春先から夏にかけて見かけることの多い新しょうがですが、普通のしょうがと何が違うのでしょうか。普通のしょうがはひねしょうがとも言われますが、新しょうがとひねしょうがの違いを見た目や旬などからみていきます。
さらにおいしい新ショウガとひねしょうがの見分け方やそれぞれの料理での使い方についても解説します。
新しょうがとひねしょうがの違いは出荷される時期によります。6月から11月ごろになり葉茎がしなびて芋の部分が大きくなってきた頃に出荷されるものを新しょうがといい、新しょうがを貯蔵し、翌年になってから出荷するものをひねしょうがといいます。新しょうがもひねしょうがもどちらも併せて根しょうがともいいます。
新しょうががまだ小指大のサイズで葉茎もまだ枯れずに青々としている段階で収穫され、葉付きで出荷されるものを葉しょうがといいます。葉しょうがは通常遮光状態で栽培され、出荷前に茎元に光を当てて紅鮮色にしてから出荷されます。
しょうがは出荷時期により新しょうが、ひねしょうが、葉しょうがと呼称が変わりますが、これ以外にも芋のサイズによっても呼び名は変わります。300gほどの小さなものは小ショウガ、500gほどのものは中ショウガ、1000gほどの大きなものは大ショウガといいます。葉しょうがは主に小ショウガが、新しょうが、ひねしょうがは主に大ショウガが使われます。
新しょうがは茎の付け根が鮮やかな紅色をしています。
ひねしょうがは全体に黄金色をしていて、色は均一です。
新しょうがは6月から11月にかけて出回ります。旬は6〜8月です。ひねしょうがは通年で回ります。
新しょうがは白い部分が多く、茎先が鮮やかな赤い色をしたものを選びます。はりやつやがあり傷やしわが泣く、切り口がみずみずしいものを選びます。
以下では新しょうがの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ひねしょうがは全体に黄金色で色は均一、はりやつやがあり、傷やしわがなく滑らかなものが良品です。しま模様も等間隔なものがいいです。切り口はみずみずしくて乾燥して異なものを選びましょう。手に取ってみてしっかりと固いものほど良品です。しょうがの見分け方や選び方についてはおいしいしょうがの見分け方・選び方でも詳しく解説しています。
また以下ではひねしょうがの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
新しょうがは甘酢漬けやスライスして使います。
新しょうがを使ったしょうがの甘酢漬けの作り方については下の動画でもを解説しているので合わせて参考にしてみてください。
ひねしょうがは辛みが強いのでおろしたりきざんだりしてなべ物、すし、てんぷら、魚料理などのたれや薬味、素材の臭み消しなどに使います。
しょうがは甘酢漬けにしてもおいしくいただけます。新しょうがでもひねしょうがでもどちらでも甘酢漬けは作れますが、新しょうがは水分がおおいので、ひねしょうがに比べるとやや保存性は短くなります。
新ショウガとひねしょうがの違いについては以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回は新しょうがとひねしょうがの違いについて見ていきました。どちらも同じしょうがですが出荷時期の差によって早いものは新しょうが、貯蔵したものはひねしょうがになります。みためにも新しょうがは茎先が赤色で、ひねしょうがは全体的に黄金色など違いがあります。
料理でもどちらも薬味としても使えますが、新しょうがは水分が多いのでスライスしたり甘酢漬けにして食べてもおいしいです。通年で回るひねしょうがと違い、新しょうがは出る時期が限られます。新しょうがならではの特徴もあるので、店頭で見かけた場合は新しょうがならではのおいしさを味わわれてみてはいかがでしょうか。