そら豆は春から初夏にかけて出回る野菜で、ほのかに甘く、柔らかい口当たりなのが特徴です。そら豆は鮮度が落ちやすいので、今回は上手な保存方法を冷蔵庫での保存、冷凍庫での保存それぞれ見ていきます。
さらに上手な解凍方法や冷蔵、冷凍保存したそら豆を使った絶品レシピも紹介します。
そら豆は鮮度の落ちが非常に速い食品の一つで、おいしい時期は3日ほどといわれています。鮮度が落ちるとさやや豆が黒ずんでくるので、購入したらなるべく早めに茹でておくことが大切です。
そら豆は鮮度の落ちが早いので、すぐに使わない場合は買ってきたらすぐに茹でてから保存袋に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫では3日ほど保存ができます。
そら豆のゆで方を解説します。まずそら豆はさやから出すと鮮度の落ちが早くなるので、ゆでる直前に取り出すようにしましょう。
取り出したそら豆はおはぐろと呼ばれる線が入っている部分の反対側に包丁で1cmほど、深さ1.5mmほどの切れ込みを入れておきます。こうしておくと茹でるときに塩も回りやすく、また皮から中の実を取り出しやすくなります。
鍋に水と塩(水1リットルに対し2%ほど)を加えて湯を沸かしたら、そら豆を入れて弱火で2分ほど茹でます。
茹でたらざるに取り上げ冷まします。この間も粗熱でそら豆に火は通ります。
冷めたら保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
茹でる時間がなかなか取れない場合はポリ袋に入れて軽く口をしめ、冷蔵庫の野菜室で保存してもいいです。こちらでも5日ほど持ちます。ただし生だと鮮度が落ちやすいので、鮮度を保ちたいならやはり茹でてから保存した方がいいです。
実際ポリ袋に入れて野菜室で保存した場合はどの程度味が落ちるのかもそら豆の保存は生のまま、茹でてからのどっちが正解?保存の仕方で味に違いは出るの?で検証しているので、こちらも併せて参考にしてみてください。
そら豆は鮮度の落ちやすい食品ですが、茹でてから冷凍保存すれば2ヵ月と長期保存も可能です。
保存の仕方は上記でも紹介した通り、まずはそら豆を茹でてから冷まし、キッチンペーパーで軽く水けをふいてから冷凍用保存袋に入れます。これを金属トレイの上にのせて冷凍庫で保存します。
そら豆は茹でてからマッシュして冷凍保存することもできます。まずはそら豆のマッシュに必要な材料を紹介ます。
作り方はまずは茹でたそら豆の皮から身を取り出します。茹でる前に入れた切れ込みから簡単に取り出せます。
これををフードプロセッサーにいれます。
ちなみに今回はamazonや楽天市場で人気の以下のフードプロセッサーを使いました。
マッシュすると以下の画像のようになります。
ここにさらに輪切りにした長ネギとおろしにんにく、レモン汁、オリーブ油、塩、こしょうを加えます。
後は再びフードプロセッサーにかければ出来上がりです。
マッシュしたそら豆はカットしたフランスパンにのせて食べるといいです。上からあらびき黒こしょうをかけてもいいでしょう。
保存する場合は冷凍用保存袋に平らになるように入れ、金属トレイの上にのせて冷凍保存します。これで1ヵ月は持ちます。冷凍保存するときは十字に指でみぞを作っておくと、そこから使う分だけ折れて便利です。
そら豆を冷凍保存する際に水気が残っていると霜がつきやすく、霜があると解凍時に味が落ちやすいです。また水けによりそら豆同士もくっつきやすくなって使う時にも不便です。キッチンペーパーなどでしっかりと水けをふき取ってから冷凍しましょう。
冷凍保存で注意しなければいけないのは長期保存できるからとついつい忘れてしまいがちなことです。後になっていつ頃保存したのかがわからなくなると、保存期間を超えているのかどうかも確認できません。そこで保存する際は保存袋に保存した日とその中身を記入しておくことで、後になってもいつ保存したのかがすぐ確認できるようになり便利です。
ちなみに冷凍用保存袋といえばジップロックが有名ですが、こちらはあらかじめ保存袋の表面に日付や保存する食材名を記入する欄がプリントされています。ジップロックはS、M、Lとサイズがあり、スーパーやドラッグストアなどでも売っていますが、ネットでまとめて購入することもできます。
そら豆を保存するときは冷凍用保存袋の空気をしっかりと抜いてから保存しましょう。空気は熱伝導率が低いので、冷凍用保存袋の中に空気が多く残っていると、その分冷気が伝わるのも遅くなります。食品の冷凍保存の基本はいかに素早く冷凍させるかです。早ければ早いほど食品の鮮度の落ちも少なくて済みます。
