HOME > 食材を外で常温保存する方法 > さつまいもって本当に常温でも保存できるの?検証したら意外な結果に!
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さつまいもも冷蔵庫の野菜室で保存すれば、比較的長く保存ができますが、常温の場合はどうなのでしょうか。気になったので実際に常温で保存してみて、その結果どうなるのかを検証してみることにしました。
まずは今回試すさつまいもの常温での保存方法を紹介します。まずは乾燥しないように新聞紙で包みます。
次にこれをポリ袋に入れ、軽く口をしめます。
あとはこれを新聞紙を敷いたダンボールに立てかけ、このまま室内で常温で保存します。
まずは初日の状態です。表面にはハリつやがあり、触ってもしっかりとした固さがあります。
こちらは1週間目です。見た目にはそんなに違いは見られません。
こちらは2週間目です。特に変化は見られません。
こちらは3週間目です。3週間たっても特に見た目に大きな変化は見られません。
並べてみるとこんな感じです。左上が初日の常温で保存するさつまいもで、右上は1週間目のもの、左下は2週間目のもので、右下は3週間目のものです。並べても大きな違いがないのがわかるかと思います。
ちなみにカットしてみると、中身も特に傷んだ様子も見られませんでした。
重さの変化を見ていくとこんな感じです。1日目の重さは204.7gです。1週間目は203.4g(-0.7%)、2週間目は202.5g(-1.1%)、3週間目は201.5g(-1.6%)です。しっかりと乾燥対策をしていたので、3週間たってもほとんど重さは減っていません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の常温で保存するさつまいも | 204.7g |
1週間目の常温で保存したさつまいも | 203.4g(-0.7%) |
2週間目の常温で保存したさつまいも | 202.5g(-1.1%) |
3週間目の常温で保存したさつまいも | 201.5g(-1.6%) |
さつまいもを常温保存した時の気温と湿度の変化を見ていくとこんな感じです。1日目の気温は13度で、湿度は58%です。
1週間目の気温は16度で、湿度は73%、2週間目の気温は15度で、湿度は66%、3週間目の気温は15度で、湿度は68%でした。今回は13度から16度の温度帯での常温保存の検証でした。
ちなみに2週間目の気温は15度で、湿度は66%だったのですが、画像が取れていませんでした。
比較のために同じように新聞紙で包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存した場合どうなるかも見てみました。
まずは初日の状態です。見た目はきれいで、特に変色なども見られません。
こちらは同じ3週間が経過したものです。特に変わった様子もありません。
並べるとこんな感じです。左は初日の野菜室で保存するさつまいもで、右は3週間たったものです。並べてもほとんど変化がないのがわかるかと思います。
常温保存したものと比べるとこんな感じです。色味は違いますが、どちらもハリつやがしっかりとあります。
カットした断面もこちらも変色もなくきれいな状態です。
こちらも常温保存したものと比べるとこんな感じです。どちらも断面はきれいです。
重さは192.3gで、初日の195.3gからは1.6%減少しています。こちらも常温で保存したときの1.6%減とそんなに変わりません。
ちなみに味の方はも検証してみました。まずは野菜室で3週間保存したものを輪切りにして、蒸し器で蒸してみました。
こちらは蒸したものです。食べて見たところさつまいもの甘みもしっかりとあり、おいしかったです。
一方こちらは3週間常温で保存したさつまいもを、同じように輪切りにして蒸したものです。こちらも食べて見ましたが、甘さがしっかりとあり、特に味が落ちた感じもせず、おいしかったです。
常温で3週間保存したさつまいもですが、見た目だけでなく、味に関しても特に変化はなかったようです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
ちなみに常温で保存する場合でも、買った段階で黒斑病にかかっているものは、保存期間が長くなるにつれ徐々に果肉が黒ずんできます。
こちらは黒斑病にかかっているさつまいもの1日目です。この段階では特に見た目に変化は見られません。
2週間たつとこのように片側がっ黒っぽく変色してきました。
並べるとこんな感じです。左は初日の黒斑病にかかったさつまいもで、右は2週間たったものです。先が大分黒っぽく変色しているのがわかるかと思います。
カットした断面を見てみると、このように果肉まで黒く変色しています。
黒斑病というのは土壌中の糸状菌(かび)の一種によって引き起こされるそうです。さすがにカビが原因なので黒斑病のさつまいもは食べない方がよさそうです。
黒斑病は購入段階ではなかなか見分けがつきにくいものですが、保存中に変色が見られたら、その部分をカットしてなるべく早くに食べるようにしましょう。
黒斑病で常温保存中に徐々に変色してしまった過程についてはさつまいもの断面が真っ黒に!何でこんなことに?黒斑病とは?ちなみにまだ食べれる?でも詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
今回はさつまいもを常温で保存するとどうなるかを実際に検証してみました。常温で3週間保存しても、味や見た目に大きな変化もなく問題なく保存することができました。
さつまいもをまとめて買ってきて、冷蔵庫の野菜室では入りきれないような場合は、残りは常温で保存するといいです。常温でも長く保存することが可能です。