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もやしの保存方法と保存期間、長持ちのコツ

もやしの画像

はじめに

もやしは日持ちしづらい野菜の一つで、上手に保存しないとすぐに傷みが来てしまいます。そこで今回はもやしの様々な保存方法について取り上げ、実際に使えるのかどうかを検証していきます。

もやしの冷蔵保存

もやしをそのまま冷蔵保存

もやしはそのまま保存すると鮮度が落ちやすいと言われています。そこで実際に袋に入った状態でそのまま保存したもやしと、先にレンジで加熱してから冷蔵保存したもやしで、どちらの方がより鮮度が維持できるのかを検証してみることとにします。

まずはそれぞれの保存方法についての紹介です。もやしをそのまま保存する場合は袋から出さずにそのまま冷蔵庫の野菜室で保存します。

もやしを生で袋に入ったまま冷蔵保存

袋は密封に近い状態になっているので、開封してしまうと中に空気が入ってしまい、酸素が入って酸化が進んでしまいます。そうすると鮮度の落ちも早くなることが予想されます。なので袋は開封せずにそのまま保存しました。

もやしをレンジで加熱してから冷蔵保存

レンジで加熱する場合はまずは耐熱容器にもやしを入れ、上から軽くラップをのせます。

もやしを耐熱容器に入れてラップをのせる

このままレンジで加熱します。加熱時間はもやし200gに対して600Wで2分30秒、500Wなら3分です。

もやしをレンジで加熱する

加熱したらざるにあげて冷まします。

レンジで加熱したもやしをざるにあげて冷ます

冷めたらこのようにポリ袋に入れ、ストローなどで中の空気を吸ってなるべく密封に近い状態にします。これを口をしめて野菜室で保存します。

もやしをレンジで加熱してからポリ袋に入れて冷蔵保存

そのまま冷蔵保存したもやしの変化

そのまま冷蔵保存したもやしの見た目の変化

それではそれぞれの変化を見ていきます。まずはそのまま保存したもやしです。

こちらは1日目です。色もきれいでハリもしっかりあります。

もやしを生で袋に入ったまま冷蔵保存1日目

こちらは3日目です。若干濁ってきたかなという気もしなくもないですが、ほぼ変化はないです。

もやしを生で袋に入ったまま冷蔵保存3日目

こちらは5日目です。少し色が黄色がかってきている感じがします。袋に記載された消費期限が4日だったのでこの時点で消費期限から1日過ぎています。

もやしを生で袋に入ったまま冷蔵保存5日目

こちらは1週間目です。さらに全体に黄色みがかってきています。ただ見たところ溶けたり傷んだりした様子はないです。

もやしを生で袋に入ったまま冷蔵保存1週間目

1週間目までの変化を並べてみるとこんな感じです。徐々に変色してきているのがわかるかと思います。

生で冷蔵保存したもやしの1週間目までの見た目の変化

袋から取り出すとこんな感じです。少しもやし臭さがきつくなっている感じがします。さすがに1週間なので傷む手前なのかなといった感じです。

1週間生のまま冷蔵保存したもやし

初日のもやしと比べるとこんな感じです。だいぶ色が変わっているのがわかるかと思います。

初日のもやしと1週間生で冷蔵保存したもやし

そのまま冷蔵保存したもやしの味や食感は?

それでは実際に食べてみることにします。このようにもやしを耐熱容器に入れたら上からラップをのせます。このままレンジで加熱します。加熱時間はもやし200gで600Wで2分30秒、500Wなら3分です。

1週間生のまま冷蔵保存したもやしをレンジで加熱

こちらはレンジで加熱したものです。食べてみたところもやしの味や風味がありますが、だいぶ薄味になっています。またもやし臭さも少し強めです。食感はシャキシャキ感が弱くなっています。

生で1週間冷蔵保存してレンチンしたもやし

ちなみに今回は検証のために消費期限が3日過ぎたものを食べてみましたが、消費期限が過ぎたものを食べるのはおすすめはしません。そのまま保存したものを食べる場合はあくまで消費期限内にしてください。

先にレンジで加熱してから冷蔵保存したもやしの変化

レンチンしてから冷蔵保存したもやしの見た目の変化

次は先にレンジで加熱してから保存したもやしです。こちらは1日目です。レンジで加熱して色も少し黄色がかっています。

2分30秒レンジで蒸し焼きにしたもやし

こちらは3日目です。色は若干ですが濁ってきています。食べてみても特に変な味もしませんでした。

もやしをレンチンしてから冷蔵保存3日目

こちらは5日目です。色は3日目よりも少し濁ってきています。食べてみても特に変な味もしませんでした。

もやしをレンチンしてから冷蔵保存5日目

そのまま保存してから茹でたもやしと比べてみるとこんな感じです。

こちらは1週間目です。色は5日目よりも少し黒っぽくなってきています。

もやしをレンチンしてから冷蔵保存1週間目

1週間目までの変化の様子を並べるとこんな感じです。こちらも色が変わってきている様子がわかるかと思います。

レンチンしてから冷蔵保存したもやしの1週間目までの見た目の変化

そのまま保存してからレンジで加熱したもやしと比べてみるとこんな感じです。色は先にレンジで加熱して冷蔵したものの方がやや黒っぽいです。

生のまま1週間冷蔵保存してレンチンしたもやしとレンチンしてから1週間冷蔵保存したもやしを比較

レンチンしてから冷蔵保存したもやしの味や食感は?

