さやから取り出したそら豆の上部にはおはぐろと呼ばれる部分があります。このおはぐろにはきれいな黄緑色のものもあれば、黒くなっているものもあります。
今回はおはぐろが黒と黄緑のそら豆をそれぞれを茹でて見て、味や食感に違いがあるのかを実際に食べて検証してみることにします。
ちなみになぜおはぐろ部分の色に違いが出るのかというと、おはぐろは早採りしたものほど黄緑色で、収穫まで日数が経過するごとに黒っぽくなってきます。
外から見てなるべくさやが変色していないものが早採りっぽかったので、こちらのそら豆のさやから中の豆を取り出してみることにします。
さやを開いてみるとこんな感じです。
中の豆を見てみるとこんな感じで、おはぐろ部分が奇麗な黄緑色でした。
こちらはさやがやや黒っぽく変色してきていて、少したって収穫した感じだったので、こちらのそら豆のさやから中の豆を取り出してみることにします。
ちなみに奇麗な方のさやと比べるとこんな感じです。色や変色具合が全然違うのがわかるかと思います。
さやを開いてみるとこんな感じです。
中の豆を見てみるとやはりこのようにおはぐろ部分が黒く変色していました。
こちらもおはぐろが黄緑の方と並べるとこんな感じです。色の違いがよくわかるかと思います。
それでは実際にこの2つのそら豆を茹でてみることにします。茹でる場合は鍋に水を入れ、水1リットルに対して塩を大さじ1と1/3ほど加えます。これで火にかけ沸騰させます。
沸騰したらそら豆を入れ、中火程度に火を弱めて2分ほど茹でます。
ゆであがったらざるにあげます。冷める間も粗熱で火が通ります。
こちらはおはぐろが黄緑色のそら豆を茹でたものです。
外皮をむいて中の豆を取り出すとこんな感じです。実際に食べて見たところ触感は大分なめらかで柔らかいです。味の方はそら豆の味がしっかりします。
一方こちらはおはぐろが黒くなったそら豆を茹でたものです。
外皮をむいて中の豆を取り出すとこんな感じです。おはぐろが黄緑色のものと比べると、やや色実が薄い感じがします。実際に食べて見たところこちらはほくほくとした食感で、しっとりとしてやわらかかった黄緑色のものとはだいぶ違います。
味の方はしっかりとそら豆の味がするのと同時に豆の甘みも強く、味はこちらの方がおいしかったです。
予想だと色が奇麗でおはぐろが黄緑色のそら豆の方がおいしいんだろうなと思っていたのですが、実際は逆でおはぐろが黒くなっているものの方がおいしかったです。
早採りしたおはぐろが黄緑色のそら豆よりも、しっかり成熟したおはぐろが黒くなったそら豆の方が味はいいようです。
おはぐろが黄色と黒のそら豆のそれぞれの味や食感をまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はそら豆のおはぐろが黄緑色のものと黒くなったものを食べ比べて見て、どちらがおいしいのかを検証してみました。
食感に関しては柔らかくてしっとりとしたおはぐろが黄緑色のそら豆と、ほくほくとしたおはぐろが黒くなったそら豆とで大分違いがありました。
味に関してはおはぐろが黒くなったそら豆はそら豆の味が濃いだけでなく、豆の甘みもしっかりあっておいしかったです。
そら豆は外からだとなかなか中の豆のおはぐろの色までは判断が付きませんが、さやから取り出してあるものを選ぶ場合はおはぐろが黒くなったものを選ぶといいです。