HOME > 食材の見分け方・選び方 > そら豆の見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!
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そら豆はさやが空をむくことからこの名前が付けられました。ちなみにさやは成長して収穫期になるにつれ、重さで下向きになります。そら豆は鮮度が落ちやすいので、鮮度のいいものを選んで購入したいものです。
そこで今回はまずはそら豆の旬についてみていき、そら豆のさやの見た目や色での見分け方、手に取ってみての見分け方を紹介します。さらに中の豆の見分け方や含まれる栄養素などについても取り上げます。
そら豆の旬は4月から6月ごろです。温かい九州産から出回り、徐々に産地が北上していきます。おもな産地は和歌山、鹿児島、熊本、福岡、大阪です。
そら豆は鮮度が落ちやすいのが特徴ですが、さやから出すとさらに一気に鮮度が落ち始めます。購入する場合はなるべくならさやつきのものを買うといいです。
さやにつやがありみずみずしいものがいいです。
さやの表面の白い産毛がうっすらとついているものはより新鮮です。時間がたってきて産毛がへたって来ると、光らずにつやがなくなってきます。
さやの色が鮮やかな緑色をしたものがいいです。
さやの表面にしわの少ないものがいいです。
外から見て豆の形や大きさがそろって浮き出ているものがいいです。
さやの背の筋が緑色のものがいいです。鮮度が落ちてくると枯れてきて茶色になってきます。
収穫期になると両方の先端は黒ずんでくるので、この部分が黒ずんでいても特に問題はありません。
さやを触ってみて、しっかりとした皮の厚さがあるものがいいです。皮が薄く感じるものは水分が抜け、鮮度が落ちてきています。
そら豆は豆の大きさがそろっているものがいいです。
そら豆は豆がふっくらしているものがいいです。
そら豆の上部にある黒いつめの部分はおはぐろといいます。
中にはこの部分が黒くなっていないものもありますが、これは早採りしたもので、身も柔らかく、シャキシャキした食感です。黒いものは身がしっかりしていてほくほくした食感です。味に関してはおはぐろが黒いものの方がしっかりと熟して甘みが強いので、おはぐろが黒いものの方がおいしいです。さやの外からではなかなかわかりづらいですが、さやから取り出しているものならおはぐろ部分が黒いものがおすすめです。
おはぐろ部分が黄緑色のそら豆と黒いそら豆を実際に食べて見た感想についてはそら豆のおはぐろは黒と黄緑で味や食感は違うの?食べ比べて見たら意外な結果に!でも詳しく取り上げているので合わせて参考にしてみてください。
そら豆にはカリウムが多く含まれます。カリウムには動脈硬化の予防などの効果があります。
栄養素 | そら豆100g中の含有量 | 成年男性の1日の目標量 | 成年女性の1日の目標量 |
カリウム | 440mg | 3000mg | 2600mg |
他にもビタミンCも豊富に含まれます。ビタミンCは抗酸化作用により、酸化や老化から体を守る働きがあります。また肌のはりや潤いを保つために必要なコラーゲンの合成にもかかわります。
栄養素 | そら豆100g中の含有量 | 成年男性の1日の推奨量 | 成年女性の1日の推奨量 |
ビタミンC | 23mg | 100mg | 100mg |
他にもエネルギー代謝や疲労回復に関わるビタミンB1や、貧血の予防効果などがある葉酸も豊富に含まれます。
栄養素 | そら豆100g中の含有量 | 成年男性の1日の推奨量 | 成年女性の1日の推奨量 |
ビタミンB1 | 0.30mg | 1.4mg | 1.1mg |
葉酸 | 120μg | 240μg | 240μg |
※7訂食品成分表2016より
そら豆は鮮度が落ちてくるとさやが黒ずんできます。こちらは表面が酸化してかなり黒っぽく変色してしまったそら豆です。
ただまだ黒く変色しただけなら、このように黒い部分をしっかりとカットすれば残りは食べることができます。詳しくはそら豆が真っ黒に変色?食べれるのか検証してみたら意外な事実が!でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
さらに鮮度が落ちて傷んでくると、ぬめりや異臭、カビなどがでてきます。こうなるともう食べられないので処分するしかありません。
せっかくおいしく鮮度のいいそら豆を買ってきても、しっかりと保存できていなければすぐに傷んでしまいます。またそら豆をたくさん買ってきた場合などは長期保存できる方法を知っていると便利です。そこでそら豆の保存方法についても紹介します。
そら豆は傷みの早い野菜なので買ってきたらさやから取り出しすぐに茹でるようにしましょう。茹でた後に冷蔵庫なら3日間、冷凍庫なら2か月は保存ができます。
マッシュしてから冷凍保存することもできます。この場合は1か月ほど保存ができます。詳しくはそら豆の保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
まずは見た目のチェックです。さやにツヤがあり、白い産毛がうっすらと生えているもの、色は鮮やかな緑色のものがいいです。豆の形や大きさが外からでもそろって浮き出ていて、表面にはしわの少ないもの、さやの背の筋の部分が緑色のものも良品です。
手に取ってみて皮の厚みをしっかりと感じれるものもいいです。中の豆を見る場合は豆の大きさがそろっているもの、豆がふっくらしているものがいいです。