食品を保存する場合は保存袋になるべく薄く平らになるように広げて保存します。こうすることで冷気の伝わりも早くなり、また均一に冷凍することが出います。解凍時も素早く解凍することができます。
そら豆を冷凍保存する場合、金属トレイの上にのせてから保存するといいです。金属トレイは熱伝導率が高いので、その分早く冷気を食品に伝えることができ、冷凍時間の短縮につなげられます。食品が早く冷凍出来ればその分鮮度の落ちも抑えることができます。そら豆の冷凍保存についてはそら豆の冷凍保存と失敗しない解凍のコツ、活用レシピも紹介でも詳しく解説しています。
冷凍保存した茹でたそら豆は、鍋に水を入れて沸騰させ、その中に冷凍のまま加えて1分ほど茹でて解凍するといいです。あとはざるにあげると茹でた時と同じような状態になります。皮ごと使う料理なら直接凍ったまま使ってもいいです。ちなみに下の画像は冷凍保存した茹でたそら豆です。
マッシュしたそら豆を冷凍保存すると以下の画像のようになります。
解凍する場合は冷蔵庫に入れて自然解凍させるといいです。だいたい3〜4時間もすれば解凍できます。解凍され適度に冷えたそら豆のマッシュをいただくことができます。
下処理してから冷蔵庫や冷凍庫で保存しておいたそら豆を使ったレシピをいくつか紹介していきます。まずは茹でてから冷蔵庫・冷凍庫で保存しておいたそら豆です。紹介するのはえびとそら豆のマヨ炒めです。使う材料は以下の通りです。
まずはむきえびの背ワタがあれば竹串で取ってからボールに入れ、酒と塩、こしょうをふりかけて軽くもみ、下味をつけます。
そら豆は皮をむき、長ねぎは1cm幅に斜め切りに、しょうがはみじん切りにします。
フライパンにサラダ油をひいて中火にかけ、しょうがのみじん切りとむきえびを加えて炒めます。
えびの色が変わってきたらそら豆と長ねぎも加えて炒めます。
長ねぎにも火が通ってきたらマヨネーズと塩、こしょうで味付けしてさっと炒めて完成です。
次にそら豆とベーコンの炒め物を紹介します。まずは使う材料です。
ブロックベーコンは一口大に切り分けます。そら豆は皮から身を取り出しておきます。にんにくは薄切りにします。
つぎにフライパンにオリーブオイルをひいてにんにくを入れて弱火で加熱します。
にんにくの香りが出て来たらベーコンを入れて中火にして炒めます。
ベーコンに焼き色がついてきたら、そら豆も加えてさっと炒め、塩とこしょうをふりかけて味を調えたら完成です。
そら豆は冷蔵庫の野菜室なら3日ほど保存できます。茹でてから冷凍保存なら2ヵ月、茹でてマッシュしてから冷凍保存なら1か月は保存できます。
保存方法 | 保存期間 |
---|---|
冷蔵保存 | 3日間 |
茹でてから冷凍保存 | 2か月 |
マッシュしてから冷凍保存 | 1ヵ月 |
そら豆は傷みやすいのが特徴ですが、傷んでくるとどうなるのでしょうか。鮮度が落ちたそら豆はさやが徐々に黒ずんできます。ちなみにこちらは鮮度が落ちて参加してそら豆表面が真っ黒に変色してしまったものです。このようにかなり真っ黒になっているのがわかるかと思います。
ただ黒く変色している程度なら、このように黒い部分をしっかりとカットすれば残りは食べることができます。詳しくはそら豆が真っ黒に変色?食べれるのか検証してみたら意外な事実が!でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
さらに傷んでくるとぬめりや異臭などが出てきて、カビも生えてきます。こうなるともう食べられないので処分しましょう。
そら豆を長持ちさせるならまずは鮮度のいいものを選ぶことが大事です。そら豆はさやにツヤがあって、うぶ毛がうっすらと生えているもの、鮮やかな緑色のものがいいです。豆の形や大きさが外から見てもそろっているもの、表面にしわのないもの、さやの背の筋が緑色のものも良品です。
また手に取ってみて皮の厚みを感じるものもいいです。中の豆は大きさがそろっているもの、ふっくらとしているものが鮮度がいいです。そら豆の詳しい見分け方についてはそら豆の見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!で解説しています。
今回はそら豆の保存方法についてみていきました。そら豆は非常に鮮度の落ちが早い食品の一つです。そこで購入してきたらなるべく早くに茹でてから、冷蔵庫で保存します。これで3日は持ちます。さらに冷凍保存しておけば2か月と長期間の保存も可能です。
また茹でてからマッシュして保存してもいいです。マッシュしたそら豆はバゲットなどにつけてもおいしいです。冷蔵や冷凍保存したそら豆を使ったおいしいレシピも紹介しているので併せて参考にしてみてください。