大葉は乾燥に弱く上手に保存しないと鮮度が落ちるのも早いといいます。そこで今回は大葉の保存方法をいくつか試してみて、その保存効果がどのくらいなのかを実際に検証してみることにします。
まずは保存方法の紹介です。大葉は乾燥しやすいのでこのようにポリ袋に入れて口をしめて保存します。
もう一つはさらに乾燥を防ぐためこのように大葉がおさまるビンか容器に入れ、そこに少し水を入れます。
この水に大葉の茎の切り口が浸かるように立てかけます。
乾燥しないようにふたをして野菜室で保存します。
そして最後は比較のために何もせずにそのまま野菜室で保存します。この3つの保存方法で保存効果を比較検証していきます。
まずはポリ袋に入れて保存する大葉(青じそ)です。こちらは1日目です。ハリもあってみずみずしいです。
こちらは2日目です。若干ハリが弱くなってきた感じがします。
こちらは3日目です。ハリとともにつやも少しなくなってきている感じがします。
こちらは5日目です。3日目からさらにしなっとしてきています。
こちらは1週間目です。もうだいぶしなびてきています。しっかりとポリ袋に入れて乾燥対策を講じていたので、通常の野菜ならハリやみずみずしさも維持できるのですが、大葉の場合は乾燥しやすいので、ポリ袋に入れても1週間もすればこんなにもしなびてしまうようです。
1週間目までの変化を並べるとこんな感じです。2日目でもややしなびれてきていて、そこから日を追うごとにしなびて行っているのがわかるかと思います。
ちなみに1週間目の大葉を持ってみるとこんな感じで、ハリもなくしなっと垂れさがっています。
重さの変化も見ていきます。1日目は1.086gです。2日目は0.910g(-16.3%)、3日目は0.856g(-21.2%)5日目は0.732g(-32.6%)、1週間目は0.589g(-45.8%)です。
ポリ袋に入れていたにもかかわらず、1週間で半分近くにまで重さが減ってしまいました。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のポリ袋に入れて保存する大葉 | 1.086g |
2日目のポリ袋に入れて保存した大葉 | 0.910g(-16.3%) |
3日目のポリ袋に入れて保存した大葉 | 0.856g(-21.2%) |
5日目のポリ袋に入れて保存した大葉 | 0.732g(-32.6%) |
1週間目のポリ袋に入れて保存した大葉 | 0.589g(-45.8%) |
次は切り口を水に浸して保存する大葉(青じそ)です。こちらは1日目です。こちらもハリとみずみずしさがあります。
こちらは1週間目です。初日と比べるとやや濃い緑が明るくなってきている感じはしますが、ハリつやに関しては全然変わっていません。
入れていた容器の影響で少し丸まった形でおさまっていたので全体的にそり気味ではありますが、
1週間目までの変化はこんな感じです。徐々にそってきているのと、色が少し明るくなってきてはいますが、ハリやみずみずしさにほぼ変化がないのがわかるかと思います。
こちらも1週間目の大葉を手に取るとこんな感じで、しっかりとハリがあるのがわかるかと思います。
ポリ袋の方と比べるとこんな感じです。ハリが全然違うのがわかるかと思います。
重さの変化も見ていきます。1日目は0.962gです。2日目は1.002g(+4.1%)、3日目は0.994g(+3.3%)5日目は0.903g(-6.2%)、1週間目は0.923g(-4.1%)です。こちらは1週間たってもそんなに重さは減っていません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の水に浸けて保存する大葉 | 0.962g |
2日目の水に浸けて保存した大葉 | 1.002g(+4.1%) |
3日目の水に浸けて保存した大葉 | 0.994g(+3.3%) |
5日目の水に浸けて保存した大葉 | 0.903g(-6.2%) |
1週間目の水に浸けて保存した大葉 | 0.923g(-4.1%) |
最後は何もせずにそのまま野菜室で保存する大葉(青じそ)です。こちらは1日目です。ハリつやがあってみずみずしいです。
こちらは2日目です。たった1日でここまで大きくしなびれてしまいました。何もしないでそのまま野菜室で保存すると1日で相当乾燥が進んでしまいます。すでに相当乾燥してしまっているのでそのまま保存する方法での検証は2日目までとします。
2日目までの変化を並べるとこんな感じです。大きくしなびてしまっているのがわかるかと思います。
保存方法ごとの変化を並べるとこんな感じです。1週間目のポリ袋に入れて保存した大葉もかなりしなびれていますが、そのまま保存したものはたったの2日目でさらに乾燥が進んでいます。
重さの変化も見ていきます。1日目は0.998gです。2日目は0.386g(-61.4%)です。1日で水分が大幅に抜けてしまったのがわかるかと思います。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のそのまま保存する大葉 | 0.998g |
2日目のそのまま保存した大葉 | 0.386g(-61.4%) |
保存方法ごとの重さの変化を並べるとこんな感じです。やはりそのまま保存したものが2日目にもかかわらず最も重さの減りが多いです。
ちなみにしなびてしまった大葉も、再生させて再びハリやみずみずしさを取り戻すこともできます。このように水に浸けて冷蔵庫においておくという方法です。
これで6時間ほど置いておくとこのようにかなりハリが元に戻ります。詳しくはしなびた大葉(青じそ)が本当に元通りになるの?、復活術、再生術を実践しますで解説しています。
ちなみに水に茎の先をつけて保存した大葉ですが、水に浸けたことで味は薄まってしまったのではないかと気になったので、味の方も確認してみました。
比較としてしなびてはしまいましたが、水には浸けずにポリ袋に入れて保存した大葉と食べ比べてみました。食べてみた結果は味はどちらもそんなに差はなくて、しっかりと大葉の香りや風味がありました。
水に浸けたのは茎先だけだったので、さほど味には影響しなかったようです。食感の方はやはり水に浸けていたほうがしっかりとハリがあってよかったです。
ちなみに今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は大葉を瓶に入れて水を入れ、ふたをして保存しましたが、瓶の場合は丸いので入れる大葉が少ないと倒れて全体が水に浸かってしまうこともあります。
そんなときに便利なのが100円ショップのダイソーで市販されているこちらの「大葉保存ケース」です。
大葉を収納しやすいようにこのように平たい箱状になっていて、ふたを開閉できるので大葉を入れてしっかりと閉めておくこともできます。
さらに底がV字型になっていて、少ない水でも水に浸けて保存することができます。
このように大葉を水に浸けて保存するのに特化した商品なので、使いやすくて非常に便利です。価格は110円(税込)でした。実際に使ってみた感想についてはダイソーの大葉保存ケースって本当に使えるの?水に浸けずに保存したのと比べてみたら驚きの結果に!でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回は大葉の保存方法が本当に効果があるのかどうかを検証してみました。以外にもポリ袋に入れるだけだと1週間もするとかなりしなびてしまいました。
一方で茎の先を水に浸ける方法なら1週間たってもしっかりとハリやみずみずしさを維持することができます。なので大葉を保存する場合はこちらの方法をおすすめします。