きゅうりはそのままだと鮮度が落ちるのが早いので、通常冷蔵庫で保存する場合はポリ袋に入れて保存します。この際新聞紙やキッチンペーパーで包んでから保存した方がいいのか、そのままポリ袋に入れて保存した方がいいのか、気になるところです。
そこで今回は実際に新聞紙で包んだものと包まないもので保存してみて、きゅうりの鮮度に違いが出るのかどうかを検証してみることにします。
そもそもなんで新聞紙で包むのかというと、そのままポリ袋に入れると、きゅうりから出る水分で蒸れて、水滴がついてきゅうりの傷みが早くなるからだそうです。
それでは実際に検証してみることにします。そのままポリ袋に入れて保存するきゅうりの変化を見ていきます。このようにポリ袋に入れて保存します。
まずは1日目の状態です。ハリつやもあり、色もきれいです。
こちらは3日目です。特に変化は見られません。
ちなみにそのままポリ袋に入れる場合、きゅうりから出る水分で、このようにポリ袋内部に水滴がつくことがあります。濡れたままだと傷みも早くなるので、濡れている場合はキッチンペーパーなどで拭いてから保存しなおすといいです。
1週間目の状態です。特に変化は見られません。
こちらは10日目です。特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左上から1日目、3日目、左下から1週間目、10日目のポリ袋に入れて野菜室で保存したきゅうりです。並べて見ても特に変化がないのがわかるかと思います。
10日間ポリ袋に入れて冷蔵保存したきゅうりのカットした断面はこんな感じです。特に傷んだ様子もなくきれいでみずみずしいです。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは112.7gです。
そこから10日目までの重さの変化はこんな感じです。1日目は112.7g、3日目は112.0g(-0.7%)、1週間目は111.1g(-1.5%)、2週間目は110.2g(-2.3%)です。10日間たってもそんなに重さは減っていません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のポリ袋に入れて保存するきゅうり | 112.7g |
3日目のポリ袋に入れて保存したきゅうり | 112.0g(-0.7%) |
1週間目のポリ袋に入れて保存したきゅうり | 111.1g(-1.5%) |
10日目のポリ袋に入れて保存したきゅうり | 110.2g(-2.3%) |
つぎに新聞紙で包んでからポリ袋に入れて保存する場合を見ていきます。まずはこのようにきゅうりを新聞紙で包みます。これをポリ袋に入れ軽く口をしめてから冷蔵庫の野菜室で保存します。
まずは1日目です。
こちらは3日目です。特に変化は見られません。
こちらは1週間目です。そこまで大きな変化はありません。
こちらは10日目です。見たところそこまで違いは見られません。
並べるとこんな感じです。左上から1日目、3日目、左下から1週間目、10日目の新聞紙に包んでポリ袋に入れてから野菜室で保存したきゅうりです。こちらも初日からそんなに変化は見られません。
そのままポリ袋に入れて保存したものと並べるとこんな感じです。どちらもそんなに違いは見られません。
カットしてみると断面はこんな感じです。こちらも断面はきれいでみずみずしいです。
ポリ袋に入れて保存した方と並べるとこんな感じです。こちらもどちらもそんなに差は見られません。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは119.5gです。
そこから10日目までの重さの変化はこんな感じです。1日目は119.5g、3日目は117.5g(-1.7%)、1週間目は115.8g(-3.1%)、10日目は113.7g(-4.9%)です。こちらはそのままポリ袋に入れたものよりも重さの減りは多いです。
新聞紙で包むことで結露の発生を抑えられる一方、きゅうりから出る水分をよく吸収してしまうことで、重さの減りは多くなってしまったようです。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の新聞紙で包んで保存するきゅうり | 119.5g |
3日目の新聞紙で包んで保存したきゅうり | 117.5g(-1.7%) |
1週間目の新聞紙で包んで保存したきゅうり | 115.8g(-3.8%) |
10日目の新聞紙で包んで保存したきゅうり | 113.7g(-4.9%) |
ちなみにポリ袋にも入れないでそのまま保存した場合はどうなるかも見ていきます。まずは1日目です。ハリもあってきれいです。
こちらは5日目です。表面のハリがなくなりしなっとしてきています。
並べるとこんな感じです。ハリがなくなっていぼの所もへこんで来ています。
保存方法ごとの変化を並べるとこんな感じです。そのまま保存したきゅうりがだいぶしなっとしているのがわかるかと思います。
重さの変化はこんな感じです。1日目は166.9gで5日は147.7g(-11.6%)です。そのままだとかなり重さが減っています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日のそのまま保存するきゅうり | 166.9g |
5日目のそのまま保存したきゅうり | 147.7g(-11.6%) |
保存方法ごとの重さの変化を比べるとこんな感じです。重さの減りが最も多いのはそのまま保存したもので、最も少ないのはポリ袋に入れて保存したものです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はきゅうりを保存する際はそのままポリ袋に入れるのと、新聞紙で包んでからポリ袋に入れるのではどちらがいいのかを検証しました。10日間保存しましたが、どちらも見た目には特に大きな違いは見られませんでした。
ただ重さの方は包んでいた新聞紙がきゅうりから出る水気を吸収したせいか、新聞紙で包んでいたほうが重さの減りが多かったです。なのでより乾燥を抑えたいなら、そのままポリ袋に入れて保存する方法をおすすめします。
ただそのままポリ袋に入れる方法の場合、きゅうりから出る水分でポリ袋内側に水滴がつくことがあります。なので2、3日ごとにチェックしてみて、水滴がついている場合はポリ袋の内側を拭いておく必要があります。そのため多少手間はかかります。
重さの減りは多くなりますが、水分を拭く手間を省きたいなら新聞紙で包んでから保存する方法をおすすめします。