よく行くスーパーで、表面が黒く変色したにんじんが見切り品として売られていました。え、これ食べれるのと一瞬目を疑いましたが、売られている以上は食べれるのではないかと思い、試しに買ってみることにしました。
今回はこの黒く変色したにんじんを実際に食べて見て、味や食感はどうなのか、食べても大丈夫なのかどうかを実際に検証してみることにします。
まずはこちらが売られていた黒く変色したにんじん1袋です。価格は驚きの50円(税抜き)でした。
こちらは表面が黒く変色したにんじんです。全体的にかなり黒ずんでいるのがわかるかと思います。
大きさはだいたいこんな感じです。
通常のにんじんと比べるとこんな感じです。大きさ自体は通常のにんじんとそんなに変わりません。
ちなみににんじんが黒く変色するのはにんじんに含まれる色素成分のポリフェノールの影響で、ポリフェノールが空気中の酸素によって酸化してくると徐々に黒く変色してきます。
なので保存が長期になってくるとこのようにだんだんと黒く変色してきます。
一方こちらは通常のオレンジ色の奇麗なにんじんです。特に変色などは見られず色つやもよく奇麗な状態なのがわかるかと思います。普段スーパーなどで見かけるにんじんはこちらだと思います。
並べるとこんな感じです。色見が全然違うのがわかるかと思います。
ちなみににんじんは比較的きちんとした保存方法で保存すれば長持ちする野菜の一つです。こちらはポリ袋に入れて3週間保存したにんじんですが、このように奇麗な状態です。
なのでこちらの見切り品のにんじんは、店頭に並んでからかなり日にちのたったものであることが予想されます。
にんじんは乾燥した環境で保存してもしなびてくるととともに色も黒く変色してきます。こちらはそのまま野菜室で保存して1週間たったにんじんです。表面がしなびてきていると同時に色も黒く変色してきています。
ちなみににんじんの保存方法の検証についてはにんじんの保存方法と保存期間、長持ちのコツでも取り上げているので、こちらも参考にしてみてください。
こちらの黒く変色したにんじんですが、このように指で押さえたり曲げたりして見ると少しですが身が柔らかくなってきているのがわかるかと思います。
こちらは変色のないきれいなにんじんです。表面もしっかりと固くて曲げようとしても曲がりません。
黒く変色したにんじんですが、中はどうなっているのでしょうか。気になったのでまずは表面の皮をピーラーでむいてみることにします。
こちらは皮をむいた黒ずんだにんじんです。意外なことに中はきれいなオレンジ色でした。変色しているのも表面だけで、中は通常のにんじんとそれほど変わらない色なようです。これなら見た目にも食べても大丈夫そうな気はします。
むく前の黒く変色したにんじんと並べるとこんな感じです。中が奇麗なオレンジ色なのがわかるかと思います。
ちなみに奇麗なにんじんの皮をおなじ用にピーラーでむいてみるとこんな感じです。こちらは中も問題なくきれいなオレンジ色をしています。
並べるとこんな感じです。どちらも中の色にそんなに違いは見られまえん。
一応断面がどうなっているかも確認してみましょう。こちらは黒く変色したにんじんをカットした断面です。断面もこのように奇麗なオレンジ色をしています。
通常のにんじんの断面と比較するとこんな感じです。どちらもきれいな断面ですが、表面が黒く変色していたにんじんの方が少しオレンジが濃い感じがします。
それでは気になる味の方について食べ比べてみることにします。こちらは表面がオレンジ色の通常のにんじんを輪切りにしたものです。
食べて見たところにんじんの風味や甘みがしっかりとあって生でもおいしくいただけます。食感もよかったです。
こちらは表面が黒く変色したにんじんを輪切りにしたものです。食べて見たところこちらは大分にんじんの甘みが薄れていました。その分にんじん臭さが強調されていて、食べれないことはありませんが、きれいな方のにんじんと比べるとだいぶ味は落ちる感じがしました。
食感の方はそんなに変わりませんでした。
それぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
生の場合は味にだいぶ差が出たので、今度はフライパンで炒めて加熱調理してから食べて見ることにしました。このように油を引いて加熱したフライパンに輪切りにしたにんじんを加え、炒めました。
こちらは通常のにんじんを炒めたものです。炒めることで甘みが増し、おいしかったです。食感も加熱することで柔らかくなってよかったです。
一方こちらは黒く変色した方のにんじんを炒めたものです。こちらも甘みが増していましたが、やはり生のにんじんに比べると味は薄いです。ただ生の時に感じたにんじん臭さは大分なくなり、大分食べやすくなっています。
生の場合は味の落ち具合が大きかったので、あまり生のまま食べたい感じはしませんでしたが、加熱した場合は十分料理に使えそうです。食感はこちらも適度に柔らかくてよかったです。
こちらもそれぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに黒く変色したにんじんについては以下の動画でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。
今回は黒く変色したにんじんがまだ食べられるのか、味や食感はどうなのかを実際に食べて検証しました。結果は黒く変色していても皮をむけば中はきれいなオレンジ色で、傷んだ感じはありませんでした。
味の方は生で食べても炒めて食べてもやはり、きれいなにんじんに比べると味は落ちていました。ただ加熱すると大分食べやすくなります。また食べた翌日におなかを壊すといったこともなかったので、食べること自体は問題なさそうです。