HOME > 各野菜の品種による違いについて > 大葉春菊と中葉春菊、どっちがうまいの?味や食感の違いは?実際に食べ比べてみたら意外な事実が!
|
皆さんが普段よく目にする春菊といえば葉の切れ込みの深いものだと思います。こちらは中葉春菊といいます。
一方葉の切れ込みが浅いかこのように全然切れ込みのないものもあります。こちらは大葉春菊といいます。今回は中葉春菊と大葉春菊ではどちらがおいしいのかを実際に食べ比べてみることにします。
まずは中葉春菊と大葉春菊について解説します。中葉春菊は全国的に栽培、流通していて、春菊というとこちらをイメージする人が多いと思います。
一方大葉春菊は関西以西、特に九州での栽培が多いのが特徴です。大葉春菊は中葉春菊に比べると比較的香りは控えめだといわれています。
簡単に見ていきましたが、中葉春菊と大葉春菊で味や香り、風味はどのくらい違ってくるのでしょうか。実際に食べてみることにします。
まずはそれぞれの春菊を茹でていきます。ゆで方はどちらも同じです。まずは鍋に水を入れ、水1リットルに対して小さじ1の塩を加えて火にかけます。水が沸騰したら春菊の茎の部分をつけて20秒茹でます。
さらに葉も浸けて20秒茹でたら取り出します。
さっと流水にさらしてから水けを絞り、ざるにあげます。
あとは食べやすい長さにカットします。まずは中葉春菊から食べていきます。食べてみたところ味や香り、風味は濃厚で美味しかったです。食感は適度にシャキシャキ感があってよかったです。
茎の部分は風味や香りはそれほど強くはありませんが、甘みがあっておいしかったです。食感も適度な柔らかさでよかったです。
次は大葉春菊の方を食べていきます。こちらはカットしたものです。食べてみたところこちらもしっかりと春菊の味があったのですが、風味や香りは中葉春菊に比べるとやや控えめでした。
食感の方は肉厚で、中葉春菊のシャキシャキとした食感とはまた違ってよかったです。ほうれん草のような葉に切れ込みのない葉物野菜を食べている感じに近い気がします。
茎の部分は中葉春菊ほど甘みはありませんでした。食感はこちらも適度な柔らかさでした。
2つを食べ比べてみた感想は風味や香り、甘みについては中葉春菊の方がよかったです。星で表すなら中葉春菊が星5なら大葉春菊は星4.5といった感じです。星の差からもわかる通り中葉には劣りますが、大葉春菊も十分おいしかったです。
食感については中葉のシャキシャキとした食感と大葉の肉厚な食感で、タイプが違うだけでどちらもよかったです。
今回は大葉春菊と中葉春菊のどちらがおいしいのかを実際に食べて検証してみました。結果は味や香り、風味の強さだけで言ったら中葉春菊がよかったです。ただ比較したらというだけで、大葉春菊も十分おいしかったです。
個人的には基本は中葉春菊を買うかなという気もしますが、食感の違いというのが大分特徴的なので、若干の味の差はありますが、数回に一度は大葉春菊の方も食べてみたいかなという気もします。
また両方売っている場合は、両方購入するのもありかなと思います。鍋などで一緒に使えば両方の食感が楽しめます。