温なら2カ月は保存ができます。冷蔵庫なら1か月は保存がききます。玉ねぎをみじん切りや薄切りにし、いためたり電子レンジで加熱してから冷凍保存すれば1か月は持ちます。玉ねぎをみじん切りや薄切りにしたものにオリーブオイルや塩をかけて冷蔵庫で保存した場合は2週間ほど保存できます。
また作りおきレシピにしても冷蔵で4〜5日、冷凍保存で2週間は保存ができます。
保存方法 | 保存期間 |
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たまねぎを常温保存 | 2ヵ月 |
たまねぎを冷蔵保存 | 2ヵ月 |
新たまねぎ、赤たまねぎを冷蔵保存 | 1週間 |
たまねぎを冷凍保存 | 1ヵ月 |
ワインビネガーにつけて冷蔵保存 | 2週間 |
塩たまねぎにして冷蔵保存 | 2週間 |
たまねぎのマリネ | 冷蔵4〜5日、冷凍2週間 |
たまねぎのそぼろ煮 | 冷蔵4〜5日、冷凍2週間 |
たまねぎのコンソメ煮 | 冷蔵4〜5日、冷凍2週間 |
たまねぎは保存のきく野菜ですが傷んだ場合はどうなるのでしょうか。まず身がぶよぶよして触るとすぐわかるようになります。ぶよぶよして茶色っぽく変色してきますが、側の部分だけならまだ取り除けば食べることはできます。
ちなみにこちらは保存に失敗してたまねぎの外側がぶよぶよに溶けてしまったたまねぎです。保存の失敗談についてはたまねぎが溶けた!?間違った保存法でこんなことに!まだ食べられるの?でも詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
さらに傷むと身がドロドロになり腐敗臭もしてきます。またカビが生えてくることもあります。こうなるともう食べれません。
腐った玉ねぎは捨ててしまっても構いませんが、鉢など植える環境があるなら埋めておいてもいいでしょう。秋ごろに埋めておけば葉茎がのびて春先には葉たまねぎが実ります。葉たまねぎはながねぎと比べて辛みも少なくまろやかです。
玉ねぎを長持ちさせたいなら鮮度のいいものを選ぶのも大切です。そこでたまねぎの見分け方についても紹介します。玉ねぎは球形に近く、皮に傷がなく、乾燥してつやのあるものを選びます。また上から芽が伸びていたり、下の根が伸びているものは避けます。
それから手に取ってみて重量感のあるものを選びます。玉ねぎは上から傷んでくるので頭の部分を押してみて固さがしっかりとしたものを選びます。たまねぎの見分け方について詳しくはおいしいたまねぎの見分け方・選び方で解説しています。
また下の動画でもたまねぎの見分け方・選び方を解説しているので合わせて参考にしてみてください。
たまねぎは湿度が苦手なので冷蔵庫の野菜室ではなく、風通しがよく日のあたらない場所で保存しましょう。冷暗所ではストッキングやみかんのネットに入れて一つずつ結び目を入れて吊るして保存しておきます。常温保存が基本ですが夏場は暑いので冷蔵庫で保存します。また料理でカットしたものも冷蔵庫で保存します。
たまねぎは加工して保存してもいいでしょう。みじん切りにしてワインビネガー浸けにして冷蔵庫で保存します。また薄切り、みじん切りにしたものをさっと炒めて冷ましてからラップで包んで冷凍庫で保存することもできます。