HOME > 食材の加熱調理の疑問 > 里芋を蒸すなら皮むき、皮付き(皮ごと)どっちが正解か検証してみた!
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里芋は下ごしらえで蒸してから使うこともよくありますが、この場合皮付きのまま蒸したほうがいいのか、皮をむいてから蒸したほうがいいのかは気になる所です。
そこで今回は皮をむいた状態と、皮付きのままの2つのパターンでそれぞれ蒸して見て、味や食感に違いがないかを検証してみます。
まずは皮をむいてから里芋を蒸してみることにします。まずは皮をむいた方から見ていきます。こちらは皮をむいた里芋です。
蒸し器を用意して水を入れて火にかけたら、中に皮をむいた里芋を入れます。ここでは他の検証用の里芋も一緒に入れています。あとは蓋をして蒸していきます。
火の通り加減は里芋につまようじなどを刺してみて、すっと入るぐらいがちょうどいいころ合いです。こちらは17分ほどでしっかりと中まで火が通りました。
こちらは皮をむいてから蒸した里芋です。見た目はしっとりとした感じに仕上がっています。食べて見たところしっかりと里芋の味がして、また食感も柔らかくておいしかったです。
次に皮付きのまま蒸してみました。こちらも同じように蒸し器で蒸しあげました。蒸し時間はこちらは20分ほどでした。
ちなみに里芋は蒸した後だと、このように手で皮を少し押し滑らすと、皮が破けてそこから奇麗に皮をはがすことができます。残った白い断面の部分などは包丁でカットするといいです。
こちらは皮付きのまま蒸した里芋の皮をむいたものです。こちらもしっとりとした見た目でよく火が通っています。食べて見たところこちらも里芋の味がしっかりとしておいしかったです。食感も柔らかくてよかったです。
皮むきと皮付きで蒸した里芋を食べ比べてみましたが、味も食感もどちらも特に差はありませんでした。ただ皮付きのまま蒸すと皮をむく手間がかなり楽になります。なのでおすすめなのは皮付きのまま蒸す方法です。
ちなみに大きめの里芋の場合は皮付きで蒸してもおいしくいただけるのか気になったので、試しに蒸してみました。大きさはこのくらいです。
通常の里芋と比べるとこんな感じです。大きさの違いがよくわかるかと思います。
こちらを同じように蒸して見ることにします。大きいので中までしっかりと火が通って柔らかくなるまで時間がかかり、32分ほどかかりました。
こちらは蒸してから皮をむいた大きめの里芋です。
こちらはカットした断面です。色にむらができていて、中心が白っぽくなっています。
食べて見たところ外側はややコリコリと繊維質でした。中は白がハッキリとして食べれるのかどうか気になる色でしたが、食べて見たところ柔らかくて普通の里芋の味がしました。
大きすぎる場合このように蒸し具合にむらができてしまい、外側と中心部で味や食感に差が出てしまうようです。
このように差ができてしまうので、大きい里芋を今度は2つにカットして蒸してみることにします。こちらの大きな里芋を、このように2つにカットします。
これを同じように蒸し器で蒸します。こちらは蒸したものです。蒸し時間は20分ほどで、通常の里芋を蒸す時間と変わりませんでした。
断面はこんな感じで色ムラもなく、均一に蒸し上がっているように見えます。食べて見たところ味もしっかりと里芋の味がして、食感も全体的にムラがなく柔らかくなっています。
里芋が大きすぎる場合はこのようにカットしてから蒸したほうがよさそうです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回は里芋を蒸す場合は皮付きと皮むきどちらがいいのかを検証しました。結果は意外なことに皮むきでも皮付きでもどちらも特に味や食感に大きな差はなく、おいしく仕上がりました。
なのでどちらでもいいのですが、皮付きの場合は皮をむくのが非常に楽なので、手間を省きたいなら皮付きのまま蒸すのをおすすめします。