HOME > 間違った野菜の保存方法 > きゅうりが黄色に変色!間違った保存法でこんなことに!ちなみにまだ食べれるの?
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きゅうりも保存の仕方が悪いと実の濃い緑が段々と薄れ、黄色に変色してきます。今回は黄色に変色したきゅうりの保存の失敗談と、変色したきゅうりの味や食感の変化、それから正しいきゅうりの保存方法を紹介します。
きゅうりをはじめとした野菜は乾燥には弱いので適度な湿度が大切です。そこで乾燥しないようにポリ袋に入れて軽く口をしめます。
これを常温で段ボールの中に立てて保存します。
結果的に常温で保存したのがよくなかったわけですが、まずは初日の状態です。きゅうりにもしっかりとハリがあり、みずみずしい状態です。色も濃い緑色をしています。
重さは134.7gです。
この日の気温は22度で、湿度は60%です。
こちらは5日後の状態です。まだこの段階では特に大きな変化は見られません。ハリもありみずみずしさも維持しています。また色も特に変わりはありません。以外でしたがきゅうりは常温でも5日ほどならそこまで大きな変化は見られないようです。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のきゅうりで右は5日目のものです。並べて見てもそんなに変わりはありません。
重さは133.4gで、初日の134.7gからは1.0%減少しています。
ちなみにこの日の気温は22度で、湿度は67%でした。
こちらは1週間目の状態です。ハリや固さ自体はほとんど変わりません。ただキュウリの片側の先が少し色が濃い緑から少し黄緑に変わってきています。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のきゅうりで真ん中は5日目のもの、右は1週間目のもので。1週間目で少し色が変わってきているのがわかるかと思います。
重さは132.9gで、初日の134.7gからは1.4%減少しています。
ちなみにこの日の気温は24度で、湿度は66%でした。
こちらは10日目の状態です。ハリや固さ自体は特に変化はありません。ただ片側がさらに緑の濃さが薄れ、黄緑に変わってきています。
並べてみるとこんな感じです。左上が初日のきゅうりで右上は5日目のもの、左下は1週間目のもので右下は10日目のものです。1週間目から徐々に色が変わってきているのがわかるかと思います。
重さは131.7gで、初日の134.7gからは2.3%減少しています。
ちなみにこの日の気温は24度で、湿度は59%でした。
こちらは2週間目の状態です。2週間目にもなると端がかなり黄色の変色してきました。さすがに色の変化も目立ってきたので検証はここまでにします。
並べてみるとこんな感じです。左上が初日のきゅうりで真ん中上が5日目のきゅうり、右上は1週間目のきゅうりで、左下は10日目のきゅうり、右下は2週間目のきゅうりです。
5日目までそこまで変化のなかったきゅうりが1週間目以降徐々に変色してきているのがわかるかと思います。きゅうりは常温でも比較的鮮度は維持できますが、保存期間が長くなるとさすがに変色などが目立ってくるようです。
ちなみにカットした断面はこんな感じです。色がやや黄色がかっていて、中心が大分水っぽくなっています。
こちらは通常のきゅうりの断面です。こちらは中心までしっかりと身が詰まっています。
並べるとこんな感じです。2週間常温で保存したきゅうりの断面で、右は通常のきゅうりの断面です。並べると違いがよくわかるかと思います。
重さは130.3gで、初日の134.7gからは3.3%減少しています。
ちなみにこの日の気温は24度で、湿度は70%でした。
きゅうりは熟すと味が落ちるので、未熟の状態で収穫され、出荷されます。店頭で見かける濃い緑のきゅうりは実は未熟の状態なのです。未熟のきゅうりも温度の高い環境で時間がたつと、徐々に熟してきて黄色のに変色してくるわけです。
黄色になったきゅうりは熟しているだけなので、食べることはできます。どんな味か気になったので実際に食べて見ることにしました。まずは通常のきゅうりから食べて見ます。
こちらは通常のきゅうりを食べやすいようにカットしたものです。味もしっかりとしたきゅうりの味がして、食感もしゃきっとしていておいしいです。
