じゃがいもは通常3〜5度の低い環境で保存すると、でんぷんが糖分へと変わり甘みが増すといいます。本当なのか気になったので実際に試してみることにします。
冷蔵庫の冷蔵室の温度は0〜5度、野菜室は5〜10℃なので、今回は冷蔵室と野菜室それぞれで保存してみて、甘みに違いが出るのかを検証します。
まずは保存方法の紹介です。じゃがいもをこのように新聞紙で包みます。これをポリ袋に入れて軽く口を締めます。あとは冷蔵室と野菜室で保存します。
それでは実際にじゃがいもを冷蔵室で保存した時の変化を見ていきます。まずは初日の状態です。ハリつやもよくきれいです。
こちらは2週間たったものです。特に見た目には大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。特に違いがないのがわかるかと思います。
つぎはじゃがいもを野菜室で保存した時の変化を見ていきます。まずは初日の状態です。
こちらは2週間たったものです。こちらも特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。こちらも特に変化がないのがわかるかと思います。
冷蔵室で保存したものと並べてみるとこんな感じです。どちらも大きな違いは見られません。
見た目の変化ではどちらも大きな違いは見られませんでしたが、気になる味の違いです。そこで実際に食べ比べてみることにします。まずは半分にカットしてみます。こちらは冷蔵室で保存したじゃがいものカットした断面です。
一方こちらは野菜室で保存したじゃがいものカットした断面です。
並べるとこんな感じです。特に両者に大きな違いは見られません。
次に味の違いを確かめてみます。それぞれ皮をむいて食べやすいように乱切りにし、耐熱容器に入れます。上からラップをのせ、100gあたりで600Wで3分、500Wなら3分40秒加熱します。
こちらは冷蔵室で保存したじゃがいもをレンジで加熱したものです。食べて見たところしっかりとじゃがいもの味がして甘みもしっかりあっておいしかったです。食感もしっとりとして舌触りもよく、ほくほくとしておいしかったです。
一方こちらは野菜室で保存したじゃがいもをレンジで加熱したものです。食べて見たところ、正直冷蔵室で保存したじゃがいもとそんなに違いは感じられませんでした。
こちらも十分じゃがいもの味がしておいしかったです。もちろん甘みもしっかりありました。
予想だと冷蔵室の方が低温で糖分が増えて甘くなっているのかなと思っていたので、この結果は意外でした。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はじゃがいもは冷蔵室で保存すると本当に糖度が増して甘くなるのかどうかを検証しました。冷蔵室と野菜室それぞれで2週間ほど保存してみましたが、結果はどちらも味に大きな違いはありませんでした。
もしかしたら冷蔵前と冷蔵後で糖分の数値は増えているのかもしれませんが、食べ比べて見てわかるほどの変化ではないようです。なので甘みに関しては冷蔵室での保存に過度な期待はしない方がよさそうです。