HOME > カット野菜、余った野菜保存 > カットして余ったきゅうりの保存方法の効果を検証してみたら驚きの結果に
|
きゅうりも料理によっては一度に使いきれないこともよくあります。きゅうりはカットすると鮮度の落ちが早くなります。そこで今回はきゅうりを少しでも長持ちさせるための保存方法を実際に実施してみて、その効果を検証します。
今回は2つの保存方法と何もしないで保存する方法を実践して見て、その違いを検証します。1つ目は全体をキッチンペーパーで覆い、その上からラップで包む方法です。これを冷蔵庫の野菜室で保存します。
ちなみにきゅうりはへた側に成長点があり、鮮度が落ちるのはへた側のほうが早いといいます。そこでへた側と先側の両方でキッチンペーパーとラップで包む保存法を試します。
もう一つはキッチンペーパーはなしで、ラップで全体を包む方法です。これを冷蔵庫の野菜室で保存します。ちなみにカットしたきゅうりをラップする際、ぴんと張れなかったり、ラップが広がってしまったりして、うまくラップすることができない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで以下の動画で、カットしたきゅうりを上手にラップする方法を解説しているので、併せて参考にしてみてください。
そして最後は保存方法の効果を比較するために何もしないで冷蔵庫の野菜室で保存します。
まずは今回ためすカットしたきゅうりの初日の状態をチェックします。初日はハリや固さもしっかりとあります。
断面からは水分がにじみ出ていてみずみずしいです。
重さは50.4gです。
こちらはラップで包むカットしたきゅうりです。重さは51.3gです。
こちらは何もしないでそのまま保存するカットしたきゅうりです。重さは42.8gです。
3日目の変化ですが、キッチンペーパーとラップで包む方はハリや固さがしっかりとあります。
並べるとこんな感じです。左はキッチンペーパーとラップで包んで保存したカットしたきゅうり1日目で、右は3日目のものです。並べてみても大した変化は見られません。
断面はにじみ出た水分がなく乾いていますが、しっかりとハリはあります。
並べるとこんな感じです。左はキッチンペーパーとラップで包んで保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、右は3日目のものです。初日のにじみ出た水分はありませんが、特にしなびた様子もありません。
重さは49.3gで、初日の50.4gからは2.2%減少しています。
こちらはラップで包むカットしたきゅうりです。こちらもハリや固さに変化はありません。
並べるとこんな感じです。左はラップで包んで保存したカットしたきゅうり1日目で、右は3日目のものです。こちらも並べてみても変化は見られません。
断面はこちらも乾いていますが、しっかりとハリはあります。
並べるとこんな感じです。左はラップで包んで保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、右は3日目のものです。こちらも表面の水分は乾いていますが、断面は特にしなびた様子もありません。
重さは51.0gで、初日の51.3gからは0.6%減少しています。
最後はそのままそのまま保存したカットしたきゅうりです。こちらはだいぶしなびれていて、柔らかくなってきています。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存したカットしたきゅうり1日目で、右は3日目のものです。こちらは1日目と比べるとかなりしなっとしているのがわかるかと思います。
断面もしなびれて乾燥しています。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、右は3日目のものです。こちらも並べるとしなびれて縮まっている様子がよくわかるかと思います。
重さは37.4gで、初日の42.8gからは12.7%減少しています。
5日目の変化ですが、キッチンペーパーとラップで包む方はハリや固さがしっかりとあります。
並べるとこんな感じです。左はキッチンペーパーとラップで包んで保存したカットしたきゅうり1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。並べてみても特に差は見られません。
断面は特に大きな変化はありません。
並べるとこんな感じです。左はキッチンペーパーとラップで包んで保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。3日目からは特に変化は見られません。
重さは49.0gで、初日の50.4gからは2.8%減少しています。
こちらはラップで包むカットしたきゅうりです。こちらもハリや固さに変化はありません。
並べるとこんな感じです。左はラップで包んで保存したカットしたきゅうり1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。並べても特に変化はないようです。
断面も同様、前回と大きな変化はありません。
並べるとこんな感じです。左はラップで包んで保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。こちらも3日目からは特に変化は見られません。
重さは51.1gで、初日の51.3gからは0.4%減少しています。
最後はそのままそのまま保存したカットしたきゅうりです。こちらはさらにしなびれて、柔らかくなってきています。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存したカットしたきゅうり1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。日が経つごとにどんどんしなっとしてきているのがわかるかと思います。。