一方こちらは黄色く変色してきたきゅうりをカットしたものです。味はきゅうりの青っぽさはかなり減っていて、レモンに似た若干の酸味が若干あります。触感はかなり水っぽくなっています。正直なところ、おいしくはありませんでした。
食べられないことはありませんが、かなり味は落ちてしまいます。
並べるとこんな感じです。左は2週間常温保存したきゅうりをカットしたもので、みぎは通常のきゅうりをカットしたものです。中心の水っぽさや色味にだいぶ違いがあるのがわかるかと思います。
今回は22度から24度と比較的過ごしやすい時期にきゅうりを常温保存しましたが、29度から32度と夏の暑い時期に常温保存の場合はどうなるかも検証しました。
まずはこちらが初日の状態です。
これを同じようにポリ袋に入れて室内で常温保存します。
こちらは6日間たったものです。色は少し緑が薄くなってきています。
ただこのように先の方に白カビが生えてしまいました。なので検証は6日目までとしました。きゅうりは夏場は常温保存自体しない方がよさそうです。
こちらはカットした断面ですが、まだ6日なので断面はそこまで黄色には変色していません。ただ種が大分目立ってきています。きゅうりは本来未熟な状態で出荷されるもので、これが熟してくると黄色くなって、中にも種ができてくるそうです。
こちらはまだ黄色くはなってきてはいませんが、高温での保存の影響なのか種が大分はっきりとできてきています。
ちなみにこちらもまずは先の白カビ部分をしっかりとカットして、きれいな部分を薄切りにして食べて見ました。味の方は通常のきゅうりと比べると熟れているせいか、瓜っぽさ、青っぽさは強くなっていましたが、酸味は全然なかったので、まだ全然食べられる味でした。
ちなみに夏場のきゅうりの常温保存についてはきゅうりは夏に常温保存しちゃダメなの?検証してみたら意外な結果に!でも詳しくまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
常温で保存する方法では2週間でだいぶ黄色へと変色してしまったので、次は同じようにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存することにします。
こちらは同じ2週間が経過しても、ハリやみずみずしさは維持していて、色も濃い緑色のままです。
並べるとこんな感じです。左はポリ袋に入れて2週間野菜室で保存したきゅうりで、右は2週間常温で保存したきゅうりです。このように先の方の色味が全然違うのがわかるかと思います。
こちらはカットした断面ですが、2週間たってもこのように身もしっかりと詰まって、変色も見られません。
こちらはポリ袋に入れず、そのままの状態で冷蔵庫の野菜室で保存して、5日間たったきゅうりです。
最初の状態と並べるとこんな感じです。左は初日のきゅうりで、右は5日目のきゅうりです。最初の状態と比べるとかなり乾燥して、しなびているのがわかるかと思います。
重さは147.7gで、初日の166.8gからは11.5%も減少しています。
このように何もしない場合だと乾燥がだいぶ進んでしまいます。
それからそれぞれの保存方法での保存結果を並べるとこんな感じです。左は常温で2週間保存したきゅうりで、真ん中はポリ袋に入れて2週間野菜室で保存したきゅうり、右はそのまま5日間野菜室で保存したきゅうりです。
ポリ袋に入れて野菜室で保存したものは2週間たっても変色も見られず、乾燥もなくみずみずしい状態を維持しているのがわかるかと思います。なので保存するならポリ袋に入れて野菜室で保存する方法をおすすめします。
ちなみに今回の失敗談についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
またきゅうりの保存方法全般についてはきゅうりの保存方法と保存期間、長持ちのコツでも詳しく解説しています。
今回はきゅうりの保存法に失敗して黄色く変色してしまった失敗談について取り上げました。きゅうりは常温でも4、5日なら特に変わりなく保存ができますが、保存期間が長くなると徐々に成熟が進み、黄色に変色してきてしまいます。
一方冷蔵庫の野菜室で保存すれば、2週間目でもまだ全体的に濃い緑色の状態を保つことができます。なので保存するなら冷蔵庫の野菜室で保存するといいです。
ちなみにポリ袋に入れないで保存すると、すぐに乾燥してしなびてしまうので、保存する場合はポリ袋に入れて保存するようにしましょう。