ピーマンの種やワタは通常カットしてから利用します。ただそのまま食べることはできないのでしょうか。気になったので今回実際に食べてみて食べれるのかどうか、味や食感はどうなのかを確かめてみることにします。
そもそもピーマンの種は食べても問題ないのか調べてみました。調べたところピーマンの種には苦みのもとであるアルカロイドと呼ばれる毒性の成分が含まれているそうです。
ただ人間の体内でしっかり分解されるので、食べても問題ないそうです。この苦い成分がピーマンの生育中に虫などが寄るのを防いでくれます。
他にも種やワタには青臭さのもとであるピラジンと呼ばれる成分やカリウムも多く含まれます。ピラジンは血液をサラサラにする効果もあります。
このようにピーマンの種やワタにも栄養成分が多く含まれ、食べても特には問題はありません。とは言え食べてみておいしくなければなかなか一緒に食べようとは思わないかと思います。そこで実際に食べてみることにします。
まずはピーマンを半分にカットします。このようにピーマンの種やワタがあるのがわかるかと思います。
こちらはピーマンの種とワタを取ったものです。
さらに種だけ取ってこのように集めてみました。こちらを生のまま食べてみたところ味自体は特に変な味もせず、薄味で少しピーマンの風味があるかなといった感じです。
ただ食感は薄皮が固くてなかなかかみ切れなくて口に残る感じがあります。正直種単体だと食感がよくないので食べるのはおすすめしないです。
次はこのように種を取ったワタの部分を食べてみることにします。ワタは味の方はうっすらピーマンの青っぽさや風味がありますが、特に変な味はしません。
食感はワタなので少ししなっとした感じですが、食べる分にはそんなに気になる感じはありません。こちらは問題なく食べれると思います。
一応残ったへたの部分も食べてみました。へたの部分はピーマンの風味や香りはちゃんとありますが、やや苦みがありました。へた部分単体で食べる分にはこの部分はカットしてもいいかもしれません。
次はピーマンの果肉の部分も一緒に食べてみることにします。まずはへた先もワタや種もカットしたピーマンです。こちらはピーマンの風味や香りと甘み、適度な苦みで美味しかったです。食感も適度にポリっとしててよかったです。
次はへたの部分だけカットして種とワタを残したピーマンです。食べてみたところ意外にも種の感じはそんなに気にならなくて普通においしく食べれました。
少し種が残る感じはありますが、果肉と一緒に食べるとほぼ気にならずに食べれます。味も種の風味やコクも加わっておいしかったです。
次はへたの部分も残したままのピーマンです。食べてみたところこちらも特に違和感なくへたをカットしたものとほぼ同じ味や食感でよかったです。
へた単体だと苦みがありましたが、一緒に食べるとほぼ気になりません。へた先が変色している個体で色が気になる場合は表面だけをカットして食べるといいです。
3つを食べ比べてみた感想は味は種やワタを取ったものはピーマンの風味や甘み、少しの苦みがあってピーマンそのもので美味しかったですが、種やワタを残したほうは種の風味やコクも加わってこちらもおいしかったです。
食感は種を取ったものは少し種が口に残る感じはありますがそんなに気にはなりません。
味に関してはそれぞれよくて、食感は種やワタを残したほうが少し口に残る感じなので星で表すなら種とワタを取った方が星5なら、残したほうは星4.5といった感じです。
次は油を引いて炒めた場合の違いも食べ比べてみることにします。ちなみにへた先はとってもとらなくても果肉と一緒に食べる場合は変わらない味や食感だったので、今回はへた先はカットせずにそのままで食べ比べてみます。
ちなみに種単体でも油を引いて炒めてみました。こちらは炒めたものです。食べてみたところ炒めることでナッツのような風味や味、香ばしさが出てきて味はさらに生よりも全然おいしかったです。
ただ食感の方は薄皮の固さは変わらなくて、食べた後の口に残る感じが結構合って、この食感の悪さでやはり種単体では食べるのはおすすめしません。
次は種とワタを取って炒めたピーマンです。食べてみたところピーマンの風味や炒めることで甘みやコクも増しておいしかったです。食感も適度に柔らかくなっていてよかったです。
こちらは種とワタを残したまま炒めたピーマンです。食べてみたところこちらはピーマンの風味や甘みに加え、種のコクやナッツのような風味も加わって味はこちらの方がおいしくさえ感じました。
ただ食感はやはり少し種が口に残る感じはありましたが、そんなに気にならないので全然問題なく食べれるレベルです。そもそもヨーロッパから入ってきたピーマンですが、ヨーロッパでは種やワタごと普通に料理に使われているそうです。
2つを食べ比べてみましたが味に関してはやや種やワタを残したほうがおいしく感じました。味に関して星で表すなら種とワタを取った方が星4.5で、残したほうは星5といった感じです。
ただ食感に関してはこちらもあっても全然問題なく食べれるのですが、種やワタを取った方がややましでした。星で表すなら種とワタを取った方が星5なら、残したほうは星4.5といった感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はピーマンの種やワタは食べられるのかどうかを検証してみました。結果は種単体だと皮が固くて食べるのには向いていませんが、果肉と一緒に食べると生でもほとんど気にせずに食べることができました。
また種ありの方は種のコクや風味が特に加熱調理した時により引き立つので、味に関してはむしろこちらの方がおいしいかなと思えるくらいでした。
種はほぼ気にはなりませんが、それでも種が少し口に残る感じはあるので、気になる場合は種はとって食べるといいです。食べてみてそんなに気にならないなら味もよくて栄養成分も取れるので、種も一緒に食べるのをおすすめします。