HOME > 食材の見分け方・選び方 > 菜の花(なばな)の見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!
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菜の花はなばな、花菜ともいい日本で古くから食べられてきた野菜の一つです。菜の花には茎と葉、花を食べる和種と主に茎と葉を食べる洋種の2種類に分かれます。
今回はこの菜の花の見分け方・選び方を鮮度のいいものと悪いものを比較しながらわかりやすく解説していきます。
菜の花(なばな)は周年出回っていますが、寒くなってくる時期からおいしくなります。旬は11月から3月です。主な産地は徳島、千葉、見栄、香川、高知です。
なばなは花には苦みがあるので、通常花が咲く前の若い時期に収穫されます。なので選ぶ際はつぼみが小さく締まっているものがいいです。
開いて黄色い花が出ているものは鮮度が落ちています。口当たりも悪く苦みも出てきます。
並べてみるとこんな感じです。左はつぼみがしっかりと締まっている菜の花で、右はつぼみが開いて黄色い花が咲いている菜の花です。見た目には鮮やかですが、味や食感は落ちます。
ちなみに花が咲いた菜の花もこの程度なら味に苦みなどもほとんどありません。ただ花が咲きかけているので、購入してたらその日のうちか翌日までには食べるようにした方がいいです。
このぐらいまで花が咲いてくると少し苦みが出てきます。上の状態の様に何本も花が咲いてくると苦みもだいぶ出てくるので避けた方がいいです。
それから菜の花の保存に失敗して黄色い花が咲いてしまった失敗談と、実際にどんな味がするのかについては菜の花(なばな)の蕾が開いて黄色い花が!間違った保存法でこんなことに!ちなみにまだ食べれるの?でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。
菜の花の鮮度のいいものはこのように葉もみずみずしくて、しっかりとハリもあります。
鮮度が落ちてくるとこのように葉にもハリがなくなり、しなっとしてきます。
並べてみるとこんな感じです。左は葉にハリのある菜の花で、右は葉がしなっとした菜の花です。並べてみるとハリの違いがよくわかるかと思います。
ただこの状態であればまだハリやみずみずしさを復活させる方法はあります。やり方はこのようにペットボトルに水を入れ、しなびた菜の花を水に浸けておくという方法です。
これで野菜室で1日置いておくとこのように1日でかなりハリが元に戻ります。詳しくはしなびた菜の花が元通りになるの?復活術、再生術を検証しますで解説しています。
葉は鮮やかな緑色のものがいいです。
鮮度が落ちてくると葉の緑も色あせて薄い黄緑色になってきます。
並べてみるとこんな感じです。左は葉が鮮やかな緑色の菜の花で、右は葉の緑が色あせてきた菜の花です。並べてみると色の違いがよくわかるかと思います。
菜の花で鮮度のいいものは、カットした茎の断面がこのように奇麗な黄緑色でみずみずしいです。
鮮度が落ちてくると断面も乾燥してきて、色も黒ずんで来ているつぶ分が見られます。
並べてみるとこんな感じです。左は茎の断面が奇麗でみずみずしい菜の花で、右は断面が乾燥して変色も見られる菜の花です。
菜の花は鮮度のいいものはしっかりとハリがあるので、手で持ってみてもピンとまっすぐに立ちます。
鮮度が落ちるとこのように持ってみても、しなっと垂れ下がってきます。
並べてみるとこんな感じです。左はぴんと立つ菜の花で、右は垂れ下がった菜の花です。並べてみると一目で違いが判るかと思います。
菜の花は茎の部分を触ってみてこのようにハリがあって適度に固いものがいいです。
触ってみてこのようにぐにゃっと曲がってしまうようなものは鮮度が落ちてきています。
並べてみるとこんな感じです。左は茎が適度に固い菜の花で、右は茎が柔らかい菜の花です。固さの違いがよくわかるかと思います。
以下では菜の花(なばな)の見分け方・選び方を動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
おいしい菜の花を買ってきても傷んでしまっては元も子もありません。そこで菜の花の保存方法についても紹介します。菜の花は新聞紙で包んでから霧吹きで軽く湿らせ、ポリ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。これで5日間は持ちます。
ほかにも茹でてから切り分け、冷凍保存してもいいです。冷凍保存なら1か月は持ちます。くわしくは菜の花(なばな)の保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。
最後に菜の花を見分ける際に、チェックするポイントをまとめてみます。まずは菜の花はつぼみが開いてなくて締まっているものがいいです。
葉は鮮やかな緑で、ハリやみずみずしさのあるもの、茎の切り口もみずみずしいものが新鮮です。触ってみてピンと立つものも良品です。