HOME > 食材の加熱調理の疑問 > ピーマンは茹でるのとレンジでどっちが正解?検証してみたら驚きの結果に!
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ピーマンは下処理で茹でてから使うこともよくあります。通常鍋に水を入れて火にかけ、そこにピーマンを加えてゆでますが、他にもレンジで加熱する方法もあります。
どちらがいいのか気になったので、今回は両者を比較してみて味や食感の違いを実際に検証してみることにします。
まずはピーマンを茹でてみることにします。ピーマンを半分にカットして、種を取り除きます
つぎに細切りにします。こちらは薄切りにしたピーマンで100.0gあります。
つぎに鍋に水を入れ沸騰させます。沸騰したらピーマンを加えて1分ほど茹で、ざるに上げます。
こちらは茹でたピーマンです。茹でると全体的にしなっとしてしっとりとしています。
並べてみるとこんな感じです。左は茹でる前のピーマンで、右は茹でた後のピーマンです。そこまで変化はありませんが茹でたことでしなっとしています。
重さは91.3gです。重さは8.7%減少して、当所の100gの91.3%になっています。
次はピーマンをレンジで加熱します。こちらも細切りにします。こちらは細切りにしたピーマンで、重さは100.0gです。
こちらを耐熱容器に入れて上からラップをふわっとのせます。
これでレンジにかけます。時間は600Wなら1分30秒、500Wなら1分50秒です。
ちなみにレンジで加熱する時間ですが、600Wで1分だとやや固めで味は少し生に近いです。一方2分だと味はしっかり火が通っておいしいですが、食感はだいぶ柔らかくなりすぎてしまいます。
1分半だと適度に固さが残り、しっかりと火も通っていて味もいいです。なのでおすすめなのは1分半です。実際にレンジでの加熱時間で見た目や味、食感がどう変わるかについてはピーマンをレンジで蒸すなら1分、1分半、2分の何分が正解?検証したら意外な結果に!でも詳しく検証しているので、こちらも参考にしてみてください。
こちらはレンジで加熱したものです。熱が入ったことで少ししなっとしています。
並べてみるとこんな感じです。左はレンジにかける前のピーマンで、右はレンジにかけた後のピーマンです。こちらも少ししなっとしているのがわかるかと思います。
重さは87.9gです。重さは12.1%減って、当所の100.0gからは87.9%になっています。
ちなみに生のピーマンと茹でた後のピーマン、レンジにかけた後のピーマンを並べるとこんな感じです。ほとんど差はありませんが、若干ゆでたほうがややしっとりとした感じになっています。
気になる味や食感の違いですが、実際に食べ比べてみたところ、レンジの方は食感もよく、またピーマンの味が濃厚な感じがしました。
一方茹でた方ですが、食感は若干水っぽい感じがして、味も少し薄く感じました。正直割とわかりやすい差が出ました。
水にずっと浸けていたことで、栄養成分が抜け出て、その分味も薄味になってしまったのかもしれません。
茹でたピーマンとレンジで加熱したピーマンの味の違いをまとめるとこんな感じです。
ピーマンの味が苦手という方は茹でるほうでもいいかもしれません。しっかりとピーマンの味や食感を楽しみたいなら、レンジで加熱する方法をおすすめします。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
そのまま食べる場合はレンジの方が味は良かったのですが、冷凍保存する場合はどちらがいいのでしょうか。気になったので実際に試してみました。
こちらは冷凍して解凍した茹でたピーマンです。食感はシャキッとしていて、味もしっかりとピーマンの味がしておいしかったです。
こちらは冷凍して解凍したレンジで加熱したピーマンです。こちらも食感はシャキッとしていて、さらにピーマンの味も茹でたものよりも濃かったです。
なのでやはり冷凍する場合もレンジで加熱してからがおすすめです。詳しい検証記事についてはピーマンの冷凍保存、生、茹で、レンジのどれが正解なのかを検証してみたで解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はピーマンを茹でた場合とレンジで加熱した場合でどちらがいいのかを検証してみました。結果は割とはっきりと表れました。茹でた方は味はすこし薄味で、一方レンジで加熱した方は味も濃厚で、食感もよかったです。
ピーマンの味が苦手な方は茹でた方法がいいかもしれませんが、ピーマン本来の味や香りをしっかりと楽しみたいならレンジで加熱する方法をおすすめします。