HOME > 食材を外で常温保存する方法 > かぼちゃって常温で外で保存しても大丈夫なの?冷蔵庫いらずの常温保存のコツを紹介!
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かぼちゃはそのまま常温でも保存できそうなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。先に結論を書くと気温の高い夏場でなければ、常温での保存も可能です。そこで今回はかぼちゃの常温での保存の仕方と、注意点、常温で保存できない場合の対処法などを詳しく見ていきます。
かぼちゃの保存の最適温度というのは10度から13度です。なので外気がこの気温のあたりであれば、常温での保存も可能です。風通しがよく、直射日光の当たらない冷暗所で保存しておくといいでしょう。
10度から13度あたりがかぼちゃの保存に適した環境ですが、仮にそのあたりの温度だったとしても暖房などで室温が大きく上昇するような場合には保存の場所としては適していません。冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
それでは実際にかぼちゃを外で常温保存する手順を一から解説します。まずは新聞紙を用意します。新聞紙は見開きの大きな1枚を半分にカットしたもので、ちょうど1P分使います。以下の画像のようにかぼちゃのへた側を下にして、新聞紙の中心に置きます。
次に角から中心に向かって新聞紙を折り曲げ、かぼちゃを包んでいきます。
包み終わると下の画像のようになります。ばらけないように固定するためにガムテープの切れ端などで1か所とめておいてもいいです。
あとはこれを上下反対にすれば下の画像のようになります。一応ガムテープで止めていますが、ちょうど折り重なる部分が下にきているので、ガムテープを貼らなくてもばらけずに包んでおくことができます。この状態で冷暗所で保存すれば2〜3か月は保存ができます。
かぼちゃは常温での保存中にでんぷんが糖分へと変わり、甘みが増すといわれています。そこで実際に常温で保存したものと野菜室で保存したものを比較してみて、甘みに違いがないかを検証してみました。
左は常温で6週間保存したかぼちゃで、右は野菜室で6週間保存したかぼちゃです。見た目は常温で保存したものの方が緑が薄く、黄色がかってきていてより熟しているように見えます。
実際にレンジで加熱してから食べ比べてみたところ、甘さ自体はどちらそんなに差はありませんでした。ただ果肉は常温保存したものの方が柔らかくなっていました。
すでにかぼちゃは店頭に並ぶ前に追熟されていて、十分に甘み自体は引き出されているのかもしれません。なのでそこからさらに常温保存したとしても、果肉はやわらかくはなりますが、そこまで目立って甘みが増すということがなかったのかもしれません。
かぼちゃの追熟効果についてはかぼちゃを常温保存で追熟させたらどのくらい甘みが増すのか検証してみた。でも詳しく検証しているので、こちらも参考にしてみてください。
カットしたかぼちゃは常温での保存にも適していません。冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。その際種やワタがついていると傷みやすいので、スプーンなのでくりぬいておきます。水分も蒸発しやすいのでしっかりとラップで包んで保存します。保存は冷蔵庫で1週間ほど可能です。
かぼちゃを外で常温保存したくても、13度以下で日の当たらない場所自体がない場合は、冷蔵庫の野菜室で保存します。常温保存と同じように新聞紙で包んでポリ袋に入れ、立てて保存するといいです。冷蔵庫で1か月ほど保存ができます。
かぼちゃはカットしてから加熱し、冷ましたものや、マッシュにしたものを保存袋に入れて冷凍保存することも可能です。この場合1か月ほど保存ができます。ほかにも煮物などにして冷凍保存することもできます。かぼちゃの保存方法全般についてはかぼちゃの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
今回はかぼちゃを冷蔵庫ではなく、外で常温保存する方法について見ていきました。13度以下で日の当たらない環境なら、かぼちゃは外でも保存ができます。乾燥しないように新聞紙で包んで保存しておけば2〜3か月は保存ができます。
カットした場合は種やワタから傷んでくるので、冷蔵庫で保存する場合でも1週間とそれほど長くは保存はできません。長期保存するなら過熱してから冷凍保存するといいです。