断面もさらにしなびれてきています。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。断面はどんどん縮んで来ているのがわかるかと思います。
重さは34.1gで、初日の42.8gからは20.4%減少しています。さすがにこれ以上保存すると傷んできそうなので、そのまま保存するのは5日までとします。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 42.8g |
3日目 | 37.4g(-12.7%) |
5日目 | 34.1g(-20.4%) |
1週間目の変化ですが、キッチンペーパーとラップで包む方は表面上は特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左上はキッチンペーパーとラップで包んで保存したカットしたきゅうり1日目で、右上は3日目のもの、左下は5日目のもので、右下は1週間目のものです。1週間たってもとくにかわっていないのがわかるかとおもいます。
断面も前回の乾燥具合とほとんど変化はありません。
並べるとこんな感じです。左上はキッチンペーパーとラップで包んで保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、右上は3日目のもの、左下は5日目のもので、右下は1週間目のものです。やはり3日目からはそんなに変化は見られません。
重さは51.1gで、初日の51.3gからは0.4%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 102.8g |
3日目 | 102.5g(-0.3%) |
5日目 | 102.5g(-0.3%) |
1週間目 | 102.4g(-0.4%) |
ラップで包んだカットしたきゅうりのほうは、こちらも表面上は特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左上はラップで包んで保存したカットしたきゅうり1日目で、右上は3日目のもの、左下は5日目のもので、右下は1週間目のものです。1週間たってもハリがありみずみずしいままなのがわかるかと思います。
こちらも断面は前回の乾燥具合と差はありません。
並べるとこんな感じです。左上はラップで包んで保存したカットしたきゅうりの断面で1日目で、右上は3日目のもの、左下は5日目のもので、右下は1週間目のものです。こちらも3日目からはそんなに変化は見られません。
重さは48.8gで、初日の50.4gからは3.2%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 55.3g |
3日目 | 55.2g(-0.2%) |
5日目 | 55.1g(-0.4%) |
1週間目 | 55.1g(-0.4%) |
ちなみにそれぞれの保存法での保存後の変化を並べてみるとこうなります。そのまま保存したもの以外はしなびれる様子もなく、みずみずしくてハリのある状態を維持しています。
それぞれの断面の保存方法での変化を並べてみるとこうなります。こちらもそのまま保存したもの以外はしなびれる様子もなく、ハリとみずみずしさを維持しています。
カットしたきゅうりの保存方法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットしたきゅうりを生のままいかに鮮度を保って保存するかを実践し、その効果を検証してみましたが、冷凍保存しておくことも可能です。冷凍保存なら長期保存も可能です。
まずはかっとしたきゅうりを小口切りにしてボウルに入れます。ここにきゅうり半分に対して塩小さじ1/6入れ軽くもみます。
しばらくすると水気が出てくるので、水けも一緒に冷凍用保存袋に入れ、このまま冷凍保存します。これで1か月は保存ができます。
これをレンジで半個分なら2分半加熱します。あとは冷めるまで待ってから冷凍用保存袋に入れ冷凍庫で保存します。これで1か月は保存が可能です。
きゅうりの冷凍保存や冷凍したきゅうりの解凍の仕方、冷凍したきゅうりを使った絶品レシピについてはきゅうりの冷凍保存と失敗しない解凍のコツ、活用レシピも紹介でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、カットしたきゅうりを長持ちさせるためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいきゅうりを見分けるポイントを紹介します。きゅうりは太さがなるべく均一で、緑が濃く、へたの切り口がみずみずしいものがいいです。
触ってみてしっかりと固さがあって、手に持ってみて重みのあるものも良品です。くわしくはおいしいきゅうりの見分け方・選び方でも解説しています。
以下ではたまねぎの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットしたきゅうりを保存する方法がほんとに効果があるのかを、保存方法を実践した方としない方で比較して検証してみました。結果は歴然としていて、何もしないで保存した方は水分がかなり抜け、しなびて柔らかくなってしまいました。
一方でラップをしたほうは1週間たってもしっかりと水分を維持し、ハリや固さも最初と変わらない状態のままです。カットしたきゅうりを保存する場合はしっかりとラップをすることが重要だということがわかりました。
ちなみにラップをする際、先にキッチンペーパーで覆った方は、断面から水分を吸収してしまったのか、覆わない方に比べて水分の減りが多くなりました。なので保存する際は喫緊ペーパーでは包まず、そのままラップで包んで保存するようにするといいです。