HOME > 食材の加熱調理の疑問 > 里芋を茹でるなら皮むき、皮付き(皮ごと)どっちが正解か検証してみた!
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里芋は生では食べれないので、通常料理では茹でてから利用することが多いです。ただ茹でる場合皮付きのまま茹でた方がいいのか、皮をむいてから茹でた方がいいのかは気になるところです。
そこで今回は皮をむいた状態と、皮付きのままの2つのパターンでそれぞれ茹でて見て、味や食感に違いがないかを検証してみます。
まずは皮をむいてから里芋を茹でてみることにします。こちらは皮付きの里芋です。
こちらの皮をこのようにあらかじめむいておきます。
次に鍋に水を入れ、水1リットルに対して塩大さじ1加えて火にかけます。沸騰したら皮をむいた里芋を加えて茹でます。火の通り加減は里芋につまようじなどを刺してみて、すっと入るぐらいがちょうどいいころ合いです。こちらは12分ほどでしっかりと中まで火が通りました。
こちらは皮をむいてから茹でた里芋です。少し表面が崩れてきてますが、しっとりと仕上がっているのがわかるかと思います。
食べて見たところ味の方はしっかりと里芋の味がしました。塩ゆでしたので適度に塩加減も効いていておいしかったです。食感はしっとりとして柔らかくてよかったです。
並べるとこんな感じです。表面がしっとりとしてやや実が崩れてきているのがわかるかと思います。
次に皮付きのまま茹でてみました。鍋に水を入れて塩を加えて火にかけ、沸騰したら皮付きのまま里芋を茹でました。ゆで時間はこちらは16分ほどでした。
ちなみに里芋は茹でた後だと、このように手で皮を少し押してやることで皮がずれ、簡単に皮をむくことができます。残った白い断面の部分は包丁でカットするといいです。
こちらは皮付きのまま茹でた里芋の皮をむいたものです。見た目はそんなに煮崩れは見られず、きれいな状態で適度にしっとりとしています。
皮むきで茹でた里芋と並べるとこんな感じです。皮むきの方は身が少し煮崩れしているのがわかるかと思います。
皮付きで茹でた里芋を食べて見たところ里芋の味がしっかりとしておいしかったです。ただ皮つきの場合は同じように塩ゆでしたものの、そこまで身に塩味はついていないので、どちらかといえば里芋そのものの味といった感じです。食感はこちらもしっとりとして柔らかくてそんなに差はありませんでした。
味に関しては適度に塩味が効いた皮をむいてから茹でたものの方がおいしかったです。そのまま食べるならこちらがおすすめです。ただ皮付きのまま茹でたものも塩を少しふれば同じように適度に塩味を効かせることができ、そのまま食べてもおいしくいただけます。
また煮っころがしなどに使う用に下茹でして、あとで味をつける場合は皮付きのまま茹でたものでも構わないかと思います。
何より皮付きの場合は皮が簡単にむけるので、包丁で皮をむく手間が省けます。里芋も皮をむくのは手間がかかるので、これは結構大きいかと思います。なので皮むきの手間もかからない点も考慮すれば、皮付きのまま茹でる方をおすすめします。
手間をかけてもよくてさらに茹でたものをそのまま食べる場合は、皮をむいてから茹でる方をおすすめします。
味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに大きめの里芋の場合は皮付きで茹でてもおいしくいただけるのか気になったので、試しに茹でてみました。大きさはこのくらいです。
通常の里芋と比べるとこんな感じです。大きさの違いがよくわかるかと思います。
こちらを同じように茹でて見ることにします。大きいので中までしっかりと火が通って柔らかくなるまで時間がかかり、27分ほどかかりました。
こちらは茹でてから皮をむいた大きめの里芋です。
こちらはカットした断面です。中までしっかりと火が通っているのがわかるかと思います。
食べて見たところ少し外側が水っぽくて味が薄めでした。中まで火を通すために茹でるのに時間をかけてしまったので、外側は水分を結構吸収してしまいこのようになったものと思われます。
ちなみに中側の方は適度に柔らかくてしっかり里芋の味がしました。味も食感も通常サイズの里芋とそんなに差はない感じです。
大きすぎる場合は茹でた時の仕上がりに外と中側で差ができてしまうようです。この場合は2つにカットしてから茹でるといいです。こちらは別の大きな里芋です。
まずはこのように大きな里芋を2つにカットします。
こちらを同じように茹でます。半分にカットしたことで火の通りも早くなり、18分ほどで中までしっかりと柔らかくなりました。
食べて見ても全体的に味や食感にむらはありませんでした。断面は皮がついていないので、適度に塩味もしみていておいしかったです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回は里芋を茹でる場合は皮付きと皮むきどちらがいいのかを検証しました。結果は皮付きでも皮むきでもどちらもおいしく仕上がりました。
生の里芋だと皮をむく手間がかかりますが、茹でたものをそのまま食べる場合は適度に塩味が効いているので、皮をむいてから茹でるのをおすすめします。
皮をむく手間を省いてなるべく簡単に皮をむきたい場合や、煮っころがしなど料理の下ごしらえで茹でる場合は、皮付きのまま茹でる方をおすすめします。