HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > しょうがを冷凍保存するならすりおろしてからと1片ずつのどっちが正解?検証したら意外な結果に!
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しょうがを冷凍保存する場合は先にすりおろしてから冷凍した方がいいのか、それとも冷凍してからすりおろした方がいいのかは気になるところだと思います。
そこで今回はすりおろしたしょうがと1片ずつにカットしたしょうがを両方冷凍保存してみて、どちらが味や風味、食感がいいのかを実際に検証してみることにします。
まずは冷凍保存までの手順を紹介します。しょうがは皮のすぐ近くほど風味や香りが強いので、今回は皮付きのまま使います。皮付きと皮むきでですりおろした時の味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
実際にしょうがを皮付きと皮むきですりおろしたときの違いについてはしょうがをすりおろすなら皮付きと皮むき、どっちが正解?味や香りはどっちがいいの?でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ちなみに皮付きで使う場合はきれいに洗った後、このように色が黒っぽい部分や変色している部分はスプーンなどでこそげとっておきます。
あとは一回で使う分ぐらいに切り分け、1個ずつラップをします。
これを冷凍用保存袋に入れ冷凍保存します。
すりおろす場合はこのようにすりおろし器で皮付きのまましょうがをすりおろします。
こちらはすりおろしたものです。
これを一回で使う分ごとにラップで小分けにします。
あとはこちらも冷凍用保存袋に入れて2週間ほど冷凍保存します。
それでは実際にそのまま1片ずつ冷凍保存したしょうがとすりおろしたしょうがを食べ比べてみることにします。まずはそのまま1片ずつ冷凍保存したしょうがです。
こちらは冷凍のまますりおろします。解凍すると身がしなっとなってすりおろしにくくなるので、すりおろすなら冷凍のままの方がいいです。
こちらはすりおろしたものです。見た目は生ですりおろしたしょうがに比べるとだいぶ色が白っぽくなっています。食べてみたところしょうがの香りや辛みがしっかりあってよかったです。
食感も普通のすりおろしたしょうがといった感じです。
一応生ですりおろしたしょうがとも食べ比べてみましたが、辛味や食感はほとんど差はありませんでした。ただ生ですりおろしたほうが若干風味はあるかなといった気がします。
一方こちらはすりおろしてから冷凍したしょうがです。こちらは流水解凍することにします。
ラップのままだと水が入ってしまうので、ラップをはがしたらポリ袋に入れ、ストローなどで空気を吸って密封します。
これを容器に入れて上から水を流して流水解凍します。水温は26度ほどで5分ほどで柔らかくなりました。
こちらは流水解凍したすりおろしてから冷凍したしょうがです。
色見の方はこちらは生ですりおろしたしょうがとそんなに違いは見られません。
こちらも食べてみたところ、しっかりとしょうがの香りや辛みはありました。ただ冷凍してからすりおろしたものに比べるとすこし辛味や風味が弱い気がしました。食感は冷凍してからすりおろしたものに比べると若干水っぽい感じがしました。
しょうがはすりおろすことで香りや風味もよく出ますが、時間とともにそれも落ちていきます。なので先にすりおろして冷凍してしまったことで香りや風味、辛味の落ちも早まってしまったのだと思われます。
また先にすりおろして細胞を壊したことで保水力も落ちてしまい、結果として冷凍して解凍した後、少し水っぽくなってしまったのだと考えられます。
2つを食べ比べてみた結果は味も食感も冷凍してからすりおろしたものの方がよかったです。
生ですりおろしたものも含めて味や食感の違いを星で表すなら生ですりおろしたものが星5なら、冷凍してからすりおろしたものが星4.7、すりおろしてから冷凍したものが星4.3といった感じです。
味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はしょうがのすりおろしは先にすりおろして冷凍するのと、1片ずつ冷凍した後にすりおろすのではどちらがいいのかを実際に検証してみました。
結果は先にすりおろして冷凍するよりも、冷凍した後にすりおろした方が味も食感もよかったです。
先にすりおろして冷凍しておけば、さっと解凍するだけで使えて便利なのですが、味や香り、辛味や食感を重視するなら冷凍してからすりおろすのをおすすめします。