HOME > 間違った野菜の保存方法 > きゅうりに白カビが!この保存法だけはやっちゃダメ!ちなみにまだ食べれるの?
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今回はきゅうりの保存に失敗して白カビを発生させてしまった失敗談と、白カビの生えたきゅうりがまだ食べれるのかどうかを実際に検証してみることにします。
まずは白カビが生えてしまったきゅうりの失敗談の紹介です。乾燥しないようにきゅうりをポリ袋に入れ軽く口をしめます。
これを新聞紙を敷いたダンボールに入れ、夏の暑い時期に室内で常温保存します。
こちらは初日のきゅうりです。濃い緑色でハリとツヤがあります。特に白カビなども見られません。
こちらは3日目です。ポリ袋の口を開いて中からきゅうりをとしだしてみたところ、何やらかび臭い匂いがしてきました。カビが生えてきたのかときゅうりを見てみたところ、長い果実には特に白カビなどは見られません。
ただ先の方に少し白いカビのようなものがついているのが確認できました。匂ってみても少しカビのようなにおいがしました。
こちらは5日目です。全体的に少し緑が薄くなってきている感じです。
先の白カビの生えた部分も少し傷みが広がってきています。
こちらは6日目です。全体的に緑が薄くなりやや黄色がかってきています。
先の方の白カビの部分も傷みが少し広がっています。
さらに反対側の先の方にも白カビが発生してしまいました。さすがに両側に白カビが生えてきたので検証はここまでとします。
きゅうりに白カビが生えるまでの変化を並べるとこんな感じです。上から見た限りだと緑が段々と薄くなってきています。
先の方をアップにしてみるとこのように白カビによる傷みが徐々に広がっているのがわかるかと思います。
ちなみに先の方を少しカットしてみて断面を見てみるとこんな感じです。中は特に傷んではいないようです。ただ種が大分成長してきています。
通常きゅうりは未熟の状態で出荷されますが、成熟が進むと色も黄色っぽくなり、さらに中にこのように種もできてくるようです。通常のきゅうりの断面と比較してみるとこんな感じです。
白カビの生えていた先の方ですが、このように半分にカットしてみると、中はこんな感じです。中まで白カビによる傷みは見られますが、そこまで深くは広がっていないようです。
ちなみに保存期間中の気温と湿度はこんな感じです。まずは1日目です。気温は32度で、湿度は43%です。3日目の気温は29度で、湿度は57%です。5日目の気温は30度で、湿度は54%です。6日目の気温は29度で、湿度は60%です。今回は29度から32度の温度帯での検証でした。
白カビの生えてしまったきゅうりですが、まだ食べられるのかどうか、味の方はどうなっているのかを実際に確認してみることにします。まずは白カビの生えた両端をしっかりとカットします。
残りのカビの生えていない部分を薄切りにして食べて見ます。比較のために先にその日に買ってきたきゅうりを薄切りにしたものを食べて見ます。食べて感想はしっかりときゅうりの味がして味もさっぱりとしていて食べやすかったです。
こちらは夏場に6日間常温保存したきゅうりを薄切りにしたものです。だいぶ種が目立って見えるのがわかるかと思います。食べて見たところ、きゅうりがだいぶ熟れた感じがして、スイカの青い部分のような感じの味がします。まずくはないのですが、通常のきゅうりの方がさっぱりとしています。
それから熟れているので酸味が強いのではないかと思っていたのですが、酸味はほとんどなく、普通に食べられる味でした。おそらくもう少し熟れてくると酸味が増してきておいしくなくなると思われます。それから種はそんなに固くはないのですが、少し口に残る感じがあります。
並べるとこんな感じです。種の成長具合が全然違うのがわかるかと思います。
今回は29度から32度と夏の暑い時期での検証でしたが、これがもう少し涼しい気温で常温保存した場合はどうなるのでしょうか。気になったので22度から24度と比較的過ごしやすい気温でのきゅうりの常温保存も試してみました。
まずは初日の状態です。このように色もきれいです。
こちらを同じようにポリ袋に入れ、常温保存します。
こちらは2週間たったものです。2週間たっても特に白カビなどは発生しませんでした。ただ成熟が進んだのかだいぶ色は黄色っぽくなっています。
カットした断面を見てみるとこのようにかなり黄色っぽくなっているのがわかるかと思います。白カビは生えてはいませんが、常温での保存が2週間と長かったので、成熟は大分進んでしまったようです。
気になる味の方がですが、こちらも薄切りにして実際に食べて見ました。味はきゅうりの味は大分薄れ、代わりにレモンのような酸味が出てきています。正直おいしくはありませんでした。
夏場に6日間保存したきゅうりはまだ食べれる味でしたが、こちらはとてもじゃないですが食べれたものではありませんでした。
白カビが生えないからと言って常温で長く保存すると、成熟が進んで味も大きく落ちてしまうようです。涼しい気温でのきゅうりの常温保存についてはきゅうりが黄色に変色!間違った保存法でこんなことに!ちなみにまだ食べれるの?でも詳しくまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
比較のために同じようにポリ袋に入れ、野菜室で保存してみました。
まずは1日目です。色つやもよく、しっかりとハリもあります。
こちらは10日目です。特に大きな変化は見られません。
になる味の方ですが、こちらもその日に買ってきたきゅうりと食べ比べてみました。こちらは野菜室で保存したきゅうりを薄切りにしたものです。食べて見たところしっかりときゅうりの味がして、おいしかったです。
特にその日に買ってきたきゅうりとは味の違いは感じられませんでした。やはり野菜室で保存した方が、味も鮮度もしっかりと維持できるようです。
ちなみに今回の失敗談についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
またきゅうりの保存方法全般についてはきゅうりの保存方法と保存期間、長持ちのコツでも詳しく解説しています。
今回は間違った保存法できゅうりに白カビが発生してしまった失敗談を取り上げました。きゅうりは夏場の暑い時期に常温保存すると3日目あたりから白カビが発生してしまいます。ただ白カビ部分をしっかりとカットすれば残りはまだ食べることはできます。
味は大分瓜っぽさが増していて、また中に種もできてしまいます。それでも酸味はほとんどないので食べれないことはないです。
野菜室で保存したものは味の劣化もなく比較的長く保存ができます。なので保存するならやはり野菜室での保存がおすすめです。