HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > 焼きナスって冷凍保存できないの?検証してみたら意外な事実が?
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焼きナスといえばナスの定番料理の一つですが、冷凍保存しておくことはできるのでしょうか。冷凍保存で味や食感は落ちてしまわないのでしょうか。
気になったので今回実際に冷凍して解凍したものと冷凍していないもので食べ比べて見て検証してみることにします。
今回の検証では冷凍した焼きナスと冷凍していない焼きナスの比較だけでなく、さらに生のまま冷凍したナスを焼きナスにしたものとも食べ比べて見て、ナスの冷凍自体は生の方がいいのか、焼きナスにしてからの方がいいのかも合わせてみていきます。
まずは焼きナスの作り方を紹介します。ナスのガクの長く伸びた部分に包丁でぐるっと一周切れ目を入れて、このようにカットします。
ナスの身に縦に2cm間隔ほどで包丁で切れ目を入れます。
次に魚焼きグリルにナスを並べ入れ、強火で火にかけます。両面グリルの場合はこのまま6分ほど、片面グリルの場合は表6分、裏6分と途中で上下をひっくり返します。
焼き加減は箸で押してみて身が柔らかくなっていたらちょうどいいです。
あとはトレイに取り出します。ナスはこのままだとかなり熱いので皮をむくのも大変です。なので10分ほど置いておくといいです。この間に余熱でさらにしっかりと火も入ります。
あとは奇麗に皮をむきます。むくときはガク側の付け根の部分につまようじなどを差し込みこのように付け根をはがすとむきやすいです。
こちらは皮をむいた焼きナスです。
ここでは魚焼きグリルで焼く方法を紹介しましたが、フライパンやレンジで作る方法はどうなのでしょうか。気になったので実際に試してみました。結果は以下の通りです。
レンジで加熱したものは香ばしさがなくて味がいまいちでしたが、魚焼きグリルやフライパンで作ったものはしっかりと香ばしさも出ておいしかったです。
ただフライパンの場合は空焼きに近い状態になるのでフライパンの素材にダメージが出ないかどうかも気になるところです。なのでおすすめなのは魚焼きグリルでの方法になります。
実際に食べ比べて見た結果については焼きナス作るなら魚焼きグリルとフライパン、レンジのどれが正解?検証したら意外な結果に!でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。
皮をむいたらしっかりと冷めるまで待ち、冷凍用の保存袋に入れ、ストローなどで中の空気を抜いて密封に近い状態にします。これで冷凍保存します。
ちなみに比較のために生のまま冷凍保存するナスも見ていきます。冷凍した後にそのまま焼きナスに調理するので、先にこちらもガクの部分をカットして、身にも縦に包丁で切れ目を入れておきます。
これを冷凍用保存袋に入れ、こちらも冷凍保存します。
それでは冷凍保存した焼きナスを解凍してみることにします。解凍は流水解凍で行います。まずはこちらが冷凍した焼きナスです。完全に冷凍されて固くなっています。
軽く叩いてみてもコンコンっと金属のような音がします。こちらを流水解凍します。
冷凍の焼きナスをこのようにポリ袋に入れ、ストローなどで中の空気を吸って密封にして口を閉めます。
これを容器に入れ、流水にさらします。このまま流水解凍します。水温は25度ほどで16分ほどで解凍できました。
こちらが流水解凍した焼きナスです。解凍によりこのようにだいぶ水分が染み出てきました。これが味や食感にどう影響してくるのかも気になるところです。
冷凍前と冷凍後、流水解凍後を並べるとこんな感じです。解凍すると冷凍前と同じような状態に戻っています。
こちらを食べやすいようにカットしました。実際に食べてみたところ特に変な味もなく焼きナスの味や香り、香ばしい風味もしっかりあって普通においしかったです。食感もしっとり柔らかくてよかったです。
次に調理して冷めるまで置いておいた焼きナスを食べてみることにします。ちなみにこちらは冷凍したものではありません。
食べてみたところナスの味や香り、香ばしい風味もしっかりあっておいしかったです。正直冷凍して解凍したものと比べてもそんなに差はありませんでした。結構差は出るんじゃないかなと思っていたので、これは意外でした。
食感はこちらはやや果肉が密でしっかり詰まっている印象でよかったです。
2つを食べ比べて見た結果は味に関しては意外にもそんなに差はありませんでした。食感の方は冷凍してないものの方が果肉が密で、しっかり詰まっている感じでよかったです。
冷凍の方は解凍した際に水分がやや出てしまっていたので、その分が食感の差につながってしまったのだと思います。ただ食感の差は少しありましたがどちらも十分おいしかったです。
星で表すなら冷凍していない焼きナスが星5なら、冷凍した焼きナスは星4.5といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに比較のために生でそのまま冷凍してから焼いた焼きナスとも食べ比べてみました。こちらは生で1本そのまま冷凍した焼きナスです。
これを魚焼きグリルに入れ、通常裏表で合計12分ほど加熱しますが、冷凍から加熱するので少し眺めで20分ほど加熱しました。
こちらが生のまま冷凍したナスで作った焼きナスです。
こちらは皮をむいたものです。冷凍していないナスで作った焼きナスに比べるとやや果肉が黒ずんでいるように見えます。
比較するとこんな感じです。大分色味が違うのがわかるかと思います。
こちらはカットしたものです。色からしてあまりおいしそうではないのですが食べて見ないことにはわかりません。
で実際に食べてみたところ味の方はナスの味や香ばしい風味はありますが、味自体があまりおいしくはありません。食感はしっとりとしてそんなに悪くはないです。
焼きナスにして冷凍して解凍したものと比べてみると、焼きナスにして冷凍したものが星4.5なら、生で冷凍して焼きナスにしたものは星1といった感じです。どうやらナスは生では冷凍しない方がよさそうです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回は焼きナスは冷凍してもおいしいのかどうかを検証してみました。結果はいい意味で予想外でした。食感は解凍の際に水分が抜けてやや果肉の密さが落ちてはしまいますが、そこまで悪くはないです。
味に関してはほとんど変わりませんでした。焼きナスは冷凍して解凍しても十分おいしくいただけることがわかりました。
ナスがたくさん余ってすぐに使いきれなさそうな場合は焼きナスにして冷凍保存しておくのもいいかと思います。冷凍して置けば解凍するだけですぐに食べれるので料理の時短にもなって便利です。