おいしい芽キャベツの見分け方・選び方
はじめに
芽キャベツといえばキャベツの仲間で味もキャベツとよく似ています。芽キャベツはキャベツとは違い長く伸びた茎からたくさんの脇芽がでて、そこで結球して小さな芽キャベツがたくさん実ります。通常のきゃべつは1株に対して一玉のキャベツしかできません。
今回は芽キャベツの見分け方・選び方について旬での見分け方、種類での見分け方、目で見て見分ける方法、手に取って見分ける方法、カットしたものを見分ける方法を紹介します。さらに芽キャベツに含まれる栄養素についても見ていきます。
芽キャベツを旬で選ぶ

芽キャベツは高温や湿気に弱いので出荷は主に11月〜3月に限られます。旬もこの時期になります。輸入物の芽キャベツだとこの時期以外でも出回っていますが、国産物は基本的には時期は限られます。芽キャベツの主な産地は静岡県で、北海道や長野などでも生産されています。
芽キャベツの種類での見分け方・選び方
芽キャベツの特徴
芽キャベツはキャベツの仲間であるケールからベルギーで品種改良されて作られた野菜ですが、芽キャベツにもいくつか種類があります。有名なのは芽キャベツとプチヴェールです。芽キャベツはキャベツに比べて味が濃くややくどさもあります。シチューや煮込み料理、炒め物、ゆでもの、漬物などに利用します。キャベツとの違いは
芽キャベツとキャベツの違いでも詳しく解説しています。
プチヴェールの特徴
プチヴェールとは平成2年に日本で芽キャベツとケール(カールドケ―ル)を交配して作られたものです。芽キャベツと同様長い茎から出る脇芽に葉がついたものですが、芽キャベツのように結球はせず、葉は広がっています。芽キャベツよりもさらに栄養価が高く、サラダやお浸し、和え物、炒め物などに利用されます。
種類 | 見た目 | 特徴 |
芽キャベツ | 直径3〜4cmほどの球状 | キャベツの葉の付け根の茎の部分から伸びる脇芽が結球していくつも連なってできる。ビタミンCの量は通常のキャベツよりも多い。シチューや炒め物、ゆでもの漬物などに。 |
プチヴェール | 葉状のきゃべつ | 芽キャベツが結球せず葉状のモノ。サラダやお浸し、和え物、炒め物などに。 |
芽キャベツの見た目での見分け方・選び方
切り口がきれい
芽キャベツの切り口を見て変色が見られず白くて綺麗なもの、みずみずしいものほど鮮度はいいです。
色は濃い緑
葉の緑色が濃いものがいいです。黄色がかっているものは鮮度が落ちてきています。
芽キャベツの触感での見分け方・選び方
しっかりと固いもの
芽キャベツは触ってみてしっかりと固いものほど、葉がしっかりと巻きつきよく締まっています。
重量感がある
芽キャベツを手に取ってみて重みを感じるもの、重量感のあるものほどいいです。
芽キャベツの重さはどのくらい?
では芽キャベツの重さはどのくらいなのでしょうか。実際計ってみることにしました。検証したのは縦4.3cm、横3.5cmのサイズのものです。

このサイズでの重さは19.1gでした。さらに
芽キャベツの重さは1個で何グラム、大きさやカロリーは?では各サイズの芽キャベツやカットした芽キャベツの重も検証しています。
カットした芽キャベツの見分け方・選び方
芽キャベツはキャベツのように大きくはないのでカットせずそのまま売られていることの方が多いです。芽キャベツは調理で半分にカットした際に、見てみるといいでしょう。葉がしっかりと隙間なく詰まっているものほど良品です。
チェックの大まかな流れ
まずは見た目のチェックです。芽キャベツは緑色の濃くみずみずしいものほどいいです。切り口は変色してなくて白いものを選びます。持ってみてしっかりと固さがあり、重量感のあるものを選びます。
芽キャベツのチェックの流れ
- 葉が濃い緑でみずみずしい
- 切り口が白くて綺麗
- 十分な固さがある
- 持ってみて重量感がある
芽キャベツをネットで購入
芽キャベツは大きなスーパーなどに行けば置いてあることもありますが、小さなスーパーだとなかなか目にする機会が少ないものです。また出荷のシーズンである11月から3月を過ぎると、大きなスーパーでも見かける機会がぐんと減ります。芽キャベツは輸入物もあるので、出荷シーズン以外だと輸入物を置いてあるところもありますが、やはり見かける機会は少ないです。
芽キャベツ独自の味わいや食感などを味わってみたいならネットでの購入も便利です。
芽キャベツの栄養素について
胃の粘膜修復に関わるキャベジンが豊富
芽キャベツにもきゃべつと同様キャベジンが多く含まれます。キャベジンとはビタミンUとも呼ばれるビタミン様物質で、胃の粘膜の修復に必要なたんぱく質の合成に関わります。キャベジンは市販の胃薬の名称にも使われています。
ビタミンCや葉酸も豊富
芽キャベツには体を老化や酸化から守ってくれる抗酸化物質のビタミンCも豊富に含まれます。ビタミンCはこの他肌のはりや潤いには欠かせないコラーゲンの合成にもかかわります。また芽キャベツには貧血や動脈硬化の予防、胎児や子供の成長の維持に欠かせない葉酸も多く含まれます。ビタミンCや葉酸の効果については
ビタミンCの効果・効能、
葉酸の効果・効能で詳しく解説しています。
芽キャベツはカリウムも豊富
この他高血圧や動脈硬化の予防効果もあるカリウムも豊富に含まれます。カリウムの効果については
カリウムの効果・効能で詳しく解説しています。
芽キャベツの保存方法
芽キャベツは寒さには強いですが暑さには強くはないので常温での保存には適していません。保存は冷蔵庫で行いましょう。乾燥しないように湿らせた新聞紙かキッチンタオルで包み、ポリ袋に入れて軽く口を閉めてから冷蔵庫で保存すれば1週間は持ちます。
固めに茹でてから水けをきり冷凍用保存袋に入れて冷凍保存すれば1ヵ月は持ちます。詳しくは
芽キャベツの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
参考書籍
食材図鑑生鮮食材篇
栽培技術・利用方法がわかる野菜・山菜ハンドブック
野菜の基礎知識
野菜のソムリエ
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この記事を書いた人

kain
生活知恵袋管理人のkainです。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。
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