じゃがいもは保存期間が長くなったり、日の光に長く当たっていると発芽が促進され、さらに身も緑色に変化してきます。緑色に変化したものは有毒物質のソラニンなどが含まれているので、食べることはできません。
そこで今回はじゃがいもをどのくらい保存すれば緑色に変化するのかを実際に観察してみることにします。
今回試す保存方法はまずはじゃがいもを新聞紙で包みます。それをポリ袋に入れて野菜室で保存します。
そのまま常温で日の光にさらし、日の光の影響でどのくらいで緑化するのかを検証してもいいのですが、じゃがいもは気温が高い環境では緑化の前に芽が出てきます。
さらに緑化の前に芽がどんどんと成長してしまうので、今回は芽の成長を抑えるために、低温下の野菜室で保存した場合での検証を行います。
ちなみにじゃがいもから芽が出てしまった保存の失敗談についてはじゃがいもから芽が出てきた!間違った保存法でこんなことに!ちなみにまだ食べれるの?でも詳しく検証しているので合わせて参考にしてみてください。
それでは実際に何日経過すればじゃがいもが緑に変化するのかを観察していきます。まずは初日のじゃがいもです。芽も出ておらず、色もきれいな黄金色です。
こちらは1カ月たったものです。特に変化は見られません。
こちらは2カ月目のじゃがいもです。若干緑がかってきたようにも見えますが、ほとんど変わっていません。
こちらは3カ月目のじゃがいもです。緑がかってきている部分がさらに緑が濃くなってきて、範囲も広がってきています。
こちらは4カ月目のじゃがいもです。さらに緑が濃くなってきてその範囲も広がっています。大分緑も濃くなってきたので検証はここまでとします。
4カ月目までの変化を並べてみるとこんな感じです。2カ月目あたりから緑への変色が進んでいるのがわかるかと思います。
ちなみに緑の変色は中までどの程度進行しているのかを確認するため、まずは変色した部分を縦にカットしてみました。
このように外側からじんわりと中に緑色に変色しているのがわかります。ただ変色している範囲は比較的表面の一部にとどまっています。
ちなみに左側での緑への変色が目立ちますが、右側は表面もそんなに変色はしていません。なので断面を見ても特に緑色に変色はしていません。
どの程度変色しているのかは確認できたので、あとは表面の変色している部分をピーラーなどでしっかりとむけば残りは問題なく食べれそうです。そこで実際にどの程度むけばいいのか試してみることにします。
以下はピーラーで皮をむいた1回目から6回目までの変化の様子です。徐々に緑が薄れて黄色になっていく様子がわかるかと思います。
ちなみに6回皮をむいたものを実際に加熱調理してから食べて見ました、特におなかを壊すようなことはありませんでした。
ちなみにじゃがいもの緑色の部分にはソラニンと呼ばれる有害物質が含まれていて、食べるとおなかを壊したり、最悪命にかかわることもあるそうです。なので緑の部分は絶対に食べないようにしてください。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はじゃがいもは緑化するのにはどの程度の期間がかかるのかを実際に検証してみました。
じゃがいもの個体差もあるとは思いますが、今回はきれいな黄金色の状態から2カ月あたりから緑色への変色が目立ちだし、4カ月もするとかなり緑色へと変色してしまいました。
じゃがいもは長期保存が可能な野菜の一つですが、緑色への変色が進んでしまうと食べれなくなります。今回の検証を保存期間の参考にしていただけると幸いです。