HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > パプリカの冷凍保存と失敗しない解凍のコツ、活用レシピも紹介
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パプリカを長期保存したいなら冷凍保存がおすすめです。そこでパプリカの冷凍保存と用途に合わせた解凍の仕方について詳しく解説していきます。さらに冷凍保存以外の保存方法やおいしいパプリカの見分け方についても併せて紹介します。
パプリカは生でも保存できますが、より保存性を増したいなら加熱処理してから冷凍保存した方がいいです。パプリカに含まれる酵素には腐敗を進行させる働きがあるものもあり、この酵素は低温だとその働きも鈍りますが、それでも徐々に腐敗は進行していきます。あらかじめ加熱処理をしておくとこの酵素を壊すことができ、結果腐敗の進行を遅らせて保存性を増すことができます。また冷凍中の変色なども抑えることができます。
パプリカを冷凍保存する場合、まずは用途に合わせて千切りなどにカットし、生のままもしくはゆでたり炒めたりした後、熱を冷まして冷凍用保存袋に入れて、金属トレイにのせてから冷凍保存します。冷凍保存なら1か月ほど保存できます。
まずはカットしたパプリカを茹でて、1分ほど茹でたらざるに上げて熱を冷まします。熱がさめたら冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。
ちなみにパプリカは半分にカットしてからへたをちぎって取りますが、これだとどうしても余分にへた周りまで取ってしまいます。
100均でパプリカのへたがきれいに無駄なくとれる便利グッズを見つけたので、以下の動画で使えるのかどうかを検証してみました。併せて参考にしてみてください。
茹でたパプリカを冷凍保存するときはしっかりと水を切ってキッチンペーパーなどで水気をよく拭きとってからにしましょう。水気が残っていると冷凍したときに霜ができやすく、霜があると解凍時に味が落ちやすくなります。またパプリカ同士がくっつきやすくなるので、使う時にも不便です。
冷凍保存では急速に冷凍させることが大事です。そこで熱伝導率の高い金属トレイを使います。保存袋に入れたパプリカを金属トレイにのせてから冷凍保存するといいです。
保存袋の空気はしっかりと抜きましょう。空気は熱伝導率が低いので空気が多いと冷えるのにも時間がかかります。
食品の冷凍で大事なのはいかに早く冷凍するかですが、そのためにも保存する際は食材をなるべく薄く平らにして保存しましょう。こうすると素早く均一に冷凍することができます。また解凍時の時間も短縮することができます。
冷凍保存ではつい使いそびれて、長く保存してしまいがちです。後になってみた時にいつ保存したのかがわからないと、まだ大丈夫なのかどうかも判断しづらいものです。そこで保存袋に保存した日付と中身を記入しておくようにします。
ちなみに冷凍用保存袋といえばジップロックが有名ですが、こちらはあらかじめ保存袋の表面に日付や保存する食材名を記入する欄がプリントされています。ジップロックはS、M、Lとサイズがあり、スーパーやドラッグストアなどでも売っていますが、ネットでまとめて購入することもできます。
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パプリカをゆでたり炒めた後に冷凍保存して、和え物などに使う場合は前日の夜に冷蔵庫に移して、7〜8時間ほどかけて自然解凍させます。
時間がないときは電子レンジの解凍キーで解凍します。解凍キーがないときは強さを弱にして様子を見ながら解凍します
汁ものや煮物、炒め物など加熱して調理する場合は、凍ったままそのまま入れてもかまいません。解凍する手間が省けるので使いやすいです。
パプリカは作りおきのおかずにして冷凍保存することもできます。忙しいときにレンジでチンするだけで手軽に一品増やせるので便利です。冷蔵庫で保存するなら4〜5日、冷凍庫なら2週間は保存できます。ここではパプリカのきんぴらの作り方を紹介します。
作り方はまずはパプリカとピーマンを半分に切って、種とワタを取って少し太めに千切りにします。次にフライパンにごま油を引いて強火で熱し、カットしたパプリカとピーマンを加えてしんなりするまで炒めます。そして酒、しょうゆ、砂糖を加えてさらに炒めます。最後に塩で味付けして出来上がります。
パプリカの作りおきは冷蔵庫なら容器に入れて保存してもいいですが、冷凍なら冷凍用保存袋に入れて保存した方がいいです。保存袋なら空気を抜きやすいので保存性が上がります。また平らにして入れれば冷却もしやすくなります。
作り置きにしたパプリカを解凍する場合はそのまま加熱するのではなく、いったん電子レンジの解凍キーで解凍させてから加熱しましょう。そのままだと保存袋が熱に耐えきれなくて溶けてしまうかもしれません。いったん解凍キーで解凍した後は、耐熱容器に移してからさらにレンジで加熱して温めるといいです。
そもそも冷凍庫の保存温度はどのくらいなのでしょうか。冷蔵庫の場合は0〜5度ぐらいに設定されていますが、冷凍庫だとしっかりと冷凍させるためにマイナス18度に設定されています。製品によっては急速に冷凍させるためにマイナス30度に設定されているものもあるようです。
パプリカは冷蔵庫の野菜室でも保存可能です。パプリカを一つずつ新聞紙で包み、ポリ袋に入れて軽く口をしめて保存します。こちらは10日ほど保存できます。
パプリカを千切りにしてざるに並べ、2日ほど天日干しにしてから保存袋に入れ、冷蔵庫で保存で1か月ほど保存できます。パプリカの保存方法全般についてはパプリカの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
ちなみに以下の動画では実際に新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
パプリカの冷凍保存や解凍方法について見ていきましたが、鮮度のいいパプリカの見分け方についても紹介します。パプリカは鮮度が落ちてくるとまず最初にへたの部分に現れます。したがって下手の切り口がみずみずしいか、へたが黒ずんでいないかを確認します。そしてパプリカ全体で色つやがよく、張りがあるかどうかも見ます。
手に取ってみて張りや弾力があり、重みのあるものも良品です。切ってみた時に断面が肉厚なものもいいです。詳しくはおいしいパプリカの見分け方・選び方で解説しています。
また下の動画でもパプリカの見分け方・選び方を解説しているので合わせて参考にしてみてください。