レンチンしてから1週間冷蔵保存したもやしを食べてみましたがもやしの味や風味もしっかりあっておいしかったです。食感もシャキシャキ感はしっかりあります。

それぞれ食べ比べてみた感想は?

一応比較のためにその日に買ってきてレンジで加熱したもやしも食べてみました。こちらはもやしの味や風味も濃厚でおいしかったです。食感もシャキシャキ感がよりしっかりあってよかったです。

それぞれ食べ比べてみた感想はそのまま保存したものは食べれはしましたが、味や食感は大分落ちていて、もやし臭さも少し強かったです。

一方先にレンジで加熱してから冷蔵保存したものは味や風味がまだ大分しっかりあって、食感もシャキシャキ感はそのまま保存したものよりもよかったです。ただやはりその日に買ってきたモヤシよりは少し味や食感は落ちました。

星で表すならその日に買ったモヤシが星5なら先にレンチンして保存したものが星4.3、そのまま保存したものが星2.3といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。

その日のもやしと生で1週間冷蔵保存したもやしとレンチンして1週間冷蔵保存したもやしの味や食感の違い

冷蔵保存するならそのままとレンジのどっちが正解?

今回はもやしを冷蔵保存するならそのままの方がいいのか、先にレンジで加熱してからの方がいいのかを検証しました。結果はレンジで加熱してから保存したものの方が味や風味、シャキシャキ感がしっかり残っていてよかったです。

なのですぐに使いきれなくて消費期限を超えそうだなと思われる場合は、先にレンジで加熱してから冷蔵保存するのをおすすめします。

ちなみに今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。

もやしを水に浸けて冷蔵保存する方法は?

もやしを水に浸けて冷蔵保存する

もやしを冷蔵保存する場合は先にレンジで加熱してから冷凍保存する方法以外にも、水に浸けて保存するという方法もあります。こちらも試してみることにします。

もやしを開封したらこのように容器に入れ、もやしが浸る程度に水を入れます。あとはふたをして冷蔵庫で保存します。もやしの水は3日に1度は交換してください。

もやしを水に浸ける

こちらは初日から1週間目までのもやしの変化です。このように1週間たっても白さを維持しています。

水に浸けて冷蔵保存したもやしの1週間目までの見た目の変化

水に浸けて冷蔵保存したもやしの味や食感は?

気になる味の方ですがこちもレンジで加熱してから食べてみることにします。こちらはレンジで加熱したものです。食べてみたところ特にもやし臭さなどもなくもやしの味と風味がりました。

レンジで加熱した水に浸けて1週間冷蔵保存したもやし

ただそのまま保存したものよりはましですがだいぶ味は薄いです。食感は少しシャキシャキ感が弱い感じです。一応その日に買ってきたモヤシが星5なら、こちらは星3.9といった感じです。

そのまま保存したもやしの星2.3よりは全然ましですが、味や風味は先にレンジで加熱してから冷蔵保存したもやしの星4.3には負ける感じです。

水に浸けて冷蔵保存したもやしについてはもやしは水に浸けて冷蔵保存した方がいいって本当なの?検証してみたら意外な事実が!でも詳しく検証しているので合わせて参考にしてみてください。

もやしを冷凍保存

もやしをレンジで加熱してから冷凍保存

もやしはレンジで加熱してから冷凍保存もできます。まずはもやしを耐熱容器に入れてラップをかぶせます。こちらをレンジで加熱します。加熱時間はもやし200gに対して600Wで2分30秒、500Wなら3分です。

もやしを耐熱容器に入れてラップをのせる

加熱したらざるにあげて冷めるまで待ち、保存袋に入れて冷凍保存します。これで1ヵ月は保存ができます。

レンジで加熱したもやしを保存袋に入れて冷凍保存

  • 使う道具 - 冷凍用保存袋
  • 保存方法 - もやしをレンジで加熱してから冷まし、保存袋に入れて冷凍保存
  • 保存期間 - 1ヵ月

冷凍保存したもやしの解凍方法

冷凍した加熱したもやしを炒め物や汁物の具材に利用する場合は、冷凍のまま加えるといいです。ちなみに下の画像は冷凍したレンジで加熱したもやしです。

レンジで加熱してから冷凍したもやし

和え物などに使う場合は流水解凍するといいです。このように冷凍したもやしをポリ袋に入れ、ストローなどで中の空気を吸って密封に近い状態にして口をしめます。

レンジで加熱してから冷凍したもやしをポリ袋に入れて密封する

これを容器に入れて上から水を流して流水解凍します。水温は25度ほどで5分ほどで解凍できました。

レンジで加熱してから冷凍したもやしを流水解凍する

こちらは流水解凍したものですが、味もよくシャキシャキ感もしっかりあっておいしかったです。もやしの冷凍保存の方法についてはもやしの冷凍保存は生とレンジ後のどっちが正解?検証したら意外な結果に!でも詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみて下さい。

レンジで加熱してから冷凍して流水解凍したもやし

まとめ

今回もやしの様々な保存方法についてみていきました。もやしは鮮度の落ちやすい野菜の一つでそのままだとすぐに傷んでしまいます。しかしながら保存方法を工夫することで永く保存することも可能です。

今回紹介したもやしの保存方法を参考にしていただけると幸いです。

※参考書籍
もっとおいしく、ながーく安心 食品の保存テク
まるごと使いきってムダなし!野菜の保存&使いきりレシピ
農家が教える野菜の収穫・保存・料理
間違いだらけの食材保存&調理術
材料の下ごしらえ百科

最終更新日 2024/10/11

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この記事を書いた人

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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