
柿といえば秋の味覚の代表格のうちの一つですが、切り方ひとつでよりおいしくいただけるって知っていました?コツは糖度の高い中心と底の部分を均等に切り分けることです。
今回は柿の部位による糖度の違いを実際に計ってみて検証し、さらに均等に切り分けるおすすめの切り方を紹介します。
まず柿は部位によって甘さ(糖度)が異なります。一般に中心部分と底の部分が糖度が高いと言われています。一方でへたに近い部分は糖度が低いと言われています。

実際に糖度計で計ってみることにします。ちなみに柿の平均的な糖度は14〜16度といわれています。こちらは柿を半分にカットした断面です。下の方は熟してきてやや色も濃くなってきています。

まずはこの底の部分の糖度を計ってみます。

こちらの糖度は15.4度でした。
次はこちらの中心部分を計ってみます。

こちらの糖度は16.0度でした。
次はこちらの外側部分を計ってみます。

こちらは糖度は15.1度でした。
最後はへたに近いこちらの部分を計ってみます。

こちらは糖度は14.2度でした。
[やはり糖度が高いのは中心と底の部分で、中でも中心が一番糖度が高かったです。一方でへたに近い部分は一番糖度が低かったです。
このように実際に計ってみても部位によって糖度に違いがありました。
美味しく切り分けるには糖度に偏りが出ないように、均等に切り分けるのが大事になります。そうしないと切り分けた部位によって糖度に偏りが出てしまうからです。
それではおすすめの切り方を解説します。まずは柿をひっくり返します。柿の底はこのように十字にくぼみがあります。

この線に沿って切り分けると種ありの柿の場合は種をよけて切り分けることができます。ちなみに今回の柿は種は入ってはいませんでした。
こちらをこのように十字に包丁を入れます。

柿を持ち上げて下側までしっかり包丁が入るように入れてください。へたの中心は固くて切りにくいのでその手前ぎりぎりまででいいです。

あとは手で開いてやるとパカっと綺麗に分かれます。


切り分けたらそれぞれ手に取り、お尻側から包丁で皮をむいていきます。一度にむき切ろうとせずに何回かに分けるといいです。

端まで行ったらへたの部分をこのようにざっくりカットします。へたの部分は皮をむく前に先にカットしてもいいです。

残った皮もむいたら出来上がりです。

これでこのように皮もきれいにむけました。この切り方なら糖度の高い中心部分も底の部分も均等に切り分けることができます。

ちなみに今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は柿のおすすめの切り方について解説しました。柿というのは部位によって糖度が違い、中心や底の方が糖度が高くなります。
切る際は均等に切り分けることで、切り分けた部位によって甘さにも偏りも出ず、どの部位を食べてもまんべんなく同じ甘さを味わうことができます。なので柿を切るならこちらの方法をお勧